ニュース・ワーカー2

組織ジャーナリズムに身を置き40年余

橋下氏「従軍慰安婦」「風俗」発言の報じ方と96条改憲へのスタンス

 日本維新の会の共同代表を務める橋下徹大阪市長が5月13日(月)、記者団とのいわゆる「ぶら下がり取材」「囲み取材」の場で旧日本軍の従軍慰安婦問題について述べ、その中で「銃弾が雨嵐のごとく飛び交う中で命をかけて走っていくときに、精神的にも高ぶっている猛者集団をどこかで休息させてあげようと思ったら、慰安婦制度が必要なのは誰だってわかる」(朝日新聞13日夕刊)と発言しました。さらに同日の再度の囲み取材の場で、沖縄の米軍普天間飛行場を訪問した際に風俗業の活用を進言したと明らかにしました。これらの発言はこの1週間大きなニュースとして連日、マスメディアが取り上げ、国際的にも注目されました。橋下氏は米軍と風俗業については「反省」を口にしましたが、従軍慰安婦をめぐる発言については、自分が従軍慰安婦を容認しているわけではないとの主張をし、最終的に17日(金)夜に「世界各国の軍隊が女性の活用を必要としていた、ということを僕は言った」(朝日新聞18日付朝刊)などと強調した上で、「日本人の読解力の問題」「大誤報をやられた」として、正規の記者会見以外の取材対応の打ち切りを宣言しました。
 「読解力」を問われているのがマスメディアとその内部にいる人間に限られているのか、それとも広く日本人全体なのかは必ずしも明確ではありません。ただ、シロかクロかを明瞭に断じるその分かりやすさが高い支持の要因になり、また体罰問題のように、現実に接してその悲惨さを知った後は従来の考え方や意見を即座に取り下げる柔軟さも見せていた橋下氏が、このような切れ方をしたことは、わたしには奇異な感じがします。
 確かに13日の最初の発言は時間も短いものではなく、取材者はまさに読解力を駆使して何がニュースかを判断しなければなりませんでした。その中で橋下氏が「慰安婦制度が必要なのは誰だってわかる」と、「誰だってわかる」とまで言っていたことに取材者が着目したことは当然のことと思います。発言を13日の夕刊のうちに大きく取り上げたのは、新聞では朝日新聞毎日新聞で、ともに重要ニュースと判断して1面に掲載しています。両紙ともに、書き出しで引用しているのがこの「誰だってわかる」の部分なのです。14日付朝刊の4面(政治面)で報じた読売新聞は「誰だってわかる」の部分には触れていませんが、記事の書き出しは「『軍の規律を維持するには当時は必要だった』と述べた」とシンプルです。その上で、拉致や暴行脅迫を橋下氏が否定したことを続けています。第3社会面に掲載した産経新聞は見出しもリードも沖縄の米軍と風俗業に関する発言に重点を置いていますが、記事中では「誰だってわかる」の部分を紹介しています。
 発言の全体を検証して「橋下氏は従軍慰安婦について『今は許されない。だが当時は必要だった』と考えている」と受け取ったことが大誤報であり読解力が乏しいのだとすれば、ふだんの橋下氏の明瞭な物言いとの間に大きな落差があると感じます。14日以降の橋下氏の発言は、本人にとっては真意の説明なのかもしれませんが、私には発言が変遷しているだけのようにも思えます。読解力が乏しいからでしょうか?
 17日夜に橋下氏が「読解力の問題」「大誤報」という極めて激しい言葉を用いた時点で、ある意味、この問題は最初のヤマを越えたと感じています。橋下氏はもはや、発言を撤回したり修正したりはしないでしょう。今後、有権者、この国の主権者、社会の人々が、橋下氏の一連の発言をどう受け止めるかが社会にとって重要です。

