ニュース・ワーカー2

組織ジャーナリズムに身を置き40年余

明けましておめでとうございます

 昨年は多くの方に訪問いただき、ありがとうございました。

 ことし春には、このブログも運営丸2年になります。この間、わたしが身を置く新聞産業は産業としていよいよ厳しさが増し、なかなか明るい話題がありません。企業としての生き残り競争だけが突出している―。日々、働きながらの率直な実感です。一方で、インターネットを媒介にしたソーシャル・メディアの発展はいよいよ進み、社会の情報流通のありようは日々、劇的に変化を続けています。「マスメディアからマイメディアへ」という流れを実感しています。従来の「マス」はとうになくなっているのかもしれませんが、そんな時代だからこそ、新聞が培ってきたジャーナリズムにも今日的な居場所、役に立つポジションがあるはずだと思っています。

 まずはマスメディアの中で働いている者自身が、所属企業の枠組みにとらわれることなく、広く社会のありようを意識にとらえなければなりません。今までにない新しい価値をどうやったら社会に届けることができるか、試行錯誤も必要です。マスメディアの中にいる一人一人の「個」がどう社会に向き合うか、ということでもあるのだと思います。ことしも「組織と個」をテーマに、わたしの考察を続けたいと思います。

 ことしは春から半期、2年ぶりに明治学院社会学部で非常勤講師を務める予定です。そうした活動もこのブログで報告していく予定です。本年もよろしくお願いいたします。