憲法

正当化を閣議決定~続・記者会見の質問制限 ※追記あり 「追記2」まで更新

首相官邸が昨年12月28日、官邸報道室長名で記者クラブである「内閣記者会」に対し、東京新聞記者の菅義偉・官房長官の記者会見での質問を「事実誤認」「度重なる問題行為」として、「官房長官記者会見の意義が損なわれることを懸念」「このような問題意…

焦点は沖縄の「自己決定権」~辺野古埋め立て 県民投票告示の各紙社説 ※追記あり

沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場の移設を巡り、同じ沖縄県内の名護市辺野古に新基地を作るための埋め立てに対して賛否を問う県民投票が2月14日、告示されました。24日に投開票されます。沖縄の地元紙2紙は告示当日の14日付の社説でそれぞれ県民投…

元山仁士郎さんのハンストが事態を動かした~沖縄県民投票、全県実施へ

沖縄県の米軍普天間飛行場を県内の名護市辺野古に移設することへの是非を問う沖縄県民投票が、県内全自治体で実施される見通しになりました。宜野湾、沖縄など5市長が不参加を表明していましたが、県議会と玉城デニー知事が動き、2択から3択に変更するこ…

沖縄県民投票と日本本土~元山仁士郎さんの105時間ハンストに思うこと

沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場を、沖縄県内の名護市辺野古に新基地を建設して移設することへの賛否を問う沖縄県民投票が2月24日に予定されています。国政選挙や知事選のたびに、「県内移設反対」の沖縄の人々の民意は示されているにもかかわらず、安…

何のための商業捕鯨復活なのか~IWC脱退と憲法

唐突感が否めないニュースです。日本政府は12月25日、国際捕鯨委員会(IWC)から脱退することを閣議決定し、1日経って26日に発表しました。これにより、来年7月から商業捕鯨が再開される見通しだと報じられています。 マスメディアも大きく報じ、…

5千人が参列した「新聞の葬式」~自由民権運動の高知で

明治15(1882)年、高知市で「新聞の葬式」がありました。明治維新後、憲法制定や議会開設など国民の政治参加を求めた自由民権運動の中で、民権派の「高知新聞」が同年7月14日、政府から発行禁止処分の弾圧を受けます。既に5回の発行停止処分を受…

辺野古移設、否定意見が肯定上回る~世論調査3件に共通

8月最終の週末に実施された4件の世論調査の結果が報じられています。 目を引くのは沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場の移設問題です。日米両政府が合意し、安倍晋三政権が進めている沖縄県内、名護市辺野古への移設についての賛否を共同通信、産経新聞・F…

「本土に突き付けた問い」(信濃毎日新聞)、「『沖縄への甘え』重い告発」(西日本新聞)~故翁長氏の訴え、わがことと受け止める地方紙・ブロック紙も

8月8日に死去した沖縄県知事、翁長雄志氏を沖縄県外、日本本土の新聞も社説や論説で取り上げています。 全国紙では朝日新聞、毎日新聞、読売新聞がそろって8月10日付で、産経新聞(「主張」)が11日付で掲載しました。普天間飛行場の辺野古移設を巡っ…

伊丹万作が遺した警句「だまされる罪」

伊丹万作という戦前に活躍した映画監督、脚本家がいます。同じく映画人として活躍した故伊丹十三さんの父親です。グーグルで「伊丹万作」を検索すると、1ページ目にこのブログの5年前の記事が表示されることに気付きました(2018年8月1日現在)。こ…

基地建設の強行「沖縄以外でできるか」~翁長知事が埋め立て承認の撤回を表明

沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画を巡り、沖縄県の翁長雄志知事が7月27日、前知事が出した沿岸部の埋め立て承認を撤回する手続きに入ることを表明しました。現地では埋め立て予定海面を囲う護岸工事が進み、安倍晋三政権は8…

