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組織ジャーナリズムに身を置き40年余

お知らせ:10月24日に東京で新聞労連の就職フォーラム

 お知らせです。

今年も新聞労連が主催する、新聞記者志望向けの就職フォーラムを開催します。
■日時=10月24日(日)の午前10時〜午後5時まで
■場所=飯田橋東京しごとセンター地下講堂
■参加費=1000円(新聞業界を概括した資料代の実費です)
■フォーラムの内容は、朝日、毎日、読売、日経の全国紙、共同通信東京新聞北海道新聞、スポーツ報知、中国新聞沖縄タイムス茨城新聞などの通信社、地方紙、スポーツ紙の新聞記者を集めて、記者の働く現場の現状、仕事の厳しさ、おもしろさ、やりがいなどを語っていただきます。会社ではなく労働組合の主催ですので、本音で語ってもらうことを重要なコンセプトとしております。当日は、新聞社ごとに各ブースをつくり、記者に個別質問が出来る機会も設けています。ふるってご参加下さい。
 なお、参加された方は、受講料無料の就職試験対策の作文ゼミと模擬面接を申し込める権利が与えられます。作文指導は8人程度の少数精鋭のゼミ形式で現役の新聞記者が作文の書き方を指導します。ここ数年は、受講した約3分の1の学生が記者志望の夢を叶えている実績があります。 なお申し込み方法など詳しい情報は、以下のサイトをご覧下さい。
「新聞業界就職フォーラム」のWEBサイト
 http://www.shinbunroren.or.jp/forum/

 このフォーラムは、わたしが新聞労連委員長在任中に力を注いだ取り組みの一つです。就職試験対策の作文ゼミも、委員長在任中のほか退任後も2年間、引き受けていました。文章による表現力の向上にとどまらず、記者の仕事やジャーナリズムのあれこれを学生たちとさまざまに論じ合う楽しい場でした。新聞記者の道に進んだ学生もいますが、別の道に進んだ学生も、新聞を始めわたしたちマスメディアが発信する情報のよき受け手、よき読み手になってくれているのではないかと思います。
 新聞社への就職について、わたしは当時から新聞が産業としては明るい将来展望を持ちえていないことを包み隠さず学生たちに話していました。それだけに、それを承知で新聞記者の仲間に加わってくれた彼ら彼女たちが、この先、どんなに新聞が産業として苦しくなろうとも、仕事に対する働き甲斐と将来への希望だけは失わずにいられるように努めるのが、わたしたちの世代の責任だと考えています。
 産業として厳しさを増している新聞業界で、個々の記者がどんなことを思いどんな風に働いているのか。新聞労連のフォーラムはそれを知る格好の機会だと思います。