政治・選挙

衆院選で問われるのは憲法

きょう10月10日は衆院選の公示日。22日に投開票を迎えます。 9月28日の衆院解散を前に、安倍晋三首相は同25日に記者会見し、「少子高齢化」と「緊迫化する北朝鮮情勢」を「国難」と呼び、この解散を「国難突破解散」と呼びました。「国難」と呼ぶ…

「武装難民」「射殺」発言はなぜ問題か~「憎悪」や「敵意」より「寛容」「多様性」を求めたい

マスメディアではすぐに消えてしまったニュースですが、衆院選を控えて軽視できない問題をはらんでいると感じますので、備忘を兼ねて書きとめておきます。 自民党の麻生太郎副総理兼財務相が9月23日、宇都宮市で行った講演で、朝鮮半島から大量の難民が日…

非自民・非希望の「第3極」が存在感を持つことの意義~「大連立」の近未来と有権者の選択肢

衆議院が9月28日、解散されました。10月10日公示、22日投開票で衆院選が実施されます。 安倍晋三首相は25日の記者会見で、「少子高齢化」と「緊迫する北朝鮮情勢」を「国難」と呼び、この解散を「国難突破解散」と名付けていました。それに対して…

「民進党」終焉、急速に支持集める「希望の党」~「小池劇場」に終わらない報道に留意必要 ※追記・第3極の共産・社民

安倍晋三首相が、臨時国会の冒頭、衆議院を解散すると表明していた9月28日になりました。10月10日公示、22日投開票で衆院選が実施されます。 ここにきて、小池百合子・東京都知事が立ち上げた新党「希望の党」を軸に、事実上の野党再編が急激に動い…

ビジョン欠いた「国難突破解散」~安倍首相会見の在京紙報道の記録

「国難突破解散」なのだそうです。安倍晋三首相は9月25日に記者会見し、かねて報じられている通り、 28日の臨時国会冒頭で衆院を解散することを表明しました。記者会見で安倍首相はつらつら、理由を語りましたが、会見の前から「大義なき解散ではないか…

日米に冷静さ求める地方紙・ブロック紙~北朝鮮の核・ミサイル問題で挑発の応酬、不測の事態を危惧

北朝鮮の核・ミサイル開発問題を巡って、米国と北朝鮮の間で激しい言葉の応酬が始まっています。気になる動きを、報道を元に備忘を兼ねて書きとめておきます。 ■「ロケットマン」「完全に破壊」「必要なのは対話でなく圧力」 まずトランプ米大統領が19日夜…

朝鮮学校の無償化除外「適法」判決に違和感

少し時間がたってしまいましたが、備忘を兼ねて記しておきます。国が朝鮮学校を高校無償化の対象から除外したのは違法として、東京朝鮮中高級学校の卒業生62人が賠償を求めた訴訟で、東京地裁の田中一彦裁判長が9月13日、請求を棄却する判決を言い渡し…

危機の実相に報道は見合っているか~「ミサイル再び日本越え」は有事ではないし、災害と同列ではない

北朝鮮が9月15日朝、平壌から弾道ミサイル1発を発射しました。前回の8月29日に続いて、北海道の上を飛び太平洋に落下。飛行距離は前回より1000キロ伸びて約3700キロ、最高高度も前回の約550キロに対し今回は約800キロだったと伝えられ…

安倍晋三内閣の支持率は回復基調か?~「次の総理」石破茂氏25・4%、安倍晋三氏19・6%(NNN調査)の結果に驚き

9月に実施された世論調査の結果がいくつか報じられています。安倍晋三内閣の支持率は以下の通りです。 ▼朝日新聞 9月9、10日実施 「支持」38%(前回比3ポイント増) 「不支持」38%(前回比7ポイント増)▼読売新聞 9月9、10日実施 「支持」…

山尾志桜里氏の交遊関係を「疑惑」と呼ぶ新聞、呼ばない新聞

民進党に所属していた山尾志桜里・衆院議員が9月7日、離党届を提出し、8日に受理されました。7日発売の週刊文春が、既婚の男性弁護士との交遊関係を「禁断愛」として報じたことに対し、山尾氏は7日夜、離党届を提出した後の記者会見で、「男女の関係」…

