安倍政権5年半「他に期待できる人や政党ない」69%(朝日新聞調査)、内閣不信任「値する」49・5%(時事通信調査)

 朝日新聞が7月14、15両日に実施した電話世論調査の結果が報じられています。安倍晋三内閣の支持率は38%で前回6月の調査から変動なし、不支持率は2ポイント減の43%。5カ月連続で不支持が支持を上回ったとのことです。
 時事通信が7月6~9日に実施した世論調査では、安倍内閣の支持率は前月比1・5ポイント増の37.0%、不支持率は2・5ポイント減の40.9%でした。支持率上昇は5カ月ぶりながら、やはり不支持が支持を上回る状況は5カ月続いているとのことです。
 時事通信の調査は毎回、面接で実施しており、他の新聞社の月例の電話調査とは方法が異なるのですが、支持、不支持とも朝日の調査結果とおおむね同水準であり、安倍内閣の実際の支持状況をおおむね示しているのではないかと思います。
 内閣支持の理由を訪ねた設問で最多の回答は、一つを選ぶ朝日新聞調査では「他よりよさそう」53%、「政策の面」18%、「自民党中心の内閣」16%の順。複数回答が可能な時事通信調査では「他に適当な人がいない」16・8%、「リーダーシップがある」8・9%、「首相を信頼する」7・8%の順でした。
 朝日新聞は、安倍政権が5年半続いている理由も尋ねています。回答は四つの選択肢から一つ選ぶ方式で、最多は「他に期待できる人や政党がないから」69%でした。ちなみに安倍首相の5年半の実績全体については「大いに評価する」7%、「ある程度評価する」52%で「評価する」が計59%に対し、「あまり評価しない」30%、「まったく評価しない」10%で「評価しない」は計40%でした。時事通信は、森友・加計学園などの問題への安倍内閣の対応が不信任に値するかどうかを尋ねました。結果は「値する」49・5%、「値しない」28・1%。時事通信の記事では「政権不信が根強いことが浮き彫りになった」と指摘しています。

 朝日新聞調査の「質問と回答」を読み進んで行って「おや」と思ったのは、最後にメディアに関して尋ねていることです。「あなたが、政治や社会の出来事についての情報を得るとき、一番参考にするメディアは何ですか」との問いに対して、回答は「テレビ」44%、「インターネットのニュースサイト」26%、「新聞」24%、「ツイッターやフェイスブックなどのSNS」4%でした。関連記事では、年代別の動向とともに、内閣支持の動向とのいわゆるクロス集計結果を紹介しており、最も内閣支持率が高かったのは「SNS」と答えた層で48%(不支持率22%)、次に「ネット」と答えた層は42%(同38%)、「テレビ」は38%(同41%)、「新聞」は32%(同54%)とのことです。
 記事では、麻生太郎・副総理兼財務相の「新聞を読まない人は、全部自民党なんだ」との発言を紹介しており、発言の検証の試みとしてこの質問を設けたことがうかがわれます。
 ※朝日新聞デジタル「SNS参考にする層ほど内閣支持率高め 朝日世論調査」2018年7月16日
 https://www.asahi.com/articles/ASL7H5Q0HL7HUZPS009.html

 そのほか朝日新聞の調査で、目に付いた個別の設問と回答状況を書きとめておきます(単位は%)。

◆今回、西日本を中心に大きな被害をもたらした豪雨災害について、あなたは、安倍内閣の対応を評価しますか。評価しませんか。
 評価する 32
 評価しない 45
 その他・答えない 23

◆与党は、参議院の定数を六つ増やす公職選挙法の改正案を、今の国会で成立させる方針です。この改正案は、比例区では優先的に当選できる枠を新たに設けて定数を増やし、選挙区でも一票の格差を是正するために定数を増やします。あなたは、この改正案に賛成ですか。反対ですか。
 賛成 24
 反対 56
 その他・答えない 20

◆安倍首相の友人が理事長を務める、学校法人「加計学園」の獣医学部新設を巡る問題についてうかがいます。これまでの安倍首相や加計理事長の説明によって、加計学園が優遇されたのではないかという疑惑は晴れたと思いますか。それとも、疑惑は晴れていないと思いますか。
 疑惑は晴れた 8
 疑惑は晴れていない 83
 その他・答えない 9

 

【追記】 2018年7月16日12時25分 

 朝日新聞の関連記事「SNS参考にする層ほど内閣支持率高め」は、ネット上のサイトのみの記事でしょうか。手元にある16日付朝刊(東京本社発行14版)の紙面では、メディア関連の質問については2面掲載のサイド記事「豪雨 内閣対応『評価』32%」の末尾に簡単に紹介されているだけです。