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組織ジャーナリズムに身を置き40年余

Meets Regional「東京めっちゃええ店、うまい店。―ミーツが10年かけて探した…」

 大阪を離れて1カ月余りがたちました。先日、本屋さんをのぞいていて目に留まったムックが1冊。「東京めっちゃええ店、うまい店。―ミーツが10年かけて探した…」のタイトルと「Meets Regional」のロゴ。買うかどうか、ちょっとだけ迷いましたが、すぐに手に取ってレジに向かいました。大阪に住んでいた当時、この「Meets Regional」のロゴのムックを時折読んでいました。発行元は京阪神エルマガジン社。大阪、京都、神戸の3都市を中心に、その時々の「食」を紹介するつくりで、関西ではよく知られています。初めての街で何を食べるか迷った時など、けっこう参考になりました。その東京版というわけで、関西出身のライターが東京に出てきて関西人の目線と舌で店を食べ歩き、お勧めできる店を選んだ、というコンセプトのようです。

東京めっちゃええ店、うまい店。―ミーツが10年かけて探した… (えるまがMOOK ミーツ・リージョナル別冊)

東京めっちゃええ店、うまい店。―ミーツが10年かけて探した… (えるまがMOOK ミーツ・リージョナル別冊)

 東京の「食」の広がりは価格でもジャンルでもあらゆる意味ですさまじく、従って「食」のガイド本もまたおびただしい数が刊行されています。その中では、編集方針がはっきり差別化されているユニークな1冊ではないでしょうか。
 わたしの現在の職場に近い新橋のお店の紹介記事では、「大阪駅前ビルにそっくりな新橋の駅前ビル」という表現があります。一般的にメディアで新橋の街が紹介されるときは、サラリーマンの街だとか、酔ったお父さんがSL広場でテレビ番組のインタビューに答える街だとか表現されるのですが、大阪出身の一定の年代なら「大阪駅前ビルにそっくり」なビルがある街、というのはとても分かりやすく、その街に入っていきやすくなるかもしれません。知らないお店がたくさん載っているので、読み物としても楽しんでいます。