沖縄

追悼 井戸秀明さん

悲しい知らせに接しました。 民放労連の前副委員長、元書記長の井戸秀明さんが10月20日、永眠されました。享年65歳。かねてより闘病中でした。 井戸さんは、わたしが新聞労連委員長として2004年10月、新聞労連や民放労連、出版労連、全印総連な…

沖縄の過剰な基地集中と主権者の選択~衆院選の投開票を前に

10月22日投開票の衆院選で問われるべきことの一つとして、沖縄への米軍基地集中の問題があることをあらためて書きとめておきます。 衆院選公示翌日の10月11日、沖縄本島北部で飛行中の米軍普天間飛行場所属のCH53E大型ヘリが訓練中に出火、東村…

米軍基地を巡る「三重苦」~ヘリ炎上、沖縄2紙の社説

10月11日に沖縄本島北部の東村で不時着したヘリが炎上した事故では、沖縄の地方紙の沖縄タイムス、琉球新報 とも、初報段階から社説で取り上げ、同型機の飛行停止と北部訓練場などのヘリパッドの使用禁止、海兵隊の撤退、日米地位協定の改定などを訴えて…

ヘリ炎上事故を機に、沖縄になぜ米軍基地が集中しているのかを考える~本土紙の社説の記録

衆院選公示翌日の10月11日午後、沖縄本島北部で飛行中の米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属のCH53E大型ヘリが出火。東村高江の米軍北部訓練場に近い民有の牧草地に不時着して炎上しました。住宅まで200~300メール。けが人はありません…

沖縄の米軍ヘリ炎上と衆院選

衆院選について、10月12日付の新聞各紙朝刊は一斉に序盤の情勢調査の結果を報じました。各紙とも、自民党は堅調、希望の党は追い風なく伸び悩み、立憲民主党に勢いーなどで概ねそろっています。 一方で内閣支持率が伸びたわけではなく、そういう意味では…

普天間移設先「ゼロベースで検討」(立憲民主党・枝野代表)~沖縄県外でも争点化を期待

10月10日公示、22日投開票の衆院選に向けて、各党の公約がまとまってきました。個人的に注目しているのは沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場の移設問題です。安倍晋三政権は沖縄県内、名護市辺野古地区への移設作業を沖縄県の反対を押し切って強行し、…

辺野古移設に反対80%、沖縄の民意は明白~衆院選・3極の論戦で争点化を

衆院選を前に、この話を書きとめておこうと思います。 沖縄県の米軍普天間飛行場に垂直離着陸機MV22オスプレイが配備されて10月1日で5年となるのを前に、沖縄の地元紙、琉球新報が9月23、24日、18歳以上の県民を対象に世論調査を行いました。…

「一人一人が当事者」と本土に問うた翁長・沖縄知事の「慰霊の日」平和宣言

6月23日は沖縄の「慰霊の日」でした。第2次大戦末期の1945年のこの日、沖縄の地上戦では日本軍司令官が自決し、組織的戦闘が終結したとされる日です。沖縄戦の全戦没者は約20万人。このうち一般住民の戦没者は約9万4千人とされます。沖縄戦は、…

沖縄の復帰45年の日、在京紙朝刊の記録―読売はコラムのみ

今年5月15日は、1972年に沖縄が日本に復帰してから45年の日でした。沖縄の基地集中の問題は現在、宜野湾市の米軍普天間飛行場の移設を巡って、新基地を県内の名護市辺野古に建設して移転させようとする日本政府と、県外移設を求める翁長雄志知事の…

大震災「東北でよかった」発言と沖縄の基地集中は通底していないか

少し時間がたってしまいましたが、備忘も兼ねて書きとめておきます。 復興相だった今村雅弘衆院議員が4月25日、所属する自民党二階派の会合で、東日本大震災の被害に触れる中で「25兆円という数字もある。これがまだ東北で、あっちの方だったから良かっ…

辺野古の海上工事「継続」48・2%、「中止」41・0%、共同通信世論調査

前回の記事の続きになります。 共同通信が2月12、13両日実施した世論調査のうち、共謀罪、南スーダンPKO派遣部隊の「日報」問題、沖縄の米軍普天間飛行場の移設問題の三つについての問いと回答状況を書きとめておきます。共謀罪などは、質問の文章に…

