ニュース・ワーカー2

組織ジャーナリズムに身を置き40年余

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「女性の広報官として期待」発言と「飲み会を絶対断らない」働き方が示す日本のジェンダー状況~菅首相の「女性」強調を報じきれないマスメディア

東北新社から7万円超の接待を受けていた山田真貴子・内閣広報官に対し、菅首相は「女性の広報官として期待している」と、「女性」を強調して続投させようとしていました。その山田広報官は「飲み会を絶対に断らない女」を自負していたと報じられています。…

中村哲さんと「花と龍」と「川筋気質」

福岡県の南部、筑後地方の地域文化誌「あげな・どげな」という雑誌を、同郷の知人にいただきました。2012年創刊で年2回発行。第18号(2020年夏)と第19号(2021年冬)に、アフガニスタンで2019年12月に銃撃を受け亡くなったペシャワ…

橋本聖子議員の組織委会長就任に「政治利用五輪」を危惧~アスリート出身といえども「密室」体質から逃れられない

東京五輪パラリンピック組織委員会の新会長に2月18日、自民党所属の橋本聖子参院議員が選出されました。橋本新会長は閣僚が兼職を禁じられているために五輪相は辞職したものの、翌19日の午前までは、自民党離党も、参院議員辞職もともに考えていないよ…

森喜朗会長の女性蔑視発言とマスメディアの当事者性(その4)~後任人事報道ミスリードの背景にあるもの

新聞各紙、通信社、放送局などマスメディアにとって、大きな課題が残りました。東京五輪パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の辞任と、後任会長を巡る報道のことです。 女性蔑視発言にもかかわらず、在任を続けていた森会長が辞任する意向とのニュースは2…

森喜朗会長の女性蔑視発言とマスメディアの当事者性(その3)~大会スポンサーにそろって名を連ねる全国紙

東京五輪パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の女性蔑視発言を巡って、2月7日に更新したこのブログの記事では、この問題をマスメディアがどう報じるかも日本社会のジェンダーの現状の一端を示している、その意味でマスメディアには当事者性がある、との…

森喜朗会長が辞意~ジェンダー不平等解消への改めての出発点に

東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が辞任する見通しとなりました。2月3日に「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと発言し、4日には記者会見で発言を取り消し謝罪を口にしながらも、何が問われているかの自覚がうかがえず…

続・森喜朗会長の女性蔑視発言とマスメディアの当事者性~地方紙・ブロック紙の社説、論説の記録

一つ前の記事(「森喜朗会長の女性蔑視発言とマスメディアの当事者性」)の続きです。 東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が2月3日に「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと発言し、4日には記者会見で発言を取り消し謝罪を…

森喜朗会長の女性蔑視発言とマスメディアの当事者性

東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が2月3日、日本オリンピック委員会(JOC)の臨時評議員会であいさつした際に「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと発言した問題で、森会長は4日に記者会見し、発言を撤回しました。…