※ネット社会で政治家がツイッターを使うようになり、それで新聞などの既存マスメディアの政治報道が変わるのかどうかにしばらく前から関心をもっていました。ネット以前の社会では、マスメディアによって流通する情報がほぼすべて。マスメディアが報じなければ、どんな問題でもなかったことと同じになっていました。しかし今は違います。
 ネット上には13日の橋下氏と記者団のやり取りの動画も、それをもとにしたと思われるテキストコンテンツもアップされています。マスメディアの報道のほかに、そうした資料にも接した人たちが最終的にどのように判断するのか。橋下氏がツイッターによる大きな発信力を持っている政治家であることも含めて、SNS社会の中でのマスメディア(とりわけ政治報道)という考察テーマの上からも、今回の橋下氏の発言問題はエポックメイキングな出来事になる可能性があるかもしれません。


 さて、この間、大阪や近隣の新聞各紙がこの問題をどのように報じたか、主な記事の見出しと扱いをまとめてみました。対象は朝日、毎日、読売、産経、日経の全国紙5紙と、関西の有力地方紙である京都新聞神戸新聞、期間は13日夕刊〜18日夕刊です(京都、神戸は18日付朝刊まで)。結果は後掲の通りです。
 日々掲載状況を記録しながら、顕著な傾向に気付きました。橋下氏のおひざ元の大阪で発行している全国紙のうち、経済ニュースの比重が高い日経はともかくとして、他の4紙を比べると、朝日、毎日の2紙がしばしば1面に掲載していたのに対し、読売、産経の2紙も連日記事は掲載していたものの読売は1面掲載ゼロ、産経も17日夕刊の1回のみでした。新聞の1面に載る記事は、その日のニュースの中で特に重要とその新聞の編集者が考えたニュースの記事です。
 この朝日・毎日と読売・産経の見かけ上、顕著な差に何か意味があるのかは簡単には判断できません。ただ、一つ思うのは憲法改変へのスタンス、姿勢の違いとの相似です。安倍晋三首相が夏の参院選の争点にすると意気込んでいた憲法96条の先行改変は、橋下氏と日本維新の会も賛同しています。5月3日の憲法記念日には、多くの新聞が社説でこの96条改変を取り上げました。全国紙では朝日、毎日が明確に反対を打ち出し、読売、産経は支持を表明しています。橋下氏の発言のニュースバリュー判断の分かれ方と同じです。社論として掲げる96条改変推進にとって橋下氏の発言問題はブレーキになりかねない、だから紙面でもなるべく目立たせたくない、と推察するのはうがちすぎでしょうか。
 そうした中で産経新聞が15日付朝刊に掲載した社説(紙面では「主張」となっています)「橋下市長発言 女性の尊厳損ね許されぬ」は興味深く読みました。
 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130515/stt13051503370002-n1.htm
 一部を引用します。

 慰安婦問題をめぐっては、宮沢喜一内閣当時に根拠もないまま強制連行を認める河野洋平官房長官談話が発表され、公権力による強制があったとの偽りが国内外で独り歩きする原因となった。
安倍晋三首相は有識者ヒアリングを通じて談話を再検討する考えを示してきた。橋下氏が「必要な制度」などと唱えるのは事実に基づく再検討とは無関係だ。国際社会にも誤解を与えかねない。
(中略)
 稲田朋美行政改革担当相は「慰安婦制度は女性の人権に対する大変な侵害だ」と批判し、下村博文文部科学相も「あえて発言する意味があるのか」と指摘した。稲田、下村両氏は自民党内の保守派として河野談話の問題点を厳しく指摘したこともあるが、橋下氏の考えとは相いれないことを示すものといえる。
安倍首相も「筆舌に尽くしがたいつらい思いをされた方々のことを思い、非常に心が痛む」との認識を表明している。
 (中略)
 裏付けなく発表された談話が、韓国などの反日宣伝を許す要因となっている状況を安倍政権は見直そうとしている。いわれなき批判を払拭すべきだという点は妥当としても、橋下氏の発言が見直しの努力を否定しかねない。

