自衛隊

護衛艦「たちかぜ」いじめ自殺訴訟と秘密保護法

海上自衛隊の護衛艦たちかぜ乗組員だった21歳の1等海士が2004年10月に自殺し、遺族が「先輩のいじめが原因だった」として、国と先輩の元隊員に賠償を求めた訴訟の控訴審で、東京高裁は4月23日、いじめを苦に自殺する恐れがあることを上官らが予…

【憲法メモ】7月19日〜30日:水島宏明さん「なぜ日本テレビで“不適切な取材”が次々に続出するのか?」ほか

憲法に関連した論考やニュースで目に留まったものをまとめた【憲法メモ】です。 ▽東京新聞「『改憲 もってのほか』 宮崎駿監督 いま声を大に」2013年7月19日 「憲法を変えるなどもってのほか」。スタジオジブリ(東京都小金井市)が、毎月発行してい…

【憲法メモ】6月10日〜16日:東本願寺「『日本国憲法第九十六条「改正」反対決議』を参議会において全会一致で可決」ほか

憲法に関連した論考やニュースで目に留まったものをまとめた【憲法メモ】です。 ▽HUNTER「『改憲』煽る読売新聞 お粗末検証と橋下徹の共通性」(2013年6月10日) http://hunter-investigate.jp/news/2013/06/96-96.html HUNTERがどのようなサイトかは…

死なずにすんだはずの自衛隊員〜特殊部隊の集団格闘死で和解

海上自衛隊には対テロなどを専門とする「特別警備隊」という特殊部隊が広島県江田島市にあります。その特別警備隊の隊員を養成する部隊で2008年9月、当時25歳の3等海曹(愛媛県出身)が、15人を相手にした格闘訓練中に倒れ、16日後に死亡する事…

クウェート派遣空自隊員の事故が明るみに〜メディアの「検閲容認」を忘れない

少なからず時間がたってしまいましたが、マスメディアの取材・報道のありようにも関わることだと考えていますので、書き留めておきます。イラク特措法に基づきクウェートに派遣されていた航空自衛隊の3等空曹だった男性が、現地で米軍車両にはねられ後遺症…

自衛隊配備を根本的に問う沖縄の新聞〜再び「ミサイル防衛を嗤う」 ※追記「消えぬ『過剰感』」

ひとつ前のエントリー(「既視感があるミサイル防衛〜沖縄メディアと視点の共有を」)で触れた北朝鮮の衛星ロケット―弾道ミサイル実験は13日朝、北朝鮮が発射を強行したものの、失敗に終わりました。直後から韓国メディアなどを通じて発射情報が駆け巡りま…

既視感があるミサイル防衛〜沖縄メディアと視点の共有を

北朝鮮が3月16日、故金日成主席の誕生日の4月15日に合わせて12日から16日の間に地球観測衛星をロケットで打ち上げると、事実上の長距離弾道ミサイルの発射実験を予告したことに対して、日本政府は日本の領域に落下する場合は撃ち落とす方針を決め…

ひとこと:女性自衛官の勝訴確定と普天間訴訟の行方

一つ前のエントリーで取り上げた航空自衛隊の女性自衛官に対する性的暴行と退職強要を認定した7月29日の札幌地裁判決が、13日午前零時で確定しました。防衛省は12日、控訴を断念することを表明しました。 「セクハラ訴訟で国控訴断念 『感無量』と元…

「個」が尊重されない自衛隊〜札幌地裁が性的暴行と退職強要を認定

7月29日は一つ前のエントリー(「『飛行差し止め』を実現させるもの」)で触れた普天間爆音訴訟のほかにも、個人的に注目していた司法判断がありました。北海道の航空自衛隊レーダー基地で階級が上の自衛官の男から強姦未遂の暴行を受けた上、相談した上…

