本土と沖縄の心理的な距離「心の27度線」〜復帰40年の沖縄タイムス社説

 沖縄が日本に復帰して、5月15日で40年になりました。以前のエントリーで紹介した通り、沖縄紙と全国紙の2件の合同世論調査で、米軍基地をめぐり沖縄は差別されている、あるいは不平等な扱いを受けていると感じている人の割合が、沖縄と本土(ヤマト)の間で大きな開きが出ている、そういう中で迎えた復帰40年です。
 15日付の新聞各紙はさまざまに復帰40年に触れていると思います。以下に、沖縄の新聞2紙が15日付紙面に掲載している社説について、サイト上のリンクを紹介します。

沖縄タイムス社説:[復帰40年]普天間を解決する時だ
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2012-05-15_33760/

琉球新報社説:復帰40年/自立の気概持とう 国の空洞化、無策を憂う
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-191203-storytopic-11.html

 強く印象に残るのは、先の世論調査に触れた沖縄タイムスの社説の以下の部分です。

 沖縄タイムス社と朝日新聞社が4月に実施した県民意識調査によると、沖縄の基地が減らないのは本土による沖縄差別だと思うかとの問いに対し、「その通り」だと答えた人が50%に上った。
 「基地の現状は不公平だ」「本土の人たちは沖縄をあまり理解していない」―そう考える人たちが県内で急速に増えている。沖縄の人たちのまなざしが厳しくなっただけではない。本土の側の沖縄理解も、急速に変わりつつある印象を受ける。
 この40年を通して本土と沖縄の心理的な距離は、今が一番開いているのではないだろうか。基地問題をめぐって「心の27度線」が浮上しつつある。危険な兆候だ。

 本土のマスメディアは沖縄をどう報じていくのか。沖縄から本土がどう見られているかを、どのように伝えるのか。大きな課題と受け止めています。

※参考過去エントリー
 「差別」「不平等」意識にギャップ〜沖縄紙と全国紙が2件の合同世論調=2012年5月12日
 http://d.hatena.ne.jp/news-worker/20120512/1336798196