4月5日に沖縄県の翁長雄志知事が日本政府の菅義偉官房長官と会談した際、菅氏の「粛々と」発言を批判する際に引用した米統治下のキャラウェイ高等弁務官の「沖縄の自治は神話」発言について、琉球新報が2009年3月6日に、詳しく紹介する記事を掲載しています。ネットでも読めます。1963年当時の紙面の写真もあります。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-141413-storytopic-9.html
「自治は神話である」―。1963年3月5日、キャラウェイ高等弁務官は那覇市内・ハーバービュークラブの「金門クラブ3月月例会」に招かれ演説。翌6日の琉球新報朝刊は1面で演説内容を次のように記す。
「自治とは現代では神話であり存在しない。琉球が再び独立国にならないかぎり不可能」「琉球政府への権限委譲は行政命令にも規定し、努力も払われているが現在の琉球政府の状態ではまだまだ」
演説は県民の「自治権拡大」の熱望に冷水を浴びせ、同日夕刊で立法院野党各党は猛反発した。