ニュース・ワーカー2

組織ジャーナリズムに身を置き40年余

2025-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「代表取締役主筆」のカリスマ性~渡辺恒雄氏「お別れの会」報道と新聞の公益性

昨年12月に読売新聞グループ本社代表取締役主筆に在職したまま98歳で死去した渡辺恒雄氏のお別れの会が2月25日に行われました。読売新聞は26日付の朝刊紙面で1面、運動面、社会面に関連記事を掲載しました。死去の際には、同紙は1面のほか総合、…

兵庫と千葉、二つの「2馬力選挙」の思惑と報じ方~マスメディアに問われているデジタル、SNSへの視点と知見

一つ前の記事(「立花孝志『2馬力』選挙」と報じることで見えにくくなること)の続きです。 千葉県知事選に出馬を表明している立花孝志・「NHKから国民を守る党」党首が2月14日の定例会見で、「2馬力選挙」の撤回を表明しました。出馬自体は維持する…

「立花孝志『2馬力』選挙」と報じることで見えにくくなること

少し時間がたちましたが、興味深いことに気が付きました。備忘を兼ねて書きとめておきます。 昨年11月の兵庫県知事選で、自身の当選ではなく、斎藤元彦知事の再選を目指して出馬した「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首が2月7日、千葉県知事選(2…

慎重姿勢が前面に、兵庫県知事選巡る強制捜査の“異例”感~より本質は「2馬力選挙」とデマ

選挙とSNS、あるいは選挙とデマやフェイク、さらには他候補の当選のために出馬した「2馬力選挙」候補の扱いなど、マスメディアの政治報道、選挙報道にいくつもの課題が突き付けられた昨年11月17日の兵庫県知事選を巡って、新たな展開がありました。…

新聞がフジテレビ批判に終始するなら危うい~在京各紙の社説の記録

「中居正広・性加害問題」やフジテレビの「性接待疑惑」に対して、フジテレビの対応を直接取材する東京発行の新聞6紙(朝日、毎日、読売、日経、産経、東京)が、それぞれ社説でどう言及しているか、ことし1月分を見てみました。 フジテレビは1月17日の…