「強制の追認でいいのか」(朝日)、「行政の裁量広げすぎでは」(毎日)~君が代訴訟の各紙社説 ※追記 「最高裁は起立斉唱を尊重した」(読売)

君が代不起立で処分を受け、退職後の再雇用を拒否された東京都立高の元教諭22人が都に損害賠償を求めた訴訟で、元教諭ら勝訴の2審判決を破棄し請求を棄却した19日の最高裁第1小法廷(山口厚裁判長)の判決について、いくつかの新聞が社説で取り上げて…

君が代不起立で再雇用拒否、最高裁が容認

7月19日のことですが、最高裁が気になる判決を言い渡しました。 ※47news=共同通信「君が代不起立、元教諭敗訴 再雇用拒否に『合理性』」2018年7月19日 https://this.kiji.is/392604103450690657?c=39546741839462401 卒業式などで起立して…

国会傍聴、「9」「NO WAR」の服装NG

たまたま知り合いの方がフェイスブックで紹介しているのを見て、紫野明日香さんのこのツイートを知りました。 先日国会傍聴に行ったら、「9がついている物はダメです」と係員に止められました。ネックレスもタグも9は外せと言われます。結局カーディガンで隠…

「沖縄のこころ」と平和の詩「生きる」~73年目の「慰霊の日」

前回の記事の続きです。沖縄の慰霊の日の6月23日、沖縄県糸満市摩文仁の平和祈念公園で正午から沖縄全戦没者追悼式が開かれました。 沖縄県の翁長雄志知事の平和宣言では、冒頭で第2次大戦末期の沖縄戦の体験について「戦争の愚かさ、命の尊さという教訓…

「今も憲法番外地」(沖縄タイムス)「振興の根本的転換を」(琉球新報)~日本復帰46年、沖縄2紙の社説

5月15日は、1972年に沖縄が日本に復帰して46年でした。沖縄タイムス、琉球新報の地元紙2紙は、ともに関連の社説を掲載。沖縄タイムスは1日前の14日付にも載せています。両紙の社説が共通して指摘しているのは、事実上、地方自治がないことと、…

「暴言3佐、懲戒せず」に抱く危惧

防衛省の統合幕僚幹部に所属する3等空佐が4月16日夜、東京・永田町の参院議員会館付近で小西洋之参院議員に暴言を吐いた問題で、防衛省が5月8日、最終報告を公表し、3佐を訓戒としたことを明らかにしました。訓戒は内規に基づく措置で、自衛隊法が定…

安倍晋三首相の悲願「9条改憲」に民意は冷ややか

ことしも5月3日の憲法記念日を迎えました。安倍晋三首相は昨年のこの日、読売新聞の紙面に掲載されたインタビューや、改憲派の集会に寄せたビデオメッセージで、憲法9条の現行条文はそのままに、自衛隊の明記を加える改憲案を唐突に掲げました。その後、…

証言拒否56回、佐川前国税庁長官の不誠実

少し時間がたちましたが、備忘を兼ねて書きとめておきます。大阪の学校法人森友学園への国有地売却を巡る財務省の決裁文書改ざん問題で、佐川宣寿・前国税庁長官の証人喚問が3月27日、衆参両院の予算委員会で行われました。国有地が不当に安く森友学園に…

憲法9条改正が必要との主張を支持している人はどれぐらいいるのか

3月の世論調査では、各社とも憲法9条改正について尋ねています。自民党の党内論議の大勢が、安倍晋三首相が主張している「9条2項はそのままに、自衛隊を明記」を志向していることからか、世論調査の質問もこの案への賛否を問うものに集約されてきていま…

3月10日「東京大空襲」の再現紙面~伏せられていた被害の実相

3月10日は第2次世界大戦末期の1945年、東京の下町地域が未明に米軍のB29爆撃機の大空襲を受け、一夜で10万人以上が犠牲になったとされる東京大空襲から73年の日でした。戦争体験の風化の指摘も目にする中で、東京発行の新聞各紙がどのように…

