旧国鉄185系、新幹線リレー号の思い出

 3月13日のJR各社のダイヤ改正を前に、12日は各地で引退車両のニュースがありました。その中の一つに、旧国鉄時代の1981年にデビューしたJR東日本185系電車の定期運行からの引退がありました。
 東京~伊豆急下田・修善寺を走る特急「踊り子」のイメージが強く、12日のラストランのニュースも「踊り子」としての運行がメインでしたが、わたしにはこの電車にはもう一つ別の感慨があります。
 通信社に入社して記者になり初任地の青森に赴任したのは1983年5月。前年に東北新幹線は大宮~盛岡間が開業していました。上野~大宮はまだ工事中。上野~東京は工事も始まっていなかったかもしれません。その開業当初、上野から大宮まで、新幹線リレー号として走っていたのがこの185系でした。
 上野からリレー号に乗り、大宮で新幹線「やまびこ」、盛岡で在来線の特急「はつかり」にそれぞれ乗り換え、青森までは約7時間でした。それ以前は、上野~青森が特急で9時間。先輩たちからは「新幹線赴任の第1号か」と変な感心のされ方をしました。
 当時は青森から函館へ青函連絡船が運航されていました。上野から長旅を終えて青森駅に着くと、北海道に向かう乗客は長いホームの先にある桟橋へと向かいます。石川さゆりさんの「津軽海峡・冬景色」がヒットしたのは1977年のこと。新幹線開業後も、青森駅にはまだ歌のままの情景がありました。わたしはホームを桟橋とは反対側の出口に向かって歩きながら、連絡船に貨車を積み込む入れ替え作業を眺めるのが好きでした。
 あの春から間もなく38年。わたしは昨年秋に勤務先を定年となりました。後を追うように185系も現役引退。ともに今は予備戦力です。

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※2016年1月、品川駅で撮影

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