可決の「強行」を伝えた新聞、伝えなかった新聞〜秘密保護法案、衆院を通過

 特定秘密保護法案は26日午前、衆院の国家安全保障特別委員会で採決が強行され可決、次いで夜には衆院本会議に緊急上程され、自公とみんなの党の賛成で可決されました。
※「秘密法案、衆院通過強行 与党、今国会成立の方針」(47news=共同通信、2013年11月26日)
 http://www.47news.jp/CN/201311/CN2013112601002133.html

 機密を漏らした公務員らに厳罰を科す特定秘密保護法案は26日夜、衆院本会議で自民、公明両党やみんなの党の賛成多数により可決された。民主党などは本会議採決の見送りを求めたが、与党は衆院通過を強行した。日本維新の会は採決前に退席。民主党共産党、生活の党、社民党は反対した。与党は27日の参院本会議で審議を始め成立を図る。法案は一部修正されたものの、「特定秘密」が乱造されて情報統制が強まり、国民の「知る権利」が損なわれる危険性が指摘されている。

 心の中がザラザラするような出来事ですが、嘆いてばかりいる場合ではないと思います。次は参院での審議です。この法案が施行されたときにわたしたちの社会に何が起こるのか、想像力を働かすことが一層必要だと思います。この法案の危険性に対しては海外メディアも着目しています。加えて、法案が衆院を通過した、そういう日本社会が海外からはどんな風に見られているのか、という情報もわたしたちの社会には一層必要だと思います。
 26日午前の特別委可決を、大阪の夕刊各紙がどう伝えたかを書き留めておきます。朝日、毎日、読売、産経、日経の全国紙5紙です。
 各紙とも1面トップ。うち見出しに「強行」の2文字を取ったのは朝日、毎日、日経の3紙でした。社会面に関連記事を掲載したのは朝日、毎日の2紙でした。
 このブログでもウオッチしてきたように、朝日、毎日両紙は社説で廃案を求め、日経は「このままでは賛成できない」との表現で反対を表明しています。読売は秘密保護法制は必要とし、与野党の修正協議を評価。産経は成立を求めています。

▼11月26日夕刊 各紙とも大阪本社発行の最終版

【朝日】
1面トップ「秘密保護法案 強行可決」「衆院委 自公み賛成」「維新退席 午後に衆院通過へ」写真・答弁する安倍首相
1面「『熟議』にほど遠い暴挙」
1面・写真「やまない抗議 国会周辺」
9面「第三者機関 設置すべきと考える」秘密保護法案 首相答弁要旨
社会面トップ「突進 民意どこに」「国会傍聴『必要性分からぬ』」「秘密保護法案 強行採決」/「採決宣言に怒号」
社会面「戦争振り返り参院は良識を」元沖縄県知事 大田昌秀さん
社会面「ツワネ原則全文を日本語訳」「日弁連国会議員は必読』」


【毎日】
1面トップ「秘密保護法案 強行可決」「特別委 みんなも賛成」「維新退席 午後、衆院通過へ」写真・採決をはかる額賀福志郎委員長に詰め寄る野党の議員ら
社会面トップ「20日間の『拙速』審議」「『国民の声 無視』」「傍聴席から怒号」/「市民から疑問、不安」「政治家は説明を・もっと議論必要」
第2社会面「そのワケも『秘密』?」
第2社会面「反対も立派な民意」山田健太専修大教授(言論法)の話/「賛成の野党忘れるな」石丸次郎・アジアプレス共同代表の話


【読売】
1面トップ「秘密保護法案 衆院可決」「本会議開会で攻防」写真なし


【産経】
1面トップ「秘密保護法案 衆院通過へ」「特別委で可決、維新は退席」/「野党『審議不十分』」写真(説明「特定秘密保護法案の採決を強行、与党とみんなの党の賛成多数で可決した衆院国家安全保障特別委で額賀福志郎委員長に詰め寄る野党委員」)、表・特定秘密保護法案修正案ポイント


【日経】
1面トップ「秘密保護法案を可決」「特別委 午後に衆院通過」「与党が採決強行 みんな賛成 維新は退席」写真・採決を止めようと委員長に詰め寄る野党議員、表・特定秘密保護法修正案のポイント