9条2項維持・自衛隊明記の安倍首相案、賛否割れる(朝日調査)

備忘です。朝日新聞が2月17、18日に実施した世論調査の結果が報じられています。憲法9条の改正論議に関連しては、他社の調査とは違って、安倍晋三首相が志向する、9条2項を維持した上で自衛隊を明記する案についてのみ、改正の必要の有無を尋ねてい…

憲法9条改正の世論調査結果はやはりバラバラ ※追記・自衛隊明記「反対」「どちらともいえない」で過半数(NHK調査)

前回の記事の続きです。 2月10、11日に産経新聞とFNN(フジテレビ系列)が合同で実施した世論調査とNHKが10~12日に行った調査、時事通信が9~12日に行った調査の計3件の調査結果が報じられました。 憲法について、各社の問いと回答を書…

憲法改正の機運は高まっていない~「安倍晋三首相の下で改憲」なお半数が反対(共同調査)

読売新聞と共同通信がそれぞれ2月10、11日に実施した世論調査の結果が報じられています。両社とも憲法改正について質問しており、結果は次の通りです。 ▼読売新聞・憲法に自衛隊の存在を明記することについて、自民党は、戦力を持たないことを定めた9…

続・議論と理解が進んでいない憲法9条改正と自衛隊~世論調査結果から

前回の記事の続きになります。 1月20、21日実施の世論調査結果3件が報じられています。憲法9条の改正問題では、朝日新聞が「安倍政権のもとで」を前提に、自衛隊の存在を明記する改正の賛否を問うたところ、賛成34%に対し反対は46%と12ポイン…

議論と理解が進んでいない憲法9条改正と自衛隊~世論調査の設問によって回答に大きな差

年明け後の世論調査結果がいくつか報じられています。目に付いた項目を書きとめておきます。 安倍晋三内閣の支持率はおおむね微増で共通しています。それなりに高いレベルで安定しているとみてもいいように感じます。前回比で4ポイント増と、やや増加傾向が…

進む「軍拡」、「敵」は北朝鮮、政府批判は「反日」~ジャーナリズムの使命は戦争させないこと

2018年になりました。うっすらと不安を感じながら迎えた年明けです。 昨年、「米国第一」を掲げて登場したトランプ米政権は、やはり何をしでかすか予測が付きません。北東アジア情勢では、核・ミサイル開発をやめようとしない北朝鮮に対して、軍事攻撃に…

追悼 原寿雄さん~市民と足並みをそろえるジャーナリズムへ

悲しい知らせに接しました。元共同通信編集主幹のジャーナリスト、原寿雄さんが11月30日、死去されました。92歳でした。以下は共同通信の新聞用の配信記事です。 「デスク日記」や「ジャーナリズムの思想」の著者で、報道の在り方を問い続けた元共同通…

NHK記者の過労死と労働組合の当事者性~裁量労働制は人件費抑制効果が顕著

NHKの記者だった女性が2013年7月、31歳で心疾患で死亡し、長時間労働による過労死として14年5月に労災認定されていた問題は、私の記憶にある限り、マスメディアの記者の働き方がニュースとして当のマスメディアで大きく報じられた、稀有のケー…

民意から浮かび上がる「安倍改憲のジレンマ」

先日の週末に実施された世論調査の結果がいくつか報じられています。目に止まった主な内容を備忘を兼ねて書きとめておきます。 安倍晋三内閣の支持率は53・1~44%。過去のどの時点の調査結果と比較するかによって差異はありますが、上昇・安定傾向にあ…

ヘリ炎上事故を機に、沖縄になぜ米軍基地が集中しているのかを考える~本土紙の社説の記録

衆院選公示翌日の10月11日午後、沖縄本島北部で飛行中の米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属のCH53E大型ヘリが出火。東村高江の米軍北部訓練場に近い民有の牧草地に不時着して炎上しました。住宅まで200~300メール。けが人はありません…