争点は収れんするのか拡散するのか〜まず知事選スタート:10日の大阪ダブル選挙紙面

 大阪府知事選が10日、始まりました。13日には大阪市長選も告示になり、27日の投開票日まで論戦が続きます。
 在阪各紙の10日夕刊紙面は、朝日、毎日、読売、産経の4紙が1面トップでした。各紙とも社会面にも雑観やサイド記事などを載せ、大きく展開しています。日経を含めた5紙の1面の主な見出しは下記の通りです。

10日夕刊
【朝日】
「大阪ダブル選号砲」
「知事選告示 『橋下流』争点に」
「都構想の是非 教育も論戦へ」
※倉田薫氏、梅田昭二氏、松井一郎氏の順に写真。倉田氏「『市町村と協調』平松氏共闘」▽梅田氏「『独裁続く危機』維新を批判」▽松井氏「『府市の壁払う』橋下氏合流」
【毎日】
「大阪ダブル選スタート」
「知事選 有力3氏激戦」
「都構想、教育条例争点に」
※3人分の写真と第一声。倉田氏「元気に生活を」▽梅田氏「府民が主人公」▽松井氏「壁を取り払う」
【読売】
「『大阪都構想』問う」
「知事選告示 ダブル選幕開け」
「倉田、梅田、松井氏ら7人立つ」
【産経】
「維新vs反維新 地方の未来占う」
「大阪ダブル選号砲」
「都構想・教育 政治決戦」
【日経】
「『大阪のかたち』争点に」
「ダブル選がスタート」
「知事選告示、7人が立候補」

 実はこの夕刊紙面で、各紙が争点をどのように見出しで表現するのか、注目していました。「橋下流」「都構想」「教育条例」「維新vs反維新」「地方の未来」「大阪のかたち」などのキーワードが並びました。「大阪都構想」は、大阪府知事から大阪市長への転身を図って、今回のダブル選挙を仕掛けた橋下徹氏と、橋下氏が率いる「大阪維新の会」の公約の目玉です。これをストレートに「『大阪都構想』問う」と主見出しに持ってきた読売新聞に目を引かれました。
 以前のエントリーでも触れていますが、このダブル選挙で問われようとしている争点は、都構想や教育基本条例案、職員基本条例案など、橋下氏と維新の会が掲げる政策・公約への賛否と、統一地方選後に数の力をたのんでこれらの政策を通そうとする橋下氏の政治手法そのものと、さらには橋下氏の手法・スタンスを「独裁」的と批判して結果的に「反橋下」で結集したかに見える既成政党と、「首長新党」とも呼ばれる新興勢力の維新の会の対決と、という風に、重層的な広がりを持っているように思えます。これから選挙戦を経て27日の投開票を迎えるまでに、これらの争点が有権者の間でどういう風に受け止められていくのか、どこかの1点(例えば橋下氏の「独裁」的手法の是非)に収れんされていくのか、それとも拡散していくのか、あるいはそうしたことが読み取れないまま投開票日に至るのか。個人的には、その点に関心を持っています。マスメディアが争点をどうとらえて、どんな報道をしていくのかとも無関係ではないと思います。

 さて、10月下旬からここまで、日々の新聞紙面を書き留めてきました。当初、こまめな更新を目指すと書きましたが、思うに任せないのが実情です。今後もこまめな更新を心がけたいのですが、結果として節目ごとの更新になることもあるかと思います。引き続き、ご訪問いただければうれしいです。