沖縄タイムス「強まる『対米従属』懸念」、琉球新報「『辺野古唯一』許されない」―日米首脳会談、共同通信調査「良かった」70・2%、NHK「評価」68%

安倍晋三首相が2月10日、米国のトランプ大統領と初めての首脳会談を行いました。会談の中では表立った対立点の言及はなく、会談の成果としてはひとまず、日米同盟の強化で両首脳が合意し、経済関係については麻生副総理とペンス副大統領をトップとする新…

辺野古の海上本体工事に着手(備忘)

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設計画で、移設先として日米両政府が合意している名護市辺野古で2月6日、沖縄防衛局が海上本体工事に着手しました。※琉球新報「海上工事に着手 防衛局、辺野古強行 県、文書で中止要求」=2017年2月7日 http:…

マティス長官「一つは辺野古。二つ目も辺野古」に「県民感情逆なで」(沖縄タイムス)「民意無視の愚論」(琉球新報)

米国のトランプ政権のマティス国防長官が2月3、4日、日本を訪れ、安倍晋三首相や稲田朋美国防相と会談しました。報道によると、マティス氏は、米国の対日防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条の適用対象に、中国が領有権を主張する沖縄県・尖閣諸島が…

沖縄で何が起きているかを伝える試み、共同通信那覇支局の「辺野古から」

新聞労連は毎年、全国紙、地方紙を問わず優れた記事を評価し、取材者を激励することを目的として「新聞労連ジャーナリズム大賞」を選んでいます。今年の大賞、優秀賞、特別賞などが13日、発表されました。 以下は新聞労連ホームページ http://www.shinbunr…

「国の統合を揺るがす事態が到来しかねない」(琉球新報社説)―日本復帰45年の沖縄と自己決定権

今年は沖縄の日本復帰から45年です。手元に届いた琉球新報の元日付け紙面の1面トップは、琉球新報が昨年10〜11月に実施した県民意識調査の結果でした。「自治権強化 35%望む」「『現行通り』半数割る」の見出しを立てて、「今後の日本における沖縄…

米国の「寛容」と沖縄、真珠湾上での戦死と後年の「特攻」〜安倍首相の演説に覚えた違和感

安倍晋三首相が日本時間で12月28日朝、ハワイの真珠湾を訪れ、オバマ米大統領とともに太平洋戦争の戦没者を慰霊し、演説しました。1941年12月8日(現地時間で7日)に日本海軍がこの地を爆撃し、太平洋戦争は始まりました。第一弾投下が外交ルー…

沖縄への本土紙のまなざしと沖縄の新聞の報道〜備忘:本土紙の社説、琉球新報の1面紙面

前回の記事(「『皆で心を一つにして子や孫のため、どうしても負けてはならない』〜翁長知事の覚悟は日本本土に伝わっているか」)からの続きになります。 12月13日夜に沖縄県名護市で、米軍普天間飛行場所属の輸送機オスプレイが墜ちて大破した事故の前…

「皆で心を一つにして子や孫のため、どうしても負けてはならない」〜翁長知事の覚悟は日本本土に伝わっているか

前回の記事(「大破したオスプレイ」が日本本土に問うこと)からの続きになります。沖縄の基地を巡って、米軍普天間飛行場所属の輸送機オスプレイが12月13日に名護市の浅瀬に墜ち大破して以降、いくつかの出来事が立て続けに起きています。 事故を受けて…

「大破したオスプレイ」が日本本土に問うこと

沖縄県名護市沖の浅瀬で13日夜、米軍普天間飛行場所属の海兵隊の輸送機オスプレイが墜ちました。乗員5人は救助され、うち2人が負傷とのことですが、機体は大破。一夜明けて14日には、岩場に流れ着いた無残な機体の残骸がテレビ映像で報じられました。…