 改憲問題では橋下氏と日本維新の会は、安倍首相と自民党の応援団と言われてきましたが、今回の橋下氏の発言問題を機に、状況が変わるのかもしれません。
 余談ですが、改憲をめぐっては産経新聞は17日付で以下の社説も掲載しています。改憲問題の今後を考える上で、これも興味深く読みました。
「安倍首相 憲法96条改正はどうした」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130517/plc13051703110004-n1.htm

 橋下氏の13日の発言に対して、沖縄の地方紙の沖縄タイムス琉球新報の2紙の反応は敏感で、両紙ともに14日付の紙面は共同通信の配信記事を1面トップに据えました。写真は琉球新報の紙面です。

 橋下氏の発言への批判ぶりも私にはとても参考になりました。ここでは一つだけ、琉球新報の18日付の社説を紹介します。ネット上でもよく読まれているようです。
「橋下氏釈明 認識の根本が誤っている」
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-206737-storytopic-11.html
 前半部分を引用します。

 沖縄の米軍に風俗業の活用を勧める発言の釈明として、橋下徹大阪市長は「国際感覚が足りなかった」と述べた。だが、彼に何より足りなかったのは人権感覚だ。人間認識の根本的な誤りに気付いていないのが問題なのだ。
 橋下氏は「米国の風俗文化の認識が足りなかった」と述べた。風俗文化の知識の多少が問題だったという認識なのか。あきれてものが言えない。
 さらに、「風俗」が売春を意味するか否かなど、どうでもいいことに問題をすり替えようとしているが、問題は別にある。「海兵隊の猛者の性的エネルギーをコントロール」するはけ口として、生身の女性をあてがおうとする発想そのものがおぞましいのだ。
 「あてがわれる」立場に自分が置かれたら、と想像してみるがいい。橋下氏は、そんな最低限の想像力も持ち合わせていないのだろうか。その欠如は許し難い。
 「慰安婦制度が必要なのは誰だって分かる」と述べたが、「分かる」はずがない。周りを自分と同じだと思われては迷惑だ。
 しかも彼は、自らの沖縄への差別的まなざしにも気付いていない。在沖米軍に言うからには、あてがう場所は沖縄が前提だろう。そのような施設を、自らの足元の大阪市にも置けるのか。

 なお、京都新聞神戸新聞共同通信の配信記事を中心に、しばしば1面に掲載しました。同じような判断をした地方紙は多かったのではないかと思います。


※全国紙各紙と京都新聞神戸新聞の関連記事の掲載状況と主な見出しは次の通り(全国紙は大阪本社発行の最終版)。全国紙各紙は日付ごとにまとめました。京都、神戸両紙は別にまとめています。

【13日夕刊】
▼朝日:1面準トップ「橋下氏『慰安婦必要だった』」「『侵略、反省・おわびを』」
▼毎日:1面「橋下氏『慰安婦必要』」「第二次大戦中 軍隊休息の制度」

【14日付朝刊】
▼朝日
1面「『海兵隊 風俗業を活用して』」「橋下氏、米軍幹部に」
3面「歴史認識 政権の火種」「自民政調会長『侵略、しっくりこない』 『慎重に』党内から批判」「維新・橋下氏、首相に同調」
社会面トップ「『慰安婦は必要』波紋」「市民団体『声聞いて』 研究者ら『国益上危険』」「風俗業活用して 専門家ら『女性の人権軽視』」/橋下氏の発言要旨/「河野談話で『強制性』認める」/「韓国政府も批判」
▼毎日
1面肩「与野党から批判」「慰安婦必要論 橋下氏改めて主張」
社会面トップ「『女性への冒とく』」「市民団体怒りの声」「歴史認識 疑問視も」/「米軍に『風俗業活用を』」橋下氏一問一答/これまでの橋下氏の発言
▼読売
4面(政治面)「政府が拉致し慰安婦に 橋下氏、強く否定」/「従軍慰安婦問題 河野談話で曲解広まる」
▼産経
第3社会面「『米兵 風俗業活用を』」「橋下氏、司令官との面会で」/「韓国政府関係者は批判」(ソウル共同)
▼日経
4面(政治面)「橋下氏『慰安婦、必要だった』」「沖縄の米軍『風俗活用して』」

