ニュース・ワーカー2

組織ジャーナリズムに身を置き40年余

2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

二・二六事件の凶行を映した鏡

74年前の1936(昭和11)年のきょう2月26日、日本でクーデター未遂事件「二・二六事件」が起きました。東京に駐屯する陸軍部隊の一部が、大尉など尉官クラスの一部将校の指揮で当時の岡田啓介首相らを襲撃し、斎藤実内大臣や高橋是清大蔵大臣らを…

新聞が培ったジャーナリズムの今後の居場所〜ネットに抜かれた日に考えたこと

※「新聞ジャーナリズムの居場所〜ネットに抜かれた日に考えたこと」から改題しました(2010年2月24日午後0時半) ここのところ、このブログのエントリーに新聞産業の沈滞と先行きのいっそうの苦境感、その中でのジャーナリズムとジャーナリストのあ…

記者「我々の商売が、なくなっちゃいますねえ」〜山本一太議員のツイートが示すもの

先日、ツイッターのタイムラインを眺めていて、自民党の“ツイッター議員”として知られる山本一太参院議員のツイートが目に止まりました。 舛添氏のぶら下がりが終わった後、取材していた何人かの記者に、こう言われた。「え?一太さん、こんなに細かく、ツイ…

新聞とテレビの「断末魔」〜週刊東洋経済が特集

週刊 東洋経済 2010年 2/20号 [雑誌]出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2010/02/15メディア: 雑誌購入: 4人 クリック: 53回この商品を含むブログ (9件) を見る 今週発売の週刊東洋経済(2月20日号)が「新聞・テレビ 断末魔 再生か破滅か」と題した…

記者会見開放で「北方ジャーナル」の取材を受けました

先日、北海道・札幌で発行されている地域雑誌「北方ジャーナル」から記者会見の開放問題で取材を受けました。その記事が掲載された同誌3月号が手元に届きました。筆者は元地方紙記者でフリーランスの小笠原淳さん。同誌で「倶楽部は踊る―記者クラブはどこへ…

新聞記者は「血の粛清」後、プロとして残れるのか〜読書「フリーからお金を生みだす新戦略」

フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略作者: クリス・アンダーソン,小林弘人,高橋則明出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2009/11/21メディア: ハードカバー購入: 133人 クリック: 3,796回この商品を含むブログ (531件) を見る 著者のクリス・アンダーソン…

エディターの読者との向き合い方〜週刊朝日編集長に敬意

週刊朝日の山口一臣編集長が同誌の公式サイト「談」で「お騒がせして申し訳ありません」というタイトルの長文をアップしています。小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の政治資金収支報告書に虚偽を記入したとして、小沢氏の秘書だった石川知裕衆…

京品ホテル闘争が勝利的和解〜意義が増す「自主営業」

東京のJR品川駅前にあった老舗の「京品ホテル」をめぐって、経営者が2008年10月、廃業と全従業員の解雇を一方的に通告したものの、従業員が労働組合を結成して自主営業に乗り出し話題になりました。ほぼ1年前の昨年1月、東京地裁の強制執行によって…

特警隊員の薬物容疑と組織のモラル

自衛隊をめぐって、何ともやり切れない思いがする事件です。 海上自衛隊の特殊部隊である特別警備隊の2等海曹(31)が、覚せい剤など薬物を所持していた疑いで愛知県警に逮捕されました。3日に愛知県警が発表しました。報道によると、昨年12月25日に…

お知らせ:新聞奨学生イベント「新聞が絶対に書けない貧困ビジネス」

連絡をいただいたイベントの紹介です。 転送・転載歓迎とのことです。 新聞奨学生イベントvol1 新聞が絶対に書けない貧困ビジネス −新聞奨学生制度の実態と「売るヤクザ」からの脱出大作戦!− それは「社会貢献」なのか「人身売買」なのか−。 「学費全額貸…