自民党総裁「続けてほしくない」52%(朝日新聞)、政権「すぐに辞めて」29%「来年9月まで」43%(ANN)~安倍晋三首相に厳しい調査結果(備忘)

前回の投稿(安倍改造内閣に民意の視線は厳しい~世論調査、「続落」JNNの前回調査は1カ月余前)の続きです。先週末実施された世論調査の結果から、安倍晋三首相への信頼感や期待度を示すと思われる項目をいくつか、書きとめておきます。 内閣支持率の急…

安倍改造内閣、なお「不支持」が「支持」上回る傾向~殊勝な首相、いつまで

安倍晋三首相が8月3日に自民党役員人事と内閣改造を行ったことを受けて、マスメディア各社が3日から4日にかけて実施した世論調査の結果が報じられています。内閣支持率は各調査とも前回に比べて最大で9ポイントのアップ。内閣改造が一定の評価を得たと…

安倍晋三首相は何をどう「反省」するのか

7月2日に投開票された東京都議選は、既に大きく報じられている通り、自民党が57議席から34議席減らして23議席にと、歴史的な惨敗を喫しました。小池百合子都知事が率いた「都民ファーストの会」は改選前6議席から49議席に躍進。公明党、共産党も…

居座る稲田朋美防衛相~「誤解」34回、「緊張感」16回、理解も納得もできない釈明

一つ前の稲田朋美防衛大臣の「自衛隊としてもお願い」発言に関する投稿「防衛相の資質問われる『自衛隊としてお願い』発言」の続きです。 稲田氏が特定の都議候補の名を挙げて「防衛省・自衛隊、防衛相、自民党としてもお願いしたい」と述べたことに対しては…

防衛相の資質問われる「自衛隊としてお願い」発言

稲田朋美防衛相が6月27日夜、東京都議選の自民党候補の集会で応援演説に立ち「防衛省・自衛隊、防衛相、自民党としてもお願いしたい」と発言しました。自衛隊員の政治的行為の制限を定めた自衛隊法を持ち出すまでもなく、自衛隊や防衛省を自民党の候補支…

大震災「東北でよかった」発言と沖縄の基地集中は通底していないか

少し時間がたってしまいましたが、備忘も兼ねて書きとめておきます。 復興相だった今村雅弘衆院議員が4月25日、所属する自民党二階派の会合で、東日本大震災の被害に触れる中で「25兆円という数字もある。これがまだ東北で、あっちの方だったから良かっ…

「訂正でんでん」と「ハマグリ」―政治家の言動を報じる意味 ※追記:柳田邦男さんがコラムで酷評

安倍晋三首相が1月24日の参院本会議で、民進党の蓮舫代表の質問に答えた際に、「訂正でんでんという指摘は当たらない」と発言したことが話題になっています。「訂正云々(うんぬん)」を「訂正伝々」と誤読したのではないか、との指摘があります。ネット…

「米国第一」突っ走るトランプ政権―新大統領就任、在京紙22日の報道と沖縄2紙社説

米国のトランプ大統領就任のニュースは、就任演説が日本時間で21日午前2時すぎからという事情から、日本の新聞各紙では21日付朝刊は就任演説のごく大ざっぱな速報にとどまりました(参考:「自国第一」「分断」「予測不能」「高まる緊張」〜米トランプ…

75年前の「12月8日」の意味と安倍首相の真珠湾訪問の報道

今年の12月8日は、1941年に太平洋戦争が開戦して75年の日でした。直前の12月5日に、安倍晋三首相が今月26、27日のハワイ訪問と、真珠湾のアリゾナ記念館での慰霊を公表したことから、今年の「12月8日」は例年にも増して、新聞や放送のマ…

「トランプショック」在京紙の紙面

米国大統領選挙は日本時間の9日、優勢と伝えられていた民主党のヒラリー・クリントン氏を、共和党のドナルド・トランプ氏が破る結果となりました。下馬評が覆ったこと、トランプ氏が過激で差別的な発言を繰り返していること、米国第一の保護主義的な政策を…