【14日夕刊】
▼朝日
1面「『軍と売春、つきもの』」「石原代表、橋下氏を擁護」
第2社会面「橋下氏『米はずるい』」「風俗店活用巡りツイッターで」/「閣僚らが批判」
▼毎日
1面トップ「『慰安婦必要』に波紋」「閣僚ら相次ぎ批判」/橋下氏ツイッター/「『米軍は風俗店楽しんで』」「松井知事が擁護」/「米軍は買春拒否」「『言うまでもない』国防総省」/「『軍と買春つきもの』石原氏」
第2社会面「女性団体『不見識 世界に問う』」
▼読売
2面「橋下発言 閣僚から批判」「慰安婦問題『女性への人権侵害』」/「石原氏は擁護」
▼産経
2面「『風俗業否定こそ差別』」「橋下氏、ツイッターで持論」/「石原氏 慰安婦容認『軍・売春つきもの』」/「閣僚からは批判」/「米軍は買春拒否強調」
※1面コラム「湊町365」では「橋下発言のどこが問題なのか」と擁護
▼日経
2面「閣僚、相次ぎ批判」「橋下氏の慰安婦容認発言」/「ツイッターでも発信」「橋下氏『必要なのは事実』」

【15日付朝刊】
▼朝日
1面「慰安婦『必要』押し通す維新」「橋下氏に石原氏ら同調」
2面「橋下発言に厳しい視線」「連携模索の政権、戸惑い」「維新内では『問題視せず』」「米側、反発や不快感」/「沖縄の怒り」「『女性の尊厳、人権を蹂躙した』」
4面・石原氏、松井・維新幹事長の発言要旨
11面「橋下氏の発言に反発」「韓国『また妄言』」「中国『人権問題』」
社説「橋下市長 これが政治家の発言か」
▼毎日
2面クローズアップ「『橋下流』暴走」「日米関係にきしみも」「『慰安婦問題』米の視線厳しく」「強制連行認めず 安倍首相の認識踏襲」/橋下氏の発言(箇条書き)
5面・動2013「維新内部『擁護すればするほど参院選苦しい』」「首相周辺『歴史認識で盾になってくれた』」
社会面トップ「維新と世論に落差」「立候補予定者は擁護」「市民から抗議殺到」/「識者ら どう読み解く」元外務省主任分析官で作家佐藤優さん、漫画家倉田真由美さん、中国での従軍やシベリア抑留の経験の語り部活動をしている神奈川県横須賀市・猪熊得郎さん(84)
社説「橋下氏の発言 国際社会に通用しない」
▼読売
4面(政治面)「慰安婦発言 広がる波紋」「維新内部に困惑の声」/「従軍慰安婦問題とはQ&A 報道きっかけに政治問題化」
第2社会面「中国総領事館 橋下氏に抗議」「慰安婦発言で『驚きと怒り覚える』」
▼産経
3面「維新、参院選ダメージ?」「橋下氏『慰安婦』発言 批判の嵐」「世論を挑発 裏目」/「中国外務省『強烈な憤慨』」/韓国も批判『ひどい妄言』
主張(社説)「橋下市長発言 女性の尊厳損ね許されぬ」
▼日経
4面「維新、橋下氏発言に危機感」「若手議員『党の存亡に影響』」/「韓国『また妄言』」/「中国『強い憤慨』」/「従軍慰安婦に『心から同情』首相」社会面「『なぜ今』『狙い分からず』」「橋下氏発言、維新地方議員ら困惑」

