堀江貴文さん「新聞読まなくてもTwitterで世の中の動きわかる」〜週刊ダイヤモンドが特集

 現在発売中の週刊ダイヤモンド(1月23日号)が特集「2010年ツイッターの旅」を掲載しています。表紙はツイッター・ユーザーのアイコンを集めたもので、同誌編集部のアカウントを通じて募集していました。

週刊 ダイヤモンド 2010年 1/23号 [雑誌]

週刊 ダイヤモンド 2010年 1/23号 [雑誌]

 特集記事で興味深く読んだのは、ツイッターによる実況中継「tsudaる」で知られ「Twitter社会論」などの著作があるジャーナリスト津田大介さんと、元ライブドア社長の堀江貴文さんの対談です。
 ツイッターの利用について堀江さんは「求めているのはソーシャルフィルタリング」と話しています。「ストレートニュースは入ってきてほしくないんです。いったん『目利き』のフィルタリングを通して入ってきてほしい。僕、そうなるようにフォローする人を決めています」「新聞とか読まなくても、ツイッターによるソーシャルフィルタリングが機能しているから、世の中の動きがわかる」。さらに、津田さんの「新聞や雑誌が存在意義を失うと、世論形成のあり方も変わってきますね。」との振りに対して、堀江さんはJALの救済策を例に「JALは株主責任も問わずに救済する方向性だったじゃないですか。だから『ふざけんな』って。法的整理しないとJALはダメなままなんだって書いたら、ちゃんとした意見を持った人たちがツイッターで法的整理すべきだとつぶやき始めた。そういうのをみんなでつぶやき続ければ、大きなパワーになるんです。」と指摘しています。新聞や雑誌が例に挙げられていますが、ツイッターがそうした既存のマスメディアのありように否も応もなく大きく影響するのは間違いないと、ここまでツイッターを使ってみてわたしもそう思います。
 「『ツイッター議員』が続々登場! ネット選挙解禁にらむ政界事情」と題した記事もあります。既存のマスメディアになかなか紹介されないような政治家でも、瞬時にダイレクトに有権者にメッセージが伝わる状況が、マスメディアの政治報道にも変容を迫ることになるだろうことは、わたしも以前のエントリーで指摘しました。加えて最近感じているのは、記者会見の開放問題などでも、記者クラブ加盟のマスメディアがなかなか記事化しないことを、クラブ非加盟のメディア所属の記者やフリーランス・ジャーナリストはツイッター上でもさかんにつぶやいていることです。結果として、マスメディアの沈黙振りが一層際立つこととなっています。
 新聞というマスメディアの内側にいる身としてはつらく、切ない状況ですが、それでも既存マスメディアの今日的な役割を考えていくには、まずは既存マスメディアの内側にいる人たちがツイッターに触れ、理解することが必要だと思います。週刊ダイヤモンドの特集には、初級、中級、上級の段階ごとに、広瀬香美さんや勝間和代さんも登場する使い方の記事も掲載されています。

 なお、特集の中で著名人のアカウントを列挙したページがあります。アカウントの掲載が無断だったとして抗議が出る例があったようです。ツイッターがオープンなネット空間であることを考えれば、雑誌でアカウントを紹介することに個々の許諾は必要ないと考えた編集部の判断も理解できます。ただ、抗議からは、フォロワーの一人ひとりときちんとした関係を築いていたことがうかがわれます。無断で紹介されることによって、そうした関係性に支障が出かねないのであろうこともまた理解できます。

※参考過去エントリー
「メディアのありようを変えるTwitter」(2009年12月30日)
http://d.hatena.ne.jp/news-worker/20091230/1262155761

鳩山首相Twitterで政治報道が変わる?(追記あり)」(2010年1月2日)
http://d.hatena.ne.jp/news-worker/20100102/1262363857

「なぜ記者クラブが会見を主催するのか〜総務省と外務省の開放に差」(2010年1月9日)
http://d.hatena.ne.jp/news-worker/20100109/1263048833