ニュース・ワーカー2

組織ジャーナリズムに身を置き40年余

2012政治

【お知らせ】「憲法メディアフォーラム」に衆院選結果と今後を展望する座談会アップ

新聞労連や民放労連、出版労連などマスメディア関連の産別労組や映画演劇、音楽、情報の関連産別労組でつくる日本マスコミ文化情報労組会議(略称MIC)と日本ジャーナリスト会議(JCJ)が共同で運営しているサイト「憲法メディアフォーラム」に、昨年…

9条改正「反対」が過半数〜改憲ハードルが高いことの意味

2012年最後の更新です。 12月26日に自民党総裁の安倍晋三氏が首相に選出され、第2次安倍内閣が発足しました。翌27日付の朝刊各紙は、1面トップの主見出しにこの政権がまずは経済対策に全力で取り組み姿勢を見せていることを据えました。社説でも…

「憲法」が白紙委任になる懸念〜日本維新、自民に次いで全国で得票

衆院選は12月16日に投票、17日未明にかけて開票が行われました。既に大きく報じられているとおり、自民党294(選挙前119)、公明党31(21)に対し民主党は57(230)と激減。第三極は日本維新の会54(11)、みんなの党18(8)で…

「沖縄基地」「改憲」「集団的自衛権」いっそう重要に

衆院選の開票結果が出る前の最後の更新です。 16日の投票日を控えて15日付の朝刊各紙には「あす投開票」の見出しが並びました。ここまでの選挙戦報道を振り返って、何を選び取る選挙なのか、象徴的な争点をマスメディアも定めきれないままとの印象を持っ…

もっとも重視「社会保障」「景気・雇用」6割、「改憲」は3%

12月14日付の朝刊は、朝日新聞、読売新聞、日経新聞が電話調査に基づく衆院選の中盤情勢を掲載しました。電話調査は序盤の時から対象の選挙区を絞り込んだようですが、3紙とも、自民優位の情勢に変わりがないとしています。 京都新聞や神戸新聞には、共…

ミサイル発射でも目立つ右傾化主張 ※追記・抜け落ちている沖縄の基地負担論議

北朝鮮の事実上の長距離弾道ミサイルの発射は、12月13日付の朝刊でも各紙とも引き続き大きな扱いでした。自民党や日本維新の会が集団的自衛権の行使容認や憲法改変を掲げている中で、衆院選の投票にも影響を及ぼしかねないと感じています。 13日付朝刊…

橋下徹氏「きちんと説明すれば辺野古移設で大丈夫」とは何を根拠に

11日は3月の東日本大震災と東京電力福島第1発電所の事故から1年9カ月の日でした。12日付の朝刊各紙を見ると、衆院選の争点として「復興」を取り上げた記事も目につきます。16日の投開票日まであとわずか。選挙戦も最終盤に入り、新聞各紙が選挙報…

9条改憲:8人のうち7人「○」〜京都新聞・候補者アンケート ※追記 自衛隊派遣の与那国島・沖縄タイムスリポート

11日付の朝刊各紙は、在阪全国紙、京都新聞、神戸新聞とも、日本原子力発電(日本原電)の敦賀原発について、原子炉直下の断層が活断層である可能性が高いとした原子力規制委員会の調査団の見解を1面トップで伝えました。敦賀原発が立地する福井県敦賀市…

「9条護り平和へ攻める『老人党』」〜毎日新聞「今、平和を語る」なだいなださん

9日は新聞休刊日で在阪の全国紙、京都新聞、神戸新聞は10日付の朝刊発行を休みました。 10日の夕刊各紙の記事の中で興味深く読んだのは、毎日新聞が2面に掲載した作家で精神科医のなだいなださんと、ネット上のバーチャル政党「老人党」の記事です。冒…

再び「『憲法』は白紙委任にそぐわない」〜選挙戦も報道も後半戦

少しアップが遅れましたが、9日(日)付の朝刊各紙の紙面状況です。選挙戦も折り返して後半戦に入ります。争点が深まり、今回の選挙が何を問うのか、意義付けの輪郭がより明確になるとすればこれからかもしれません。 そんなことを考えながら大阪で各紙の紙…

琉球新報「戦争の教訓踏まえているか」〜開戦の日の選挙報道

衆院選の公示後、初の週末です。新聞各紙の序盤情勢報道で「自民単独過半数の勢い」と一斉に報じられましたが、では例えば前回の政権交代時の民主党、前々回の郵政解散時の自民党のような、いわゆる「風」が吹いているかと言えば、それも少し違うように感じ…