「トランプショック」在京紙の紙面

米国大統領選挙は日本時間の9日、優勢と伝えられていた民主党のヒラリー・クリントン氏を、共和党のドナルド・トランプ氏が破る結果となりました。下馬評が覆ったこと、トランプ氏が過激で差別的な発言を繰り返していること、米国第一の保護主義的な政策を…

備忘:「『土人発言』の責任は政府の差別政策にある」(琉球新報社説)

沖縄の米軍・北部訓練場のヘリコプター地着陸帯(ヘリパッド)建設で、フェンス越しに抗議行動をしていた市民に警備の機動隊員が「どこつかんどんじゃ、ぼけ。土人が」と発言しました。別の場面では機動隊員が市民に「黙れ、こら、シナ人」と発言していまし…

在京紙で報道されない沖縄の記者排除の政府答弁書

沖縄県の米軍北部訓練場の一部返還に伴うヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設を巡り、工事作業に抗議する市民らを取材していた沖縄タイムスと琉球新報の記者が、警察の機動隊によって市民らと共に現場から強制的に排除され、取材ができなかった事態が起こ…

安倍政権が沖縄で海保、警察、自衛隊にやらせていること〜所信表明演説の拍手劇の何が問題か

臨時国会が開会した9月26日、安倍晋三首相の衆院本会議での所信表明演説中に、何とも奇異な光景が出現しました。安倍首相が演説の中で海上保安庁、警察、自衛隊をたたえて壇上で拍手。呼応して自民党議員たちが一斉に立ち上がって手をたたき続けたとのこ…

辺野古訴訟判決めぐり地方紙社説は批判が圧倒

米軍普天間飛行場の移設先とされる名護市辺野古の埋め立て承認を巡り、日本政府の主張を丸ごと認め、沖縄県敗訴となった16日の福岡高裁那覇支部判決に対して、沖縄県外(日本本土)の地方紙が社説でどのようにとらえているのか、ネット上で読むのが可能な…

「異常な恫喝と決めつけ」「対等の精神ないがしろ」(沖縄タイムス)「知事は阻止策を尽くせ」(琉球新報)―辺野古訴訟判決を批判する沖縄2紙の社説

以前の記事「『沖縄県敗訴』と『国勝訴』の違い―辺野古訴訟判決の在京紙の報道の記録」の続きです。 米軍普天間飛行場の移設先の名護市辺野古の埋め立て承認をめぐり、日本政府の主張を丸ごと認め、沖縄県敗訴とした福岡高裁那覇支部(多見谷寿郎裁判長)の…

「沖縄県敗訴」と「国勝訴」の違い―辺野古訴訟判決の在京紙の報道の記録

沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場の移設問題を巡って、日本政府と沖縄県が対立を深めている中で、移設先の名護市辺野古地区の埋め立て承認を沖縄県の翁長雄志知事が取り消したことの是非が争われた訴訟の判決が9月16日、福岡高裁那覇支部で言い渡されま…

善意の避難ではなかった沖縄の学童疎開―読書:「対馬丸」(大城立裕 講談社文庫)

第2次大戦中の1944(昭和19)年8月22日夜、沖縄から戦時疎開の子どもたちらを乗せて九州に向かっていた陸軍の徴用船「対馬丸」が、鹿児島県・トカラ列島の悪石島沖で米潜水艦の魚雷攻撃を受けて沈没しました。那覇市にある「対馬丸記念館」発行の…

人気投票に終わった観の東京都知事選―「勝てる候補」提示できなかった野党4党

東京都知事選は7月31日に投開票の結果、いったんは自民党東京都連へ推薦願を出しながら、その後取り下げ、政党の支援なしで立候補した元衆院議員、元防衛相、元環境相の小池百合子氏が当選しました。NHKや朝日新聞、毎日新聞などのマスメディアの速報…

参院選で示した沖縄の民意に対する安倍政権の答え―「ヘリパッド着工」「辺野古再提訴」と在京紙の報道の記録

沖縄の基地の過剰負担の問題をめぐって7月22日、大きな動きが二つありました。いずれも主体は日本政府=安倍晋三政権です。一つは、沖縄本島北部の東村、国頭村にまたがる米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)の新たな建設工事に早朝、着手…