あらためて自衛隊のありようが問われる〜海自・集団格闘死で遺族が提訴

このブログでも何度も触れてきましたが、2008年9月に広島県江田島市にある海上自衛隊特殊部隊の養成過程で、他の部隊へ転出して養成過程を辞めることが決まっていた当時25歳の3等海曹が、15人を相手にした格闘訓練中に倒れ、16日後に死亡する事…

特警隊員の薬物容疑と組織のモラル

自衛隊をめぐって、何ともやり切れない思いがする事件です。 海上自衛隊の特殊部隊である特別警備隊の2等海曹(31)が、覚せい剤など薬物を所持していた疑いで愛知県警に逮捕されました。3日に愛知県警が発表しました。報道によると、昨年12月25日に…

読書「自衛隊という密室―いじめと暴力、腐敗の現場から」(三宅勝久 高文研)

自衛隊という密室―いじめと暴力、腐敗の現場から作者: 三宅勝久出版社/メーカー: 高文研発売日: 2009/09メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 17回この商品を含むブログ (5件) を見る このブログではたびたび自衛隊を取り上げています。戦争放棄と戦力不保持…

やはり「現場の責任」が前面に出た処分と最終報告〜海自・集団格闘死事件

一つ前のエントリーで取り上げた海上自衛隊の特殊部隊「特別警備隊(特警隊)」の集団格闘死事件で、防衛省は8日、担当教官でレフェリー役を務めていた2等海曹を停職20日、特警隊隊長だった1等海佐を停職15日とするなど21人の処分を発表しました。…

教官の資質の問題ではない集団格闘死事件〜自衛隊の拡大基調は続くのか

このブログでも何度か触れてきた事件ですが、昨年9月に広島県江田島市にある海上自衛隊特殊部隊の養成過程で起きた集団格闘死事件が、刑事手続きとしては一応の決着をみることになりました。検察は8月31日、格闘訓練の担当教官でレフェリー役を務めてい…

「落としどころ報道」「発表ジャーナリズム」をどう超えるのか〜憲法メディアフォーラムのシンポ報告アップ

新聞労連や民放労連、出版労連などマスメディア産業関連の産別労組9団体でつくる日本マスコミ文化情報労組会議(MIC)と日本ジャーナリスト会議(JCJ)が共同で運営しているwebサイト「憲法メディアフォーラム」の開設4周年を記念して、5月9日…

組織の問題として考えるべき海自・集団格闘死事件

以前のエントリーでも取り上げましたが、海上自衛隊の特殊部隊「特別警備隊」の養成過程で15人対1人の格闘訓練をしていた3等海曹が死亡した事件で動きがありました。海自警務隊が10日、教官ら4人を業務上過失地容疑で広島地検に書類送検しました。 「…

自衛隊に何をどこまでさせるのか〜集団格闘死事件が問うもの

海上自衛隊には対テロなどを専門とする「特別警備隊」という特殊部隊が広島県江田島市にあります。その隊員養成課程で昨年9月、養成過程を辞めることが決まっていた当時25歳の3等海曹が、15人を相手にした格闘訓練中に倒れ、16日後に死亡する事件が…

読書:「『戦地』派遣 変わる自衛隊」(半田滋 岩波新書)

「戦地」派遣―変わる自衛隊 (岩波新書)作者: 半田滋出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2009/02/20メディア: 新書 クリック: 4回この商品を含むブログ (13件) を見る 著者の半田さんは1992年以来、防衛省(旧防衛庁)取材を手掛ける東京新聞編集委員。以…

お知らせ:5月9日に自衛隊・米軍報道を検証する集会

集会のお知らせです。新聞労連や民放労連、出版労連などマスメディア産業関連の産別労組9団体でつくる日本マスコミ文化情報労組会議(MIC)と日本ジャーナリスト会議(JCJ)が共同で運営しているwebサイト「憲法メディアフォーラム」の開設4周年…

