ニュース・ワーカー2

組織ジャーナリズムに身を置き40年余

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

新聞記者は「血の粛清」後、プロとして残れるのか(再掲)

一つ前の記事(新聞記者は「消える仕事」か~週刊東洋経済の特集「1億人の『職業地図』」)の続きです。 週刊東洋経済と週刊ダイヤモンドはひところ、競うように新聞やテレビの産業としての先行きの暗さを特集してきました。わたしが手元に控えている限りの…

新聞記者は「消える仕事」か~週刊東洋経済の特集「1億人の『職業地図』」

週刊東洋経済の1月30日号が「消える仕事、残る仕事 1億人の『職業地図』」という特集を掲載しています。「消える仕事」18業種の一つに「新聞記者」が挙げられているので、購入して読んでみました。 記事は業種ごとに平均年収や業界規模などを紹介。業…

「大垣夜行」の思い出

旧国鉄時代、東京駅を深夜に出て東海道線を西に向かい、岐阜県の大垣駅に早朝に着く普通電車がありました。1996(平成8)年に全席指定の快速「ムーンライトながら」となり、2009年3月以降は夏休み期間などに限定した臨時列車となりました。そのム…

「辺野古新基地に自衛隊常駐を極秘合意」沖縄タイムスと共同通信が合同取材~新基地の位置付け明確に

1月25日付の沖縄タイムスに、陸上自衛隊と米海兵隊が、辺野古新基地に陸自の離島防衛部隊「水陸機動団」を常駐させることで2015年、極秘に合意していたことが分かった、との記事が掲載されました。「沖縄タイムスと共同通信の合同取材に日米両政府関…

自粛警察ではなく本物の警察が出てきた~マスク拒否の乗客を4カ月後に逮捕、3日で起訴

気になる事件です。マスク非着用を巡って、自粛警察ではなく本物の警察が出てきました。 昨年9月、釧路空港から関西空港に向かっていたピーチ・アビエーション機内で、新型コロナウイルス対策のためのマスク着用を拒否してトラブルとなり、運航を妨げたなど…

米バイデン大統領が掲げる社会の「結束」「団結」と「民主主義」の再建~分断の根深さとマスメディアの役割を考える

米国のジョー・バイデン新大統領が1月20日(日本時間21日未明)、就任しました。「米国第一」を掲げたトランプ前大統領の4年間は、米国社会では分断が深まり、国際社会には混乱がもたらされました。分断と混乱の修復という新大統領の課題は明らかでは…

コロナ特措法「罰則、強制力」議論は菅政権の失政隠しではないのか

新型コロナウイルス特別措置法に基づく2度目の緊急事態宣言が1月7日、東京、千葉、埼玉、神奈川の4都県を対象に発出されました。期間は1月8日から2月7日まで。感染拡大防止の急所である飲食に対策の重点を置くとのことで、飲食店の営業を午後8時ま…

緊急事態宣言になぜこんなに時間がかかる

新型コロナウイルスの感染拡大に対応するため、東京都と千葉、埼玉、神奈川3県を対象に、特措法に基づく緊急事態宣言が発出される見通しとなりました。昨年4月7日以来、2度目になります。菅義偉首相が1月4日、年頭の記者会見で、発出の検討に入ること…

「弱い立場の人が取り残される脆弱性を放置しない政治を」(沖縄タイムス)「民主政治に命を吹き込めるのは主権者」(中国新聞)~コロナ禍の新年、新聞各紙の社説、論説の記録

元日付の新聞各紙の社説、論説を、それぞれのネット上のサイトで見てみました。新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない中で、コロナ禍によってあぶり出された課題をどう克服し、どのような社会を目指すのかを探る内容のものが目立ちます。 中でも…

凡庸な人間と「一粒の麦」の生き方~新たなスタートの年に

新しい年、2021年を迎えました。本年もよろしくお願いいたします。 昨年10月に還暦を迎え、勤務先の通信社を定年退職しました。もうしばらくは雇用延長で同じ会社で働くとは言え、組織ジャーナリズムの一端に身を置いて過ごした現役の時間は終わりまし…