沖縄県知事選や辺野古新基地建設問題、沖縄の基地集中を巡る東京発行新聞各紙の報道の記録の続きです。9月8日付朝刊から12日付朝刊までです。
【9月8日付朝刊】
▼朝日
第3社会面(35面)「辺野古撤回求め有識者らが声明」
▼毎日(なし)
▼読売(なし)
▼産経(なし)
▼東京
第2社会面(26面)「翁長氏『同じ沖縄人の決断 恨むな』/埋め立て承認撤回 最後まで『自分が』/死の直前 妻に語る」写真2枚
第2社会面「『辺野古移設 許せぬ』/学者・作家ら72人 参道呼びかけ」写真1枚
【9月9日付朝刊】
▼朝日(なし)
▼毎日
2面「希望、佐喜真氏を推薦」※短信
▼読売
4面「玉城氏事務所で激励」※短信、立憲民主党の福山幹事長
4面「希望、佐喜真氏推薦」※短信
▼産経
4面「希望の党、佐喜真氏推薦を決定」※短信
▼東京
1面「『沖縄の要塞化』辺野古反対/欧米識者ら133人 翁長氏死去後に声明」顔2枚
【9月10日付朝刊】 ※新聞休刊日のため発行なし
【9月11日付朝刊】
▼朝日
第2社会面(34面)「玉城氏『辺野古阻止』/沖縄知事選 政策を発表」
第2社会面「辺野古移設めぐり緊張続く/名護市議選 与野党同数に」
▼毎日
5面「『基地移設影響なし』/名護市議選 政府、伯仲に懸念」
▼読売
2面「名護市長派と反市長派同数」
▼産経
5面「『新基地阻止貫く』/玉城氏が政策集 沖縄知事選」
5面「名護市議選、移設反対派が過半数」※短信
▼東京
3面「辺野古 民意は拮抗/市長支持と不支持が同数/名護市議選」地図
3面「『新基地造らせない』/沖縄知事選 玉城氏が公約発表」
【9月12日付朝刊】
▼朝日
第3社会面(33面)沖縄2018「玉城氏 辺野古移設に反対/佐喜真氏 賛否明らかにせず/討論会 知事選あす告示」写真
▼毎日(なし)
▼読売
2面「沖縄知事選 あす告示」
▼産経
2面「玉城氏、佐喜真氏に先行/沖縄知事選あす告示」顔写真2枚
2面「玉城氏、寄付120万円付記載/政治資金規制法 違反か」
▼東京
特報面(24、25面)「戦う相手は、分断を後ろで見ている人/政府の賠償請求示唆 故翁長氏憤り/沖縄・辺野古基地」「県民への『恫喝訴訟』/表現の自由奪う狙い/ヘリパッド巡り事例 知事選控え影響警戒」写真3枚
特報面「埋め立て中止 撤収作業進む」辺野古・高江リポート※琉球新報記事を転載
沖縄県知事選挙は9月13日告示、9月30日投開票です。告示を前に、東京発行5紙の沖縄関連記事がどの程度あったかを表にして比べてみました。期間は8月30日付から9月12日付までです。
「記事」は、見出し1段のいわゆる「ベタ記事」から、社会面トップのような大きな扱いの記事まで、長さや見出しの大きさにかかわらず1本とカウントしています。
「短信」は短信記事の本数。社会面や総合面などで、一般の記事より行数、字間を詰め、活字も小さくした記事が面の隅に何本か載っていることがあります。便宜上「短信」と呼びます。「短くてもいいから読者に伝えるべき情報だ」と新聞社が判断した記事だと考えていいと思います。
写真は通常、ある程度の記事の長さとある程度の扱いの大きさがなければ付きません。写真がどのくらい載ったかの比較は、紙面でそのテーマを大きく扱ったかどうかのメルクマールになりうるのではないかと思います。
記事本数、写真の枚数とも群を抜いて多いのは東京新聞です。一方で少し意外な気がしたのは、読売新聞、産経新聞が、記事の本数では決して少なくないことです。短信が多いとはいえ、一般記事との合計では、朝日新聞、毎日新聞とおおむね互角です。朝日、毎日、東京と読売、産経の間では論調の2極化が目立つことが少なくないのですが、沖縄県知事選を巡っては今のところ、関連記事が紙面に載る頻度に目立った差はないように思えます。
朝日 | 毎日 | 読売 | 産経 | 東京 | |
記事 | 18 | 14 | 12 | 14 | 25 |
短信 | 2 | 2 | 4 | 7 | 0 |
写真 | 11 | 4 | 3 | 1 | 16 |
顔写真 | 2 | 1 | 2 | 3 | 7 |