ニュース・ワーカー2

組織ジャーナリズムに身を置き40年余

2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

公益通報か、違法な漏洩か、なお留保が必要~鹿児島県警本部長と起訴の元部長は対等の構図

鹿児島県警の本田尚志・元生活安全部長が内部資料を漏洩させたとして国家公務員法違反の疑いで逮捕された事件で、鹿児島県警は6月21日午後、野川明輝本部長らが記者会見し、本田元部長に対する捜査の結果や、野川本部長が警察官の犯罪を隠蔽しようとした…

予測通りの規正法ザル改正~問われるべきは検察

政治資金規正法改正案が6月19日、参議院で可決され、改正法が成立しました。自民党の派閥パーティー券裏金事件を契機に始まった改正論議でしたが、終わってみれば抜け穴はそのままで「ザル法の改正もザルだった」と言わざるを得ない内容です。意外な結果…

ニュースサイトへの家宅捜索に新聞労連、日本ペンクラブが抗議、非難の声明~メディアの積極的な取材が必要

鹿児島県警がネット上のニュースサイト「HUNTER(ハンター)」を家宅捜索していたことに対し6月19日、新聞労連が抗議声明を発表しました。日本ペンクラブも非難の声明を出しました。 新聞労連の声明は「情報提供者のメディアへの信頼を守り、正確な…

もう一つの構図が鮮明に、鹿児島県警の“情報漏洩”~見過ごせない不当な家宅捜索

一つ前の記事の続きです。 在職中に知った秘密を漏洩したとして、国家公務員法違反容疑で鹿児島県警元生活安全部長の元警視正が逮捕された事件について、県警が公に説明している「不正な情報漏洩」とは異なるもう一つの構図が鮮明に浮かんでいます。マスメデ…

鹿児島県警元生安部長の行為は不正な情報漏洩か、腐敗を正す告発か~マスメディアが端緒を暴いた「県警本部長の犯罪」の実例

不正な情報漏洩か、それとも組織の腐敗を正そうとする告発か-。 鹿児島県警は5月31日、職務上知り得た秘密を退職後に外部に漏らしたとして、3月まで県警本部生活安全部長だった元警視正を逮捕しました。守秘義務に反したとの国家公務員法違反の容疑です…