どこかマスメディアが世論調査で聞かないのかと思っていたら、TBS系列のJNNが8月4、5日に実施した調査で質問しました。自民党の杉田水脈衆院議員のLGBT差別寄稿とそれに対する自民党の対応についてです。質問と回答は以下の通りです。
▼自民党の杉田水脈衆院議員が、レズビアンやゲイなど性的少数者=LGBTについて「彼ら彼女らは子供を作らない、つまり生産性がない」などと月刊誌に寄稿し行政支援に疑問を呈しました。
あなたは杉田氏の考えについてどう思いますか。一つだけ選んでください。
非常に問題がある 52%
ある程度問題がある 31%
あまり問題はない 9%
まったく問題ない 9%
(答えない・わからない) 5%
▼自民党の二階幹事長は杉田議員の寄稿について、「いろいろな考え方の人がいる」などと述べるにとどめ、静観する姿勢です。
あなたは二階氏の姿勢に納得できますか、できませんか。
納得できる 25%
納得できない 63%
(答えない・わからない) 12%
杉田議員の「考え方」に対しては、「問題がある」が「非常に」「ある程度」を合わせて83%と、「問題はない」の計18%を圧倒しました。杉田議員の寄稿を問題視しない自民党の二階幹事長の姿勢についても、「納得できない」63%が「納得できる」25%を大幅に上回っています。
かねてこのブログで指摘している通り、杉田議員の主張もさることながら、杉田議員を比例代表で擁立しながら、今回の差別寄稿を「指導した」で済ませている自民党の措置も公党としては問題が多いと思うのですが、JNNの調査ではこの点には触れていません。後続の調査に期待したいと思います。
安倍晋三内閣の支持率は43・8%で前月の調査より0・7ポイント増、不支持率は54・0%で前月比1・8ポイント減でした。
8月3~5日にNHKが実施した世論調査の結果も報じられています。内閣支持率、不支持率はともに41%。支持率は前月比で3ポイント減、不支持率は2ポイント増です。
以下は参考過去記事です。
※追記 2018年8月7日8時40分
朝日新聞が8月4、5日に実施した世論調査の結果も報じられています。杉田水脈議員のLGBT差別寄稿に関しては以下の質問と回答状況でした。
◆自民党の杉田水脈衆議院議員が、男性同士や女性同士のカップルについて、「子どもを作らない、つまり生産性がない」と雑誌に書きました。これに対し、自民党は、最初は静観していましたが、性的少数者への差別だとの批判が高まり、あとになって、今後十分に注意するよう杉田議員を指導したと公表しました。あなたは、自民党の一連の対応は問題があると思いますか。問題はないと思いますか。
問題がある 61%
問題はない 26%
その他・答えない 13%
朝日の記事によると、自民支持層でも「問題がある」が47%で、「問題はない」38%を上回り、男女別では、男性が「問題がある」59%、「問題はない」30%、女性は「問題がある」62%、「問題はない」22%。年代別では、60代が「問題がある」が72%と高く、年代を問わず、「問題がある」が半数以上だったとのことです。
内閣支持率は前月と同じ38%、不支持率は41%で前月比2ポイント減でした。