「辺野古埋め立てに賛成だが、自分の住む地域への基地移設は反対」が12%(毎日新聞調査)~3月の世論調査結果から

 3月にマスメディア各社が実施した世論調査の結果の備忘です。
 内閣支持率は以下の通りです。読売新聞の調査で不支持率が前回比で5ポイント減っているほかは、支持率、不支持率とも増減の幅は3ポイント以内です。大きな変動はなかったと言えそうです。

【内閣支持率】 ※カッコ内は前月比、Pはポイント
・読売新聞 3月22~24日
 「支持」50%(1P増) 「不支持」35%(5P減)
・朝日新聞 3月16、17日
 「支持」41%(±0) 「不支持」37%(1P減)
・毎日新聞 3月16、17日
 「支持」39%(1P増) 「不支持」41%(2P増) 「関心がない」19%(3P減)
・産経新聞・FNN 3月16、17日
 「支持」42・7%(1・2P減) 「不支持」42・8%(0・1P減)
・共同通信 3月9、10日
 「支持」43・3%(2・3P減) 「不支持」40・9%(0・2P減)
・NHK 3月8~10日
 「支持」42%(2P減) 「不支持」36%(1P減)

 

 沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場の移設先として、日米両政府が合意した同じ沖縄県内の名護市辺野古で進む海域の埋め立てへの賛否を問うた2月24日の沖縄県民投票では、有効投票総数の72・15%が辺野古の埋め立てに「反対」でした。この投票結果に関連しては、朝日新聞、毎日新聞、共同通信、NHKが質問を用意しました。
 このうち毎日新聞の質問と回答状況の分析が興味深かったので、書きとめておきます。

・毎日新聞
◆沖縄の県民投票で、米軍普天間飛行場の移設に向けた名護市辺野古の沿岸部の埋め立てに「反対」する意見が7割を超えました。しかし、政府は埋め立て工事を続けています。埋め立ての続行に賛成ですか、反対ですか。
 「賛成」29% 「反対」52%
◆沖縄の米軍基地が、あなたのお住まいの地域に移設されるとしたら、賛成ですか、反対ですか。
 「賛成」21% 「反対」62%

 毎日新聞の記事によると、この二つの質問の回答結果のクロス集計は以下の通りとのことです。一部を引用します。

 辺野古沿岸部の埋め立て続行に反対と答えた層では、自分の住む地域への米軍基地移設にも「反対」が84%と多数を占め、「賛成」は10%。埋め立て続行に賛成と答えた層では、「賛成」52%、「反対」42%だった。

 それぞれを掛け合わせると、以下のようになります。数値は調査対象全体の中の割合です。
▽辺野古埋め立てに反対であり、自分の住む地域への移設にも反対 43・7%
▽辺野古埋め立てに賛成であり、自分の住む地域への移設にも賛成 15・1%
▽辺野古埋め立てに賛成だが、自分の住む地域への移設には反対 12・2%
▽辺野古埋め立てに反対だが、自分の住む地域への移設には賛成 5・2%

 この結果をどう読み解くかを軽々に語ることは控えたいと思いますが、県民投票の結果を沖縄県外、つまり日本本土の住民がわが事として受け止めるための社会的な議論の出発点としては、沖縄の人たちが反対している基地を自分が住む地域で受け入れることができるかどうか、という問いは分かりやすいのではないかと思います。
 県民投票で示されたのは、地域のことは地域で決める自己決定権を求める沖縄の人たちの意思でした。上記の4類型の中で、「辺野古埋め立てに賛成だが、自分の住む地域への移設には反対」との回答は、ごく大雑把に言えば、現状のまま基地の負担は沖縄に引き受けてもらうのがよい、あるいはそれしかない、という姿勢であり、沖縄の人たちの自己決定権は認めなくていい、あるいは認められないのはやむを得ないとの考え方(意識しているかどうかにかかわらず)だと言えるかもしれません。その割合が12%余というのは、やはり少なくないと感じます。

 ちなみに沖縄県民投票を巡る朝日新聞、共同通信、NHKの質問と回答状況は以下の通りでした。

・朝日新聞
◆沖縄県にあるアメリカ軍普天間飛行場の移設をめぐり、名護市辺野古への埋め立ての是非を問う県民投票が実施され、埋め立て「反対」が7割を超えました。安倍政権は、普天間飛行場の名護市辺野古への移設を見直すべきだと思いますか。
 「見直すべきだ」55%
 「見直す必要はない」30%

・共同通信
◆沖縄県の玉城デニー知事は、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に反対していますが、政府は移設を進める考えです。あなたは、移設を進める政府の姿勢を支持しますか、支持しませんか。             
 「支持する」 37・2%
 「支持しない」48・9%
◆2月24日の沖縄県民投票では、辺野古沿岸部の埋め立てへの反対が72%を占めました。あなたは、政府はこの結果を尊重すべきだと思いますか。      
 「尊重すべきだ」   68・7%
 「尊重する必要はない」19・4%

・NHK
◆沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設計画に伴う名護市辺野古沖の埋め立てへの賛否を問う県民投票で、「反対」の票が多数を占めました。県民投票に法的拘束力はなく、政府は、普天間基地の返還を実現するため、予定通り、移設を進める方針です。あなたは、政府の方針を評価しますか。評価しませんか。それともどちらともいえませんか。
 「評価する」24・2%
 「評価しない」34・2%
 「どちらともいえない」33・8%

 このほか、各調査の質問の中で、元号について尋ねたものとその回答状況を書きとめておきます。

・読売新聞
◆あなたは、ふだんの生活や仕事で、元号と西暦では、元号を多く使っていますか、西暦を多く使っていますか、それとも、どちらも同じくらいですか。
 「元号」41%
 「西暦」25%
 「どちらも同じくらい」33%

・朝日新聞
◆平成の元号が4月で終わり、5月から新しい元号になります。日常生活でおもに使いたいと思うのは、新しい元号の方ですか。西暦の方ですか。
 「新しい元号」40%
 「西暦」50%
◆新天皇の即位と新しい元号で、世の中の雰囲気が変わると思いますか。
 「世の中の雰囲気が変わる」37%
 「そうは思わない」57%

・産経新聞・FNN
 天皇陛下の譲位と皇太子さまの即位に伴い、5月1日に新しい元号となる
◆平成の時代は良い時代だったか
 「良い時代だった」60・1%
 「良いとはいえない時代だった」25・4%
◆新しい時代は平成よりも良い時代になると期待しているか
 「期待している」66・7%
 「期待していない」26・1%
◆新元号について、日本の古典や文学と中国の古典のどちらから採用してほしいか
 「日本の古典や文学」63・5%
 「中国の古典」3・7%
 「こだわりはない」31・8%