沖縄県知事選や辺野古新基地建設問題、沖縄の基地集中を巡る東京発行新聞各紙の報道の記録の続きです。9月19日付朝刊から21日付朝刊までです。
【9月19日付朝刊】
▼朝日
第2社会面(38面)「『しまくとぅば』(島言葉)語り継ぐ/奪われた歴史『いまこそ自然に』」沖縄2018、写真
▼毎日(なし)
▼読売(なし)
▼産経
5面「政府、米海兵隊グアム移転に583億円」※短信
▼東京(なし)
【9月20日付朝刊】
▼朝日
第2社会面(38面)「同盟必要だからこそ負担減を/元自衛官 基地引き取り運動」沖縄2018、写真
▼毎日(なし)
▼読売(なし)
▼産経(なし)
▼東京(なし)
【9月21日付朝刊】
▼朝日
第2社会面(34面)「基地がある現実 見えないのか」沖縄2018
34面「沖縄の女性殺害 二審も無期懲役 米軍族の控訴棄却」/「辺野古住民投票 県が条例案提出」」
▼毎日
第2社会面(30面)「元米海兵隊員に2審も無期懲役 沖縄女性殺害」
▼読売(なし)
▼産経(なし)
▼東京
社会面「沖縄の元米軍属二審も無期判決/女性殺害、福岡高裁支部」
▼信毎(なし)
東京発行5紙の沖縄関連記事がどの程度あったか、8月30日付以降、9月21日付までを表にして比べてみました。以前の続きになります。
朝日 | 毎日 | 読売 | 産経 | 東京 | |
記事 | 35 | 24 | 20 | 21 | 37 |
短信 | 2 | 2 | 4 | 9 | 0 |
写真 | 23 | 8 | 8 | 4 | 31 |
顔写真 | 4 | 3 | 2 | 5 | 7 |
「記事」は、見出し1段のいわゆる「ベタ記事」から、社会面トップのような大きな扱いの記事まで、長さや見出しの大きさにかかわらず1本とカウントしています。
「短信」は短信記事の本数。社会面や総合面などで、一般の記事より行数、字間を詰め、活字も小さくした記事が面の隅に何本か載っていることがあります。便宜上「短信」と呼びます。「短くてもいいから読者に伝えるべき情報だ」と新聞社が判断した記事だと考えていいと思います。
写真は通常、ある程度の記事の長さとある程度の扱いの大きさがなければ付きません。写真がどのくらい載ったかの比較は、紙面でそのテーマを大きく扱ったかどうかのメルクマールになりうるのではないかと思い、記録しています。
ここに来て、記事本数、写真の枚数とも朝日新聞、東京新聞と毎日、読売、産経各紙との間で一線が明確になってきたように感じます。朝日新聞は連日、社会面で「沖縄2018」と銘打った記事の掲載が続いていることが要因です。20日付朝刊では、沖縄の基地を日本本土で引き取ろうという市民運動に加わった退職幹部自衛官を紹介。そういう人もいるのかと、驚きを感じる記事でした。