ニュース・ワーカー2

組織ジャーナリズムに身を置き40年余

2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

自由主義者の戦没学生、上原良司の「所感」のこと

大学の非常勤講師として、文章の書き方(文書作法)を大学生に教えるようになって3年です。この夏はその延長というか、課外活動というか、学生有志の勉強会でも指導しました。学生の1人は終戦の日に靖国神社の資料館「遊就館」を訪ねた経験を作文に書きま…

「賊軍」が置かれた苛烈な立場を今に伝える「碧血碑」~靖国「差別の源流」が可視化された函館の史跡

この夏の休暇は北海道・函館を訪ねました。幕末から明治初頭にかけての内戦の戊辰戦争で、最後の戦いがあった土地です。戊辰戦争では、旧幕府軍の戦死者は遺体の収容や埋葬が禁じられるなど、死んでなお「賊軍」として苛烈な差別を受けた事例がありました。…

報道の評価

新聞記者の仕事には「抜いた、抜かれた」の競争が付き物と言われてきました。確かに、複数の新聞社、通信社やテレビ局の記者たちは、同じ持ち場、例えば警察なら警察担当の記者の間で日々、取材にしのぎを削っています。他社を出し抜く独自のニュースを書け…

広瀬めぐみ元参院議員の在宅起訴への疑問~やはり検察がおかしい

関与した自民党の政治家の大半を不問に付した派閥パーティー券裏金事件の捜査など、最近の検察の政治に対する姿勢や距離の置き方に疑問を感じていることは、このブログでこれまでも書いてきました。深刻だと思うのは、民意の中に検察に対する不信が高まって…