鳥越俊太郎氏と「表現の自由」「説明責任」―ハフィントンポストのインタビュー記事に思うこと

7月31日投開票の東京都知事選で、民進、共産など野党4党の統一候補として出馬し、惨敗した鳥越俊太郎氏にインタビューした記事が、ネットメディアのハフィントンポストにアップされています。※「ペンの力って今、ダメじゃん。だから選挙で訴えた」鳥越俊…

「お気持ち」ビデオ公表、在京各紙の報道の記録―マスメディアは天皇退位問題の当事者に

NHKが7月13日夜7時の定時ニュースに合わせるように流した独自ダネ「天皇陛下 『生前退位』の意向示される」で始まった天皇の退位問題で8月8日、大きな動きがありました。象徴天皇の在りようについて天皇自身が語ったビデオテープを宮内庁が午後3時…

続いてほしいとは思われていない安倍政権―総裁任期延長「必要ない」が過半数

安倍晋三首相が8月3日に行った内閣改造を受けて、毎日新聞、読売新聞、共同通信がそれぞれ3―4日の2日間実施した電話世論調査の結果が報じられています。内閣支持率は55―47%。内閣改造前の調査と比べると、毎日3ポイント増、読売2ポイント増、共…

人気投票に終わった観の東京都知事選―「勝てる候補」提示できなかった野党4党

東京都知事選は7月31日に投開票の結果、いったんは自民党東京都連へ推薦願を出しながら、その後取り下げ、政党の支援なしで立候補した元衆院議員、元防衛相、元環境相の小池百合子氏が当選しました。NHKや朝日新聞、毎日新聞などのマスメディアの速報…

備忘・東京都知事選の各紙情勢調査

政治資金の公私混同に厳しい批判を浴びた舛添要一氏の辞職に伴う東京都知事選は7月31日が投開票日です。東京発行の新聞各紙が24日付朝刊と25日付朝刊に情勢調査の記事を掲載しました。備忘として記録しておきます。 各紙とも世論調査に取材結果を加味…

「改憲勢力3分の2超」の意味―参院選翌日・在京各紙の報道の記録

第24回参院選が7月10日、投開票されました。11日付の東京発行新聞各紙の朝刊1面は以下の通りです。開票作業は夜明け後も続いたため、確定結果までは入っていないものの、選挙結果の主なポイントは各紙の見出しにおおむね網羅されているのではないか…

「改憲」勢力「3分の2」確保の勢い―読売は「改憲」なし:参院選終盤情勢・在京紙の報道の記録 ※追記・読売の6月26日付社説

7月5日から7日にかけて、東京発行の新聞6紙が参院選の終盤情勢を相次いで報じました。各紙ともおおむね、世論調査に独自の取材結果を加味して情勢を読む手法です。5日付で産経新聞、6日付朝刊で毎日、読売、日経、東京の各紙、7日付朝刊で朝日新聞の…

参院選序盤情勢「改憲勢力2/3うかがう」、しかし参院選後の改憲「反対」45%、安倍首相の下で改憲「反対」48%―在京各紙の報道の記録

備忘です。東京発行の新聞各紙24日付朝刊の1面トップは、6紙のうち朝日、毎日、読売、日経、産経の5紙は参院選の序盤情勢でした。東京発行各紙の24日付朝刊1面トップ▼朝日「改憲4党2/3うかがう」▼毎日「改憲勢力2/3うかがう」▼読売「与党 改選過半数の…

参院選スタート、直前の内閣支持率は低下傾向

参院選が6月22日、公示されました。この日の東京発行新聞各紙の夕刊1面を見ると、おおむね各紙とも主要争点を経済政策(アベノミクス)と憲法改正の二つととらえているようです。 安倍晋三首相は第2次政権になって以降の国政選挙では、論戦でもっぱらア…

参院選で問われてしかるべきは安倍晋三首相の政治手法―内閣支持率は55%超だが改憲に世論は冷静 ※追記・読売新聞調査

安倍晋三首相は通常国会閉会を受けて6月1日に行った記者会見で、2017年4月に予定していた消費税の10%への増税を、19年10月まで2年半延長することを正式に表明しました。2014年11月に、延期を打ち出して衆院を解散した際には、再延期は…