ニュース・ワーカー2

組織ジャーナリズムに身を置き40年余

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

志村けんさんの訃報に抱く喪失感

悲しい知らせがありました。ザ・ドリフターズのメンバーでタレントの志村けんさんの訃報が3月30日午前、報じられました。報道によると死去したのは3月29日午後11時10分、死因は新型コロナウイルスによる肺炎でした。ウイルスに感染していることは…

「復興五輪」を口にしなかった安倍首相、「ウイルスに打ち勝った証しの五輪」に違和感

ことし7~8月に予定されていた東京五輪と、8~9月のパラリンピックの延期が3月24日に決まりました。新型コロナウイルス感染の世界的な拡大を見れば、もう少し早く決めても良かったように思うのですが、報道によれば、安倍晋三首相が24日夜に国際オ…

近畿財務局職員の手記公表と遺族の提訴、在京紙の報道は二分 ※追記「会見回避の首相、『森友』追求逃れか」(西日本新聞)

森友学園への国有地売却を巡り、2018年3月に自殺した近畿財務局職員の妻が3月18日、決裁文書を改ざんさせられ苦痛と過労でうつ病を発症したなどとして、国と佐川宣寿・元財務相理財局長(元国税庁長官)に計約1億1千万円の損害賠償を求めて大阪地…

内閣支持率 大勢は横ばい、全校休校に肯定的評価~分かりにくい?検事長定年 世論調査の記録

3月中旬までに実施された世論調査の結果がいくつか報じられています。新型コロナウイルスの感染拡大があり、安倍晋三政権の対応に様々な批判も出ています。安倍首相が主催した「桜を見る会」を巡る疑惑や、東京高検検事長の定年延長にも批判がやまない中で…

残る報道規制への危惧~特措法を安倍政権が運用 新型コロナウイルス対策

新型コロナウイルスへの対策として安倍晋三政権が国会に提出した新型インフルエンザ等特措法改正案が3月13日、国会で可決されました。このブログの一つ前の記事で触れたように、ひとたび緊急事態宣言が発せられれば、国民の私権が制限され、また「表現の…

「表現の自由を理解しない公権力に、自由を制約するための強力な道具を与えることは、あまりに危険」~新型コロナウイルス 特措法への危惧

新型コロナウイルスへの対策として安倍晋三政権は3月10日、新型インフルエンザ等特措法の改正案を閣議決定し、国会に提出しました。13日に成立の見通しと報じられていますが、緊急事態宣言が発せられた場合には国民の私権が制限され、また「表現の自由…

「大本営発表」報道の今日的教訓~東京大空襲から75年

第2次世界大戦末期の1945年3月10日未明、東京の下町一帯は米軍B29爆撃機の大編隊による空襲を受け、一夜で10万人以上が犠牲になりました。東京大空襲からことしは75年です。このブログでは毎年この日は、努めて何かを書きとめるようにしてい…

公務員倫理が悪化していると感じる国民が安倍政権下で増えている~人事院のアンケート結果から

東京高検検事長の定年延長問題に関連して、興味深い資料が人事院のサイトにあることを先日、このブログに書きました。ほかにも何かあるかもと見ていたら、検事長の定年延長とは直接関係はないのですが、やはり興味深い調査結果の報道発表資料がありました。…

弁護士会からも強い懸念、抗議、撤回要求~東京高検検事長の定年延長

東京高検検事長の定年延長に対して、弁護士の側からの異議の表明が相次いでいます。静岡県弁護士会が3月2日、「黒川弘務東京高検検事長の定年延長に強い懸念を表明する会長声明」を公表し、京都弁護士会も同5日、「検察庁法に違反する定年延長をした閣議…

東京高検検事長の定年延長 地方紙も批判続く~社説・論説の記録

東京高検検事長の定年延長問題に対しては、地方紙・ブロック紙の社説・論説でも批判や疑念が示されています。新型コロナウイルスへの対策を巡って、安倍晋三政権は国民の信頼を得ることが必要なのに、唐突だった小中高校の一斉休校要請が社会に混乱を招いて…

東京高検検事長の定年延長、読売社説も説明求める~全国紙5紙の社説 批判や疑問視

東京高検検事長の定年延長問題は、法務省や人事院から合理的で説得力のある説明がないままです。このブログの以前の記事でも触れましたが、新聞各紙も社説・論説で取り上げています。全国紙5紙(朝日、毎日、読売、日経、産経)では、朝日、毎日両紙が早く…

安倍内閣支持率は2月下旬から急落モードか~2月の世論調査結果から

2月にマスメディア各社が実施した世論調査のうち、安倍晋三内閣の支持率、不支持率を書きとめておきます。国会で安倍首相が主催した「桜を見る会」や、東京高検検事長の定年延長を巡る不自然な経緯などが野党から厳しく追及されたこともあってか、支持率が…