争点化してもいい生活保護の高受給率:9日の大阪ダブル選挙紙面

 9日付朝刊は各紙とも「知事選あす告示」が1面に載りました。各紙の見出しを見渡して目に付くのは「政党」「独裁」などのキーワード。新聞メディアは総じて、既成政党vs橋下徹氏・維新の会の構図での選挙と位置付け、「独裁」的だとしばしば批判される橋下氏の政治手法も大きな争点の一つととらえているようです。
 9日は大きなニュースとして、今年7月の生活保護受給者が過去最多の205万人に上ったとの厚生労働省の発表もありました。毎日新聞は夕刊で、大阪市の今年3月時点の保護率が5・6%と全国平均の3・5倍にも上っていることを単独のサイド記事として紹介。65歳以上の保護率が年々上昇し、09年度には9・2%と、市内の高齢者の10人に1人は受給していることになったと指摘しています。直接ダブル選挙に言及はしていませんが、記事が指摘している大阪の現状は、選挙でも留意されていい事情でしょう。
 他紙の報道でも、この日の厚労省発表には直接触れないものの、ダブル選挙の関連として生活保護を取り上げた記事は少なくありません。全国的に見て突出した状態にある大阪市生活保護率の高さをどうするのかは、個人的には、争点化されてもいいと思うのですが。

9日付朝刊
【朝日】1面3段「大阪知事選 あす告示」「11・27ダブル選 市長選は13日」▼2社面3段「公明、自主投票を表明」/4段「校長 なり手ない」「教育基本条例案『公募』というけれど」「『全国募集で人材集う』維新」▼大阪市内版連載「なにわのあした」5「『働ける受給者』急増 生活保護
【毎日】1面4段「維新VS政党 鮮明に」「大阪ダブル選 知事選あす告示」▼2面全7段「政党 中央は静観」「衆院選へ 橋下氏と対決避け」「『独裁』批判が前面に 政治手法争点」▼7面(オピニオン)全6段「異論反論」雨宮処凛さん寄稿「ハシズムで誰が得する?」▼1社面全7段「街頭や取材で訴え白熱」
【読売】1面3段「大阪知事選あす告示」▼2社面4段「決戦目前 熱弁も三様」/連載企画「岐路 2011大阪ダブル選」(下)「民意と学校どうつなぐ」
【産経】1面2段「事実上三つどもえ」/連載企画「大阪政治決戦 3つの焦点」(中)「『政治の関与』か『独裁か』 教育改革」▼21面1ページ特集「大阪府のあるべき姿譲らぬ」(松井、倉田、梅田3氏座談会)▼2社面3段「倉田・平松氏 共闘アピール」「松井氏は単独街宣/梅田氏 政見放送収録」
【日経】2社面4段「『都市のあり方』軸に論戦」「維新の会、既成政党と対決」
【京都】2面4段「府知事選あす告示」

9日夕刊
【朝日】1面全2段「立候補予定3氏 都市制度で激論」▼1社面4段「大阪知事選 3氏討論会」
【毎日】2社面5段「平松氏 動けぬ3日間」「市長選活動規制 公選法の壁」/倉田氏 咲洲撤退を公約
【読売】2社面3段「『市民協働』掲げ改革/『発信力不足』の声も」「平松市政 1期目評価は」/「知事給与2割削減」「倉田氏婚約発表」
【産経】2社面4段「『橋下市長』阻止へ本気」「共産、異例の平松氏“支援”」/全3段「生活保護、争点に」「平松氏 政令市で連携/橋下氏 都構想が必要」
【日系】1社面トップ5段「実り始めた治安対策」「継続的取組 カギ」/全5段「『咲洲』撤退 倉田氏が意向」

 10日は午前8時半に知事選の立候補受け付け開始。10日夕刊からは選挙本番の紙面です。