衆院選の22日の投開票を前に、新聞各紙が情勢調査の結果を報じています。①自民党は堅調②希望の党失速③立憲民主党に勢い、第2党(野党第1党)をうかがう―といった点が共通しているようです。
その一方で、各紙の調査結果を見ていて浮かび上がるのは、安倍晋三政権ないしは安倍首相への世論の厳しい視線です。内閣支持率は低落の傾向が続いているもよう。朝日新聞と毎日新聞が、今後も安倍氏が首相を続けることの賛否を聞いたところ、朝日新聞調査では「続けてほしい」34%に対し、「そうは思わない」が51%と過半数に達し、毎日新聞調査では「よいと思う」37%、「よいとは思わない」47%でした。
以下は投開票日の直前の備忘として、書きとめておきます。
▼東京発行の新聞各紙の情勢記事掲載日と見出し
・朝日新聞
10月19日(木)付朝刊「比例投票先 立憲伸び13%/本社世論調査 自民34%希望11%」
※17~18日に電話世論調査を実施(固定電話の有効回答1640人、携帯電話1574人)
・毎日新聞
10月16日(月)付朝刊「自民 最大300超も/立憲は勢い増す/希望さらに失速/衆院選中盤情勢 本社総合調査」
※13~15日に特別世論調査(回答7万3087人)を実施し、取材情報を加味
・読売新聞
10月20日(金)付朝刊「自民、勢い維持/衆院選終盤情勢 希望は苦戦/立憲民主が加速」
※17~19日に世論調査(回答4万5282人、日経新聞と協力)を実施、全289選挙区のうち接戦区を中心に114選挙区が対象
・日経新聞
10月20日(金)付朝刊「与党、300議席迫る勢い保つ/2/3獲得は微妙/希望失速、立憲民主伸びる/衆院選 終盤情勢」
※17~19日、序盤で接戦だった114選挙区を調査し、独自取材を加味して465議席の情勢を改めて分析
・産経新聞
10月17日(火)付朝刊「自公 3分の2超へ/立憲民主 野党第一党も/希望、公示前下回る可能性/衆院選終盤情勢」
※FNN(フジテレビ系列)と合同で12~15日に実施した電話世論調査(サンプル数3万9944)に全国総支局の取材を加味
・東京新聞
10月18日(水)付朝刊「自公2/3維持の勢い/希望、立民 野党第1党争い/終盤情勢」
※独自取材に、本紙や共同通信社が行った電話世論調査を加味
なお、全国の地方紙に記事が掲載されることが多い共同通信は、18日付朝刊用に終盤情勢の新聞掲載用記事を配信しています。
・共同通信
10月18日(水)付朝刊用「自公堅調、3分の2前後/希望50程度、苦戦続く/立民3倍増も、40%未定/衆院選終盤情勢」
※15~17日、全国の有権者約12万人を対象にした電話世論調査を実施し、取材も加味
▼安倍内閣の支持率
・朝日新聞(17~18日) 「支持」38%(前回比2ポイント減) 「不支持」40%(同2ポイント増)※前回は3~4日実施
・日経新聞(17~19日、携帯電話のみ、回答1060件) 「支持」46% 「不支持」44%
・産経新聞・FNN(12~15日) 「支持」42・5%(前回比7・8ポイント減) 「不支持」46・3%(同6・3ポイント増)※前回は9月16~17日実施
▼安倍首相について
・朝日新聞(17~18日)
「安倍さんに今後も首相を続けてほしいと思いますか」
「続けてほしい」34% 「そうは思わない」51%
※18~29歳は「続けてほしい」が49%と多く、30代は拮抗、40代以上は「そうは思わない」が多く60代以上は「そうは思わない」60%
・毎日新聞(13~15日)
「衆院選のあとも、安倍晋三さんが首相を続けた方が良いと思いますか」
「よいと思う」37% 「よいとは思わない」47%