【15日夕刊】
▼朝日
1面「橋下氏、発言を釈明」「『慰安婦、問題なかったと言っていない』」
▼毎日
1面「従軍慰安婦制度『容認はしない』橋下氏が釈明」
第2社会面「沖縄の友党も『不適切』」「『そうぞう』下地代表 政策協定は維持」
▼読売
2面「橋下氏の慰安婦発言 首相『内閣と立場違う』」/「『今、必要とは言っていない』橋下氏」
▼産経
第2社会面「『今必要とは言っていない』」「慰安婦発言で橋下氏強調」
▼日経
2面「橋下氏の発言 首相『立場違う』慰安婦問題巡り」「首相の答弁批判 橋下氏」
社会面「橋下氏に撤回求め声明」「沖縄の女性団体 慰安婦容認発言で」/「韓国の元慰安婦 面会を求める」/「中国総領事館大阪市に抗議」

【16日付朝刊】
▼朝日
1面「橋下氏 重ねて釈明」「『慰安婦制度容認するつもりない』」
4面「維新との連携見直し」「みんな、慰安婦発言で」
第2社会面「橋下氏、火消し図る」「『慰安婦』『沖縄』発言撤回せず」/「市職員の性犯罪抑止策 『風俗、議論の対象』」/「フィリピンも声明」
▼毎日
2面「維新、焦燥感強める」「橋下氏発言 松井知事が陳謝」/市議長ら申し入れ/みんな、選挙協力解消も/「『常識以下の発言』韓国外務省が批判」/「『韓国と中国を傷つけている』朴大統領」/「中国は『強烈な憤慨』外務省副報道局長」
▼読売
4面「『今振り返ればやってはいけない』」「慰安婦発言 橋下氏、改めて釈明」
社会面準トップ「橋下氏『風俗が有効』」「市職員わいせつ不祥事対策」
社説「橋下氏発言 女性の尊厳踏みにじる不見識」
▼産経
3面「橋下氏『慰安婦』発言 なお波紋」「現代史家『大筋正しいが舌足らず』」「【強制連行なし】政府の公式見解」「【なぜ日本だけ】米韓にも慰安所」「【風俗業利用】下地氏『本末転倒』」
社会面トップ「市民 理解と抵抗感」「内容は当たり前/女性として許せぬ」※大阪ミナミで男女各25人に聞き取り/「なお強気、国際論戦にも意欲」/「松井氏『参院選不利に』」/「『市民から誤解を受けないように』大阪市議会申し入れ」
▼日経
4面「橋下氏『容認とは違う』」「みんな・渡辺代表 参院選協力 見直し示唆」
社会面「『市長は発言に注意を』」「大阪市議会議長 慰安婦問題巡り」
社説「橋下氏への内外の厳しい視線」

【16日夕刊】
▼朝日
1面「『慰安婦』橋下氏謝る」「『誤解で傷ついた方いたら申し訳ない』」
社会面「橋下氏発言 撤回要求」「慰安婦問題 女性国会議員11人」/「国防総省報道官 買春『強く反対』」
▼毎日
1面「『風俗』表現不適切」「在日米軍に進言で橋下氏」
▼読売
2面「橋下氏『国際感覚乏しかった』」「風俗発言で釈明」
▼産経
社会面「橋下氏『国際感覚なかった』」「風俗業活用発言 表現反省、持論撤回せず」/「元慰安婦と24日面会」/「『党の見解でない』慰安婦発言で松井氏」

【17日付朝刊】
▼朝日
1面「風俗発言は『不適切』」「橋下氏、撤回は否定」/「一連の発言『言語道断で侮辱的』」「米政府、橋下氏を非難」
4面「維新 四面楚歌」「みんな 選挙協力解消も」「民主『厳しく対峙する』」「公明 支持母体に不信感」「自民『一体』批判を警戒」
社会面「橋下氏『表現不足』」「価値観の違い弁明」/「訪米にも影響か」
▼毎日
2面「橋下氏 進退論否定」「慰安婦、風俗業発言で」/「『より丁寧な説明を』」「維新国会議員団が見解」
▼読売
4面(政治面)「不適切発言 橋下氏 軌道修正し『反省』」
社会面トップ「橋下氏発言 高まる批判」「学校・行政関係者も『女性を蔑視』」/「維新議員『参院選負ける』」/「存在感薄れ焦りか」政治アナリスト伊藤惇夫さん▽「日本のイメージに傷」作家冷泉彰彦さん▽「犯罪 風俗で解消せず」藤岡淳子・大阪大教授
▼産経
2面「維新、火消しに躍起」「『橋下氏の「風俗活用」発言は不適切』」「国会議員団が見解発表」
▼日経
4面「慰安婦発言、収拾に躍起」「橋下氏が軌道修正」

