「反安保デモは国民の意識を代表していると思う」46・6%、「思わない」に約10ポイント差―NNNが初調査

 日本テレビ系のNNNが4日から6日に実施した世論調査の結果が報じられました。
 興味深いのは、安保法案に反対して全国各地で行われているデモについての設問が初めて盛り込まれたことです。

安全保障関連法案に反対するデモが、全国各地で行われています。あなたは、この反対デモは、法案に対する国民の意識を代表していると思いますか、思いませんか?
▽思う 46・6%
▽思わない 36・9%
▽わからない、答えない 16・4%

 半数に届かないとはいえ、「反対デモが法案に対する国民の意識を代表していると思う」が「思わない」を上回り、約10ポイントもの差がついています。初めての調査ということもあって、この結果をどう評価するかは慎重さが必要と思いますが、8月30日に国会前をはじめ霞ケ関の官庁街などに広がって主催者発表で約12万人が参加して行われた抗議行動などで、デモや集会といった「路上の表現の自由」への関心と理解が深まりつつあるのではないかと感じます。

 一方、政府、与党が来週にも、安全保障関連法案の参院での採決に踏み切る構えを見せている中で、法案を今の国会で成立させることについて、「よいと思う」の回答は24.5%(前月の調査から5・0ポイント減)の一方で、「よいと思わない」が65.6%(同7・8ポイント増)に上っています。
 NNNの世論調査結果は過去データもネットで見ることができます。同じ設問の過去3か月の回答の推移を書き出してみます。ことし7月、8月、9月の順です。

あなたは、この法案を、いまの国会で成立させることでよいと思いますか、思いませんか?
▽思う 24・2%→29・5%→24・5%
▽思わない 58・7%→57・8%→65・6%
▽わからない、17・2%→12・7%→9・9%

 前週の日経新聞テレビ東京の調査でも、今国会での成立に「賛成」は27%(前回より1ポイント増)「反対」は55%(同2ポイント減)の結果でした。仮に今のまま採決が行われ可決、成立するならば「民意に反した採決の強行」との批判は免れえないでしょう。

 そのほか今回のNNNの調査では、安倍晋三内閣の支持率は、「支持する」39・0%(前回から1・2ポイント増)で、7カ月ぶりに上昇に転じたとのことです。「支持しない」は43・0%(同3・7ポイント減)でした。内閣支持率の推移を別表にまとめておきます。

 このほか、維新の党や同党の最高顧問を辞任した橋下徹大阪市長の動きについて、以下のような結果も出ています。

▼維新の党を離党した橋下徹大阪市長が、10月に新たな政党をつくる考えを明らかにしました。あなたは、橋下氏がつくる新しい政党に、期待しますか、期待しませんか?
(1) 期待する 30.0 %
(2) 期待しない 58.9 %
(3) わからない、答えない 11.1 %


▼あなたは、大阪都構想住民投票で反対多数となり、実現しなかったことから、政治の世界からの引退を発表していた橋下氏が、新しい政党をつくるとしていることについて、おかしいと思いますか、思いませんか?
(1) 思う 60.0 %
(2) 思わない 31.2 %
(3) わからない、答えない 8.8 %

 興味深い結果ですが、橋下氏に関しては地域によって回答が大きく変動する可能性があります。大阪や関西に限って同じ質問をするとどういう結果になるか、見てみたいところです。

※日テレNEWS24「安保法案 今国会で成立“反対”65.6%」=2015年9月6日
 http://www.news24.jp/articles/2015/09/06/04308866.html
日本テレビ世論調査 http://www.ntv.co.jp/yoron/201509/soku-index.html