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組織ジャーナリズムに身を置き40年余

選挙とSNS:2024兵庫知事選

何も真相は明らかになっていない斎藤知事代理人の会見~「N国は反社会的カルト集団」に名誉棄損認めず

何も真相は明らかになっていない、と感じた記者会見でした。やはり知事本人の説明が必要なのではないでしょうか。 兵庫県知事選で再選された斎藤元彦知事のSNS運用に、公職選挙法違反ではないかとの指摘が続いていることに対して、斎藤知事の代理人の奥見…

「公選法抵触の認識ない」「弁護士が対応」繰り返す斎藤知事~SNSから現実社会の「疑惑」へ 兵庫県知事選に思うこと・その7

兵庫県知事選で再選された斎藤元彦知事陣営のSNS戦略を巡って、公職選挙法違反との指摘が出ている問題は、新たな段階に進みました。斎藤知事は11月25日午後、東京で開かれた全国知事会議の終了後に記者団に囲まれ、いくつか重要なことを自ら口にしま…

逆転劇から1週間、高まる「選挙違反」の指摘~「SNSに真実」は一面で真実 兵庫県知事選に思うこと・その6 【追記】報酬あってもなくても違法~しんぶん赤旗で上脇教授が指摘

兵庫県知事選挙で斎藤元彦知事が再選されたのは11月17日でした。失職当初は劣勢が伝えられながら、SNSを追い風にした逆転劇に、ネット空間は熱気と高揚感に覆われていたように感じました。あれから24日で1週間。わずかな時間のうちに、潮目はすっ…

斎藤知事「法に抵触することしていない」、でもSNSで“炎上”やまず~潮目変わり新たな展開 兵庫県知事選に思うこと・その5

兵庫県知事選とSNSを巡って、新たな展開が始まっていると感じます。 再選された斎藤元彦知事の広報全般を任されていたとして、PR会社「merchu」代表取締役の折田楓氏が、斎藤知事との打ち合わせなどとする写真や提案資料のスライドなどとともに経…

「何があったのか」の疑問に応える組織ジャーナリズムを~SNS戦略のnote改変とマスメディア 兵庫県知事選に思うこと・その4

兵庫県知事選で、斎藤元彦知事のSNS戦略を担当していたという方が11月20日午前、インターネット上の「note」に「兵庫県知事選挙における戦略的広報:『#さいとう元知事がんばれ』を『#さいとう元彦知事がんばれ』に」とのタイトルの記事をアップロー…

「公益通報者の保護」の論点と、首長、議会の二元代表制の意義~兵庫県知事選に思うこと・その3

兵庫県知事選の経緯をあらためて振り返ると、このままないがしろにはできないことが一つあると感じます。斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを告発していた文書の扱いです。公益通報者の保護の問題の根幹にかかわるからです。 文書は兵庫県の元西播磨県民局長が…

なぜ有権者はネットを開いたか~キーワードは「立花孝志」 続・兵庫県知事選に思うこと ※追記「テレビや新聞が、SNSに選挙報道の主役の座を譲った転換点」 ※追記2「NHK会長が選挙報道の検討表明」

斎藤元彦元知事が再選された兵庫県知事選について、全国紙の中で興味深く読んだ記事がいくつかあります。 このブログの一つ前の記事で触れた「マスメディアの敗北」については、朝日新聞のいくつかの記事が参考になると感じました。特に西田亮介・日大教授へ…

都知事選でマスメディアは既に敗北していたのではなかったか~兵庫県知事選に思うこと

斎藤元彦前知事の失職に伴う兵庫県知事選は11月17日に投開票があり、斎藤氏が再選されました。県議会が全会派一致で斎藤前知事の不信任決議を可決。選挙戦の当初は稲村和美・元尼崎市長のリードが伝えられていましたが、逆転しました。 東京にいて、マス…

市長22人の異例の表明をマスメディアが報じる意義~混迷、混乱の兵庫県知事選

11月17日に投開票の兵庫県知事選を巡って、異例の出来事がありました。県内の29人の市長でつくる市長会の有志22人が14日、無所属で立候補している稲村和美・前尼崎市長を支持することを表明しました。うち7人が記者会見して明らかにしました。地…