【17日夕刊】
▼朝日
1面「橋下氏、米政府に反論」「『占領期 日本人女性活用したのでは』」「ツイッター」/「『韓国人の売春婦はまだうようよいる』」「維新・西村議員、すぐ撤回」
13面(総合面)「米、橋下氏発言を非難」/「慰安婦への心情 米大統領に語る」「安倍首相、07年会談で」
▼毎日
1面「米 公式に橋下氏非難」「従軍慰安婦発言『言語道断』」/「『米はアンフェア』橋下氏ツイッター
7面(総合面)「慰安婦発言 米いらだち」「日韓関係改善機運 遠のき」
▼読売
10面(総合面)「橋下発言 米が不快感」「国務省報道官『言語道断で侮辱的』」/「『日本だけ批判アンフェアだ』橋下氏反論」
▼産経
1面「橋下発言 米が非難」「慰安婦『言語道断で侮辱的』」/「橋下氏『米、占領期に日本女性活用』」
▼日経
社会面「米報道官『言語道断、不快だ』」「橋下市長『占領期、米も活用』」「慰安婦発言巡り応酬」

【18日付朝刊】
▼朝日
1面「橋下氏 翻訳修正求める」「慰安婦『必要だった』発言」/「石原氏『侵略じゃない』」
4面「維新の顔 広がる溝」「石原氏が橋下氏の発言批判」/石原氏の発言要旨/「みんな、共通公約凍結」
社会面準トップ「橋下氏 重ねて米批判」「慰安婦発言巡り『囲み取材やめる』」/「維新 西村氏除名へ」/「市役所前で抗議」
▼毎日
1面「慰安婦容認『大誤報』」「橋下市長 会見以外取材拒否」
5面「維新・みんな 共闘崩壊」「問題発言・西村氏除名へ」/「官房長官『非常に残念 論評に値しない』」「みんな・渡辺氏『(維新は)因果応報だ』」(西村氏発言)/「首相『元慰安婦に申し訳ない』」「07年日米首脳会談当時の発言認める」
第3社会面「橋下市長に直言!」「『慰安婦必要だった』発言」(ほぼ1ページ使った特集)/参院議員亀井亜紀子さん「オウンゴールの愚」/フリーライター井上理津子さん「差別、階層社会を肯定」/大阪府立大教授森岡正博さん「男もバカにしている」
社会面「橋下氏発言 抗議の『鎖』」「女性団体など 大阪市役所で」/「元慰安婦来日『痛み分からぬ人』」
▼読売
2面「維新、西村議員を除名へ」「慰安婦巡り問題発言」
4面「橋下発言 余波続く」「米が批判」/「選挙協力、みんな『白紙も』」
社会面トップ「維新 舌禍の連鎖」「西村氏発言 身内からも批判」/「『ぶら下がり取材』拒否宣言」「橋下氏が報道批判」/「『市民交流阻害』在日韓国人憤り」
▼産経
2面「維新・西村議員 除籍へ」「『韓国人の売春婦うようよ』」「橋下氏『大変申し訳ない』」/「橋下氏がメディア批判、『囲み取材』拒否」「慰安婦発言『大誤報やられた』」
5面「維新、参院選へ逆風拡大」「『慰安婦』『売春婦』…やまぬ舌禍」/「維新・みんなと連立 首相『考えてない』」
第2社会面「維新『凍り付いた』」「松井氏『どういう感覚か』」「西村議員除籍へ」
▼日経
4面(政治面)「『韓国の売春婦うようよ』西村氏が発言 維新除名へ」/「維新との選挙協力 みんな、凍結の方針」/「維新・みんなと連立ない 首相」

