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組織ジャーナリズムに身を置き40年余

お知らせ:1月23日に「越境ジャーナリスト集団」ティーチイン「私たちは懸念する、新聞は、テレビは大丈夫なのか、と」

イベントの案内をいただきました。転載して紹介します。

私たちは懸念する、新聞は、テレビは大丈夫なのか、と
〜「越境ジャーナリスト集団」、ティーチインの呼びかけ〜
2011年1月 文責・村上義雄
 私たち、記者、テレビディレクター、カメラマン、編集者、およびジャーナリズムの現状に強い関心を抱く広範な市民は、新聞が、テレビが、読者・視聴者の信頼を急速に失いつつあるのではないかと懸念しています。自由に、のびやかに、生き生きと発想し、書き、語り、行動するエネルギーが報道の現場から消えつつあるのではないかと心配しています。そして、なによりも報道の現場に立つ人間が、「ジャーナリズムは権力の重要な監視役」という本来の存在理由を忘れかけているのではないかと、強く危惧しています。
 私たちは、こうした認識のもとに、メディアの違い、企業の壁を超え、「送り手」と「受け手」の障壁を超え、対等に考え合い、語り合い、エネルギーを注入し合い、連帯を深めていく拠点として「越境ジャーナリスト集団」(以後、「集団」と略称)を創造し、危機を乗り越える行動を精力的に継続していく方針を決めました。
 ティーチインは、そうした行動の重要な試みのひとつです。通常の講演会とは少々異なります。司会役は設けますが、参加者が自由におおらかに語り合う場、とご理解ください。あるときは語り手となり、またあるときは聞き手となり、「自由と対等」を大事にしながら、ときに鋭く、しかし、誹謗中傷に陥ることなく、お互いに「いい時間を過ごせた」と思えるひとときを共有したいと願っております。集まりの要領は次の通りです。参加を期待します。また、この「呼びかけ」を友人・知人の方々にメールの転送およびコピーの郵送等の方法で広くお伝えいただきますようお願い申し上げます。

テーマ 私たちは懸念する、新聞は、テレビは大丈夫なのか、と
日時  2011年1月23日(日)午後2時〜5時
場所  東京都千代田区神田神保町2−40「神保町区民館(ひまわり館)」2階洋室A+B。なお会場は村上主宰の団体「木曜会」の名で予約してあります。念の為申し添えます。
案内  都営地下鉄新宿線神保町駅」下車。A2出口で地表に出て右折、「みずほ銀行」角を右折し直進、「デニーズ」角を右折しすぐ。JR利用の場合、水道橋駅下車。飯田橋寄り改札口を出て左折し直進、デニーズ角を左折しすぐ。
窓口  お問い合わせ等、ございましたら「集団」の代表企画委員(五十音順)までどうぞ。連絡先は次の通りです。斎藤貴男(フリージャーナリスト。ファックス番号03−3338―7204)、藤森研(元朝日新聞編集委員。メールアドレスfujiken20@gmail.com)、村上義雄(フリージャーナリスト。メールアドレスstudio-q@u01.gate01.com)
☆恐縮ですが、ワンコイン(500円硬貨)をご用意ください。会場費、通信費等に大事に活用させていただきます。

「越境ジャーナリスト集団」とは
 自己紹介を続けます。「越境」とは、「境界」を超える行動を言います。私たちは、自身の能力の限界をも超え、思いを広げています。それは、「国境・民族・人種」「女性と男性の間の性差」「若者・子どもと大人の間に横たわる世代間格差」「いわゆる健常者とハンディキャップを持つ人びとの間の障壁」といった「ボーダー」をも超えていきたい、超えられないまでも少しでも低く、あるいは薄くしていきたいという思いです。
 私たちは、今後、①さまざまなテーマをめぐり、自由でおおらかに話し合う「ティーチイン」を開催する、②単行本『越境ジャーナリスト宣言』(仮題)を刊行する、③ウェブマガジン「越境ジャーナル」(仮題)を創刊する、④海外で暮らす日本人、日系日本人、国内で暮らす外国人にも筆者、あるいは情報の提供者として参加を呼びかけていく、などの「道筋」を決めました。
 現在、新聞社、テレビ局、通信社の現役、OB、OG、出版社の編集者、ノンフィクション作家、フリージャーナリスト、大学人、教師、各種市民運動の当事者、ミュージシャン、学生、さらには、在日コリアン、在日中国人、アメリカ人、イギリス人、ドイツ人、フランス人などが「集団」に名を連ねています。例外なく多忙な人びとですが、それぞれ時間を工夫しては集まり、それこそさまざまな境界を超える語らいを続けております。個々のメンバーが思い思いに情報やヒントを得てそれぞれの働く場に持ち込み、逆に働く場から情報やヒントを「集団」へ持ち寄る。刺激的な空間です。元気になれる空間です。
 さらにもうひとこと付記します。現在、南北両アメリカ、ヨーロッパ各国、中国、韓国、シンガポール、アフリカで拠点作りを進めています。国内では47都道府県のすべてで「仲間」が活動中です。まだ「点」ですが、やがて「面」となり、さらには「立体」が見えてくるはずです。いつごろになるか、まだまだ霧の中です。が、きっと実現すると確証を深めております。
 皆さまの「集団」への参加を心から期待します。
 では、ティーチイン当日、お目にかかりましょう。