衆院選序盤情勢の報道への各党の反応

衆院選の序盤情勢について新聞各紙が12月6日付の朝刊で一斉に自民党の優勢を報じたことに、各党も衝撃を受けたようです。各紙とも今度はそろって7日付の朝刊に、各党の反応をまとめた記事を掲載しました。全国紙5紙と京都新聞、神戸新聞の見出しは次の…

憲法は「白紙委任」にそぐわない〜自民優勢の序盤情勢報道に思うこと

新聞各紙の6日付朝刊の1面トップは、衆院選の序盤情勢で揃いました。朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、日経新聞、産経新聞、京都新聞、神戸新聞のうち、朝日、読売、日経の3紙は4〜5日の2日間、全国で10万人超の電話調査を実施。毎日、京都、神戸は共…

琉球新報社説「沖縄だけに負担を押し付けるなら、民主主義国を標榜すべきではない」〜衆院選・5日の新聞各紙

衆院選公示翌日の5日付朝刊では、大阪発行の新聞各紙とも1面トップで立候補者は衆院選最多の1504人であることを伝えました。12党が乱立している中で、位置づけとしては各紙ともおおむね、政権の枠組みを問う選挙としていることが、見出しからもうか…

沖縄の「構造的差別」と憲法〜衆院選報道で問われてしかるべきもの

衆院選が4日、公示されました。投開票日の16日まで、マスメディアの報道も連日、選挙が大きな比重を占め、取材に多大な労力を割くことになります。この選挙で問われるものは多々あると思いますが、個人的には各党もさることながら各マスメディアが沖縄の…

平和市長会議加盟「知らない」〜橋下徹氏の核発言と報道

大阪市の橋下徹市長は11月15日、記者団とのいわゆる囲み取材で、広島市長が会長を務め核廃絶に向けて活動している「世界平和市長会議」に大阪市が加盟していることを問われ「知らない」と答えました。 日本維新の会代表の橋下徹大阪市長は15日、核兵器…

石原知事辞職後の「第三極」報道と憲法〜基地と9条の今日的意味

東京都の石原慎太郎知事が25日、都議会議長に辞表を提出しました。これに先立って開いた緊急会見では「新党をつくって仲間と一緒に国会に復帰しようと思う」と述べ、自身が代表となる新党を結成し、自身も次期衆院選に立候補する意向を明らかにしています…

橋下徹代表はいずれ国政に?〜「日本維新の会」設立を届け出

橋下徹・大阪市長が代表の新党「日本維新の会」が9月28日、大阪府選挙管理委員会を通じて総務相に政党設立の届け出を提出し、受理されました。既成政党を離党し新党に参加した現職の国会議員は松野頼久氏ら7人。本部は大阪、国会議員と地方議員が基本的…

橋下氏「辺野古以外の代替案持っていない」〜維新2回目の討論会、報道は控えめ(改題)

新党「日本維新の会」の第2回の公開討論会が23日、大阪市で開かれました。有識者の一人として招かれたジャーナリストの田原総一郎氏が進行役を務め、テレビの討論番組を思わせる白熱した議論になったと報じられています。外交・安全保障が主なテーマで、…

橋下氏の憲法観を報じる意味〜「集団的自衛権の行使容認」発言の報道

新党「日本維新の会」代表で大阪市長の橋下徹氏は13日、報道陣とのやり取りで、集団的自衛権の行使を容認する考えを表明しました。日本政府は現在、日本には集団的自衛権はあるが憲法9条によって行使は禁じられているとの見解を取っています。橋下氏は「…

「既成政党との連携に含みを残すジレンマ」〜橋下新党立ち上げの各紙報道

大阪維新の会は12日夕、大阪市で政治資金パーティーを開き、代表の橋下徹・大阪市長は新党「日本(にっぽん)維新の会」結成を正式に宣言しました。次期衆院選に向け「今日から全国でものすごい大戦(おおいくさ)が始まる。一緒に日本の新しい道をつくっ…

「肩すかし」「まるで面接」「拍子抜け」「予定調和」〜維新討論会の報道

大阪市長の橋下徹氏が代表の大阪維新の会は9日、公開の討論会を大阪市で開催しました。新党「日本維新の会」から衆院選に擁立する政治家を選考する手続きの一環と受け止められていました。衆参7人の国会議員や愛知県の大村秀章知事、名古屋市の河村たかし…

「日本維新の会」で衆院選へ、橋下氏は市長と代表掛け持ち〜在阪各紙の報道

大阪市の橋下徹市長が代表の地域政党「大阪維新の会」が8日、所属議員の全体会議を開き、国政進出の方針を正式に決めました。新党を設立して、次期衆院選で全国に候補者を擁立するとのことで党名は「日本(にっぽん)維新の会」。本部は大阪に置き、代表は…