【18日夕刊】
▼朝日
第2社会面「石原氏の反論に『侵略』と再主張」「橋下氏、近く意見交換」/「米外交委員長も慰安婦発言批判」
▼毎日
1面「『侵略』の見解を石原氏と協議へ 橋下氏」
社会面準トップ「ネットに『韓国、慰安婦輸出』」「橋下氏発言『当然』と擁護 西村議員」/「過去も度々放言」/「『橋下氏の発言国連委審査を』NGO提言」
▼産経
2面「橋下氏 なお強気」「来月に米国視察、“論戦”意欲」/「『石原氏と週末に話す』」「橋下氏、対応協議か」
▼日経
3面「『慰安婦、正当化せず』維新・橋下共同代表」(TBS番組で発言)

京都新聞
▼14日付朝刊
1面「橋下氏『慰安婦は必要』」「国際世論の批判に反発」
2面「『日韓で論戦』持論前面」「強制連行否定の立場」/「到底許せない」日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワークの西村寿美子共同代表の話/橋下氏の発言要旨/「歴史認識が欠如 韓国政府関係者」
▼14日夕刊
1面トップ「閣僚から批判続出」「『女性の人権侵害』」「橋下氏『米国はずるい』」
第2社会面「『価値観相いれぬ』米も橋下氏発言批判」/「『軍と売春付きもの』慰安婦問題で石原氏」
▼15日付朝刊
3面・表層深層「歴史問題 火消しに躍起」「橋下氏強気、収拾見えず」「米も不快感、孤立を懸念」/「発言は慎重に」曽根泰教・慶応大教授/「米なら致命傷」渡辺靖・慶応大教授/「国益に反する言動」堀雅晴・立命館大教授/「『ひどい水準の妄想』韓国」「『人類の良識に挑戦』中国」「『近隣国の怒り呼ぶ』米国」
5面「橋下氏、反論を展開」「『各国の軍、慰安婦活用』」
第2社会面「政治家資質問う声」「沖縄に怒り『言葉の暴力だ』『人権感覚ない』」/「橋下氏『つぶやき』で持論次々」
▼15日夕刊
社会面準トップ「『元慰安婦 傷つけてない』」「橋下氏、首相答弁を批判」/「橋下市長に面会 元慰安婦ら要請」
▼16日付朝刊
2面「“飛び火”警戒 自民は距離」「維新幹部『完全に踏み外した』」
5面「維新との協力見直し言及 参院選で渡辺氏」
6面(国際面)「止まぬ失言 反発連鎖」「人権意識『あまりに無神経』」「猪瀬氏、橋下氏ら発言検証」/「『常識以下の発言』」「公式見解 韓国が橋下氏批判」
社会面トップ「『慰安婦容認してない』」「橋下氏釈明 報道批判も」「『説明足りぬ』松井氏擁護」/「『戦争状態を大前提、問題』嘉田知事」「『人間の尊厳おとしめる』府内共産党女性議員」
社説「橋下市長発言 許し難い女性への暴言」
▼16日夕刊
1面「風俗活用発言は『反省』」「米に配慮、軌道修正」
社会面「訪米控え、橋下節一転」「元慰安婦と24日面会」/「撤回と謝罪要求 超党派女性議員」
▼17日付朝刊
2面「橋下氏は辞任否定」「風俗発言、撤回も拒否」
23面(地域・総合面)「維新動揺 各党攻勢へ」「自民は組織ゆるみを警戒」(参院選京都)
▼17日夕刊
1面「橋下氏発言『言語道断』」「慰安婦問題 米報道官が初批判」/「『占領期に米は日本女性活用』橋下氏が批判に反論」
7面「安倍政権への警鐘」「橋下氏発言に米『言語道断』」(解説)/「『野党の発言』菅氏が強調」
▼18日付朝刊
1面「維新、西村氏を除名へ」「『韓国人売春婦うようよ』発言」/「『読解力不足』と反論」「慰安婦発言 メディア批判も」
2面「異例“即決”に反発も」「維新 堺市長選に暗雲」(西村氏除名)/「みんな、政策協議を凍結」「維新との協力解消も」/「韓国メディア『常識外れ』と批判」/「『弱者に配慮を』山田府知事が苦言」/「論評に値せず 菅官房長官」/橋下大阪市長の発言要旨/西村氏の発言要旨
第2社会面「『橋下市長辞めろ、謝れ』」「抗議400人 市役所包囲」/「『痛みを知らない人』元慰安婦、橋下氏批判 2人が来日」/「京都市議女性有志 橋下氏へ抗議文」/「『もういい、やめる』」「橋下市長 囲み取材に」