「ミサイル防衛を嗤う」その3

備忘のメモです。 北朝鮮が5日午前11時半ごろ、飛翔体1発を発射したことが日本政府によって発表されました。東北地方上空を東に飛び去り、正午現在、日本での被害は確認されていないことが各マスメディアによって伝えられています。 安全情報は不要とは…

続「ミサイル防衛を嗤う」

北朝鮮が「人工衛星を打ち上げる」として予告している期間の初日の4日午後、日本政府が「発射」の誤情報を公表する失態がありました。陸上自衛隊では午前中、やはり「発射」の誤情報メールが、自治体に派遣されている連絡官ら約900カ所に送信されるミス…

「ミサイル防衛を嗤う」

この話は「その日」が来る前に書いておきたいと思います。 北朝鮮の弾道ミサイル問題に関連して、ルポライターの鎌田慧さんが、3月31日付の東京新聞朝刊特報面「本音のコラム」に「ミサイル防衛を嗤(わら)う」と題した短文を寄せています。3月27日に…

2つの「3月20日」

3月20日という日を、わたしは14年前の地下鉄サリン事件と6年前のイラク戦争開戦の2つの出来事があった日として記憶しています。いずれもマスメディアの仕事の中で過ごしました。ことしも、この2つの出来事が日本の社会に何を残したのか、わたしたち…

不祥事続きの海自への新たな海外任務に疑問

ここのところ、自衛隊をめぐって気になるニュースが続いています。 ▽海賊対策に海上警備行動 ソマリア沖の海賊対策として、3月14日(土)に海上自衛隊の護衛艦「さざなみ」「さみだれ」の2隻が広島県・呉基地を出港しました。 「海自護衛艦2隻が出港 海…

政治と軍事の間の危うさを象徴〜文民統制違反の前空幕長が自民党で講演

少なからず驚きました。昨年秋、「日本は侵略国家であったのか」との論文を発表し政府見解と異なる内容の歴史認識を示して更迭された田母神俊雄・前航空幕僚長が19日、自民党本部に招かれ講演しました。「田母神前空幕長が石破氏批判 『偏っているのはあな…

読書:「テレビニュースは終わらない」(金平茂紀 集英社新書)

テレビニュースは終わらない (集英社新書)作者: 金平茂紀出版社/メーカー: 集英社発売日: 2007/07/22メディア: 新書購入: 2人 クリック: 14回この商品を含むブログ (14件) を見る 著者は民間テレビの報道部門では著名な方ですが、本文中では自身の所属企業名…

二度と「検閲容認」の轍を踏んではならない〜自衛隊イラク派遣の終結に思うこと

既に報道されているように、航空自衛隊のイラク派遣部隊のC130輸送機3機が帰国し、24日に愛知県の小牧基地で隊旗返還式がありました。これで2004年に始まった自衛隊のイラク派遣は終了したことになります。17日に3機目が活動拠点のクウェート…

続・高須大将の述懐

田母神俊雄・前航空幕僚長の侵略戦争否定発言をめぐって、前回のエントリー「五・一五事件裁判長が遺した述懐〜『前空幕長処分せず』で危惧されること」で取り上げた阿川弘之「軍艦長門の生涯」に出てくる高須四郎大将の逸話について、エントリーでもご紹介…

五・一五事件裁判長が遺した述懐〜「前空幕長処分せず」で危惧されること

前回のエントリーで取り上げた航空自衛隊の田母神俊雄・前航空幕僚長の侵略否定論文問題で3日、大きな動きがありました。3日夜、防衛省は田母神氏が定年退職となったことを公表。防衛省の説明では、空幕長の定年は62歳、空将の定年は60歳で、10月3…

田母神空幕長の更迭で決着ではないはず〜自衛隊で何が起きているのか 

航空自衛隊トップの田母神俊雄・航空幕僚長が、過去の中国侵略や朝鮮半島の植民地支配を正当化して「わが国が侵略国家だったなどというのはまさにぬれぎぬ」と主張する論文を発表し、マンション・ホテルチェーンのAPAグループが主催する「第1回真の近現代…