安倍晋三首相は何をどう「反省」するのか

 7月2日に投開票された東京都議選は、既に大きく報じられている通り、自民党が57議席から34議席減らして23議席にと、歴史的な惨敗を喫しました。小池百合子都知事が率いた「都民ファーストの会」は改選前6議席から49議席に躍進。公明党、共産党もそれぞれ1議席と2議席増やして23議席、19議席でした。都議選は地方選挙であるとはいえ、自民党は国会での「共謀罪」法の参院委での採決を飛ばした成立強行、「加計学園」「森友学園」問題、さらには稲田朋美防衛相の選挙応援での「自衛隊としてもお願い」発言などで有権者の不信を募らせたのだと思います。それは「自民一強」の中の「安倍一強」の現状への痛烈な批判でもあるのでしょう。

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【写真】都議選の結果を伝える東京発行新聞各紙の6月3日付朝刊1面

 一夜明けて3日、安倍晋三首相は「反省」を口にしたようです。しかし、何をどう「反省」するのかは、今後の具体的な行動をみてみないと分かりません。そして4日付の新聞各紙を読む限りでは、自民党内ではだれも選挙の敗北について責任を語ろうとしない様子がよく伝わってきます。安倍首相が本当に反省すべき点を自身で明確にとらえているかどうか、あまり期待できないのではないかと感じます。

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【写真】安倍晋三首相の「反省」を見出しに取った東京発行新聞各紙の3日付夕刊1面

 ジャーナリストの江川紹子さんが「『こんな人たち』発言にみる安倍自民の本当の敗因」という論考を書かれています。まったく同感です。

「こんな人たち」発言にみる安倍自民の本当の敗因(江川紹子) - 個人 - Yahoo!ニュース

 「こんな人たち」発言とは、安倍首相が都議選運動期間の最終日の7月1日、東京・秋葉原で都議選で初めての街頭演説をした際に、「帰れ」「辞めろ」のコールをした人たちの方を指さしながら「こんな人たちに、私たちは負けるわけにはいかないんです」と言い放ったことを指しています。わたしも気になっていた発言です。この場面で、こういう言葉が口を突いて出るところに、政治家としての安倍晋三氏の本質がよく表れていると思います。この都議選の結果をもってしても、その本質は変わらず、したがって今後も安倍政権は変わらないのではないかとの予感を持っています。