ニュース・ワーカー2

組織ジャーナリズムに身を置き40年余

東京大空襲から68年

 きょう3月10日は、一夜で10万人以上の住民の犠牲を生んだ1945年の東京大空襲から68年です。8月の敗戦まで、激しい地上戦があった沖縄のほか、日本全土で米軍の空襲がありました。この数年、毎年のようにこの日に紹介している「大本営発表」のことを、昨年の記事の紹介という形ながら、ことしも紹介しておきます。
 ※「3・10から3・11へ、『大本営発表』の教訓」2012年3月10日
 http://d.hatena.ne.jp/news-worker/20120310/1331367081

 おりしも今、「日米同盟」の名のもとに日本中の空を米軍機が飛んでいます。昨年の衆院選を経て安倍晋三政権が誕生して以来、自衛隊の「国防軍」化や集団的自衛権の行使容認、憲法改変などが盛んに論議されています。領土問題も絡んで周辺国との関係が緊張しており、感情的なナショナリズムが高まることを危惧します。68年前に終わった戦争のこと、その後の沖縄の米軍統治のことなどが、広く日本の社会のあらゆる世代に知られていいと思います。
 安倍首相が表明した4月28日の「主権回復の日」の式典に対しては、沖縄タイムス琉球新報が以下の社説を掲載しています。
沖縄タイムス社説[「4・28」政府式典]2度目の「屈辱の日」=2013年3月9日
 http://article.okinawatimes.co.jp/article/2013-03-09_46278
琉球新報社説「主権回復の日」:「屈辱」続いて独立国か=2013年3月9日
 http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-203726-storytopic-11.html