神戸新聞
▼14日付朝刊
1面「橋下氏『慰安婦必要だった』」「軍規律維持で認識強調」
社会面準トップ「慰安婦問題 発言踏み込む」「強制連行否定の立場強調」/「論外な発言」元外務省主任分析官の作家佐藤優さんの話
第3社会面・橋下氏の発言要旨
▼14日夕刊
1面肩「橋下氏に批判相次ぐ」「慰安婦発言、国内外から」/「橋下氏あらためて『必要』」
社会面準トップ「『権力者の発想』『公職去れ』」「橋下氏の慰安婦発言に識者」/「石原氏『軍と売春付きもの』」/「買春の拒否 米軍『当然』」/「『また妄言』韓国紙批判」
▼15日付朝刊
2面「政府冷や汗 収拾急ぐ」「連携視野 政権戦略に狂い」「橋下氏強気、見えぬ着地」
社会面「『無神経』沖縄の怒り」「政治家の資質疑う声も」
社説「橋下氏発言 個人の見解では済まない」
▼15日夕刊
社会面準トップ「橋下氏が首相答弁批判」「『慰安婦は容認せず』と釈明」/「韓国の元慰安婦 橋下市長に面会を要請」
▼16日付朝刊
2面「『維新と協力見直しも』」「みんな・渡辺氏 橋下氏の慰安婦発言めぐり」
7面(国際面)「続く失言、海外批判招く」「日本の保守系政治家『慰安婦必要だった』『イスラム互いにけんか』」「人権、宗教、各国とも重要視」/「『常識以下の発言』」「韓国政府、橋下氏を批判」
社会面トップ「橋下氏発言 批判の嵐」「『放置できぬ』『女性蔑視』」「近畿市長会総会で発言相次ぐ」/「3選挙控える兵庫 維新関係者は影響懸念」
▼16日夕刊
1面「橋下氏、風俗発言は『反省』」「米に配慮、撤回はせず」/「元慰安婦と24日に面会」
社会面トップ「橋下氏一転火消し躍起」「訪米控え悪影響懸念」「デーブ氏から忠告メール」/「慰安婦発言『軽蔑に値』米議員非難」/「発言撤回と謝罪を要求 橋下氏に女性議員」
▼17日付朝刊
2面「風俗発言は不適切」「維新国会議員団が見解」/「みんな、維新と距離置く」
第2社会面「橋下氏、辞任を否定」「風俗発言は撤回せず」
▼17日夕刊
2社面「『占領期 米は邦人女性活用』」「ツイッター 橋下氏、批判に反論」/「『海外の皆さん、どない思います?』」「橋下氏発言8言語に翻訳 大阪の女性市民団体」
▼18日付朝刊
1面「西村氏が発言 維新除名へ」「『韓国人の売春婦うようよ』」
2面「維新との政策協議凍結」「みんなの党渡辺代表『党の文化が違う』」
第3社会面・西村氏発言要旨/橋下氏発言要旨
社会面トップ「橋下氏『大誤報やられた』」「読解力不足と開き直り 慰安婦報道」/「逆切れ『囲み取材やめる』」/「人間の鎖 市役所包囲」「400人が発言撤回要求」