琉球新報社説「沖縄だけに負担を押し付けるなら、民主主義国を標榜すべきではない」〜衆院選・5日の新聞各紙

 衆院選公示翌日の5日付朝刊では、大阪発行の新聞各紙とも1面トップで立候補者は衆院選最多の1504人であることを伝えました。12党が乱立している中で、位置づけとしては各紙ともおおむね、政権の枠組みを問う選挙としていることが、見出しからもうかがえると思います。
 沖縄の基地問題は、毎日新聞京都新聞神戸新聞が社会面に関連記事を掲載しました。京都、神戸に載ったのは共同通信配信の同じ記事です。
 各紙とも社説で衆院選を取り上げていますが、沖縄の基地問題憲法に焦点を当てたものはありません。一方で5日付の沖縄の琉球新報は「在沖米軍基地/不条理継続は許されない」との見出しの社説を掲載。最後を以下のように結んでいます。

 総じて在沖米軍基地問題は、今選挙の争点としては後景に退いた印象を受ける。首相辞任という国を揺るがす事態にまで発展したにもかかわらず、だ。しかし安全保障が国の専管事項というなら、国政選挙でこそ論争すべきではないか。
 まして、民主的手続きで選ばれた知事も市町村長も、県内のあらゆる地方議会議長も反対する中で、沖縄だけに負担を押し付けるなら、民主主義国を標榜(ひょうぼう)すべきではない。対米従属国家を続けるか否かこそ、真に問うべき争点だ。

 ※http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-199935-storytopic-11.html

 以下に5日付朝刊と5日夕刊の各紙(全国紙は大阪本社発行の最終版)の主な記事を書き留めておきます。
 ※すべての記事を対象にすると膨大な量になりますので、1面と社会面からそれぞれ2本程度に絞ります。ほかに特に目に留まった記事も対象にします。 

▼12月5日付朝刊
【朝日】
1面トップ「最多1504人立候補」「衆院選公示 政権枠組み焦点」「未来、届け出混乱」
1面「正しく悩む選挙」(曽我豪・政治部長
社会面「ゆずれない私の争点」「原発・景気…あなたは」
第2社会面「確かめたい復興の道」「避難者『今回の一票重い』」

【毎日】
1面トップ「立候補 最多の1504人」「政権枠組み焦点」
1面準トップ「未来、比例届け出混乱」「名簿受理午後10時半」「締め切り後『発見』」
社会面「原発おひざ元 苦悩」「『なくせば町消える』」(福井3区ルポ)
社会面「『押しつけ 変わらぬ』」「沖縄3区・辺野古 改めて『基地NO』」
※3面・なるほドリ「国防軍って何?」「自衛隊を『軍』に位置付け」

【読売】
1面トップ「政権枠組み12党激戦」「衆院選最多1504人立候補」「原発政策・経済」
1面「現場から 12衆院選1 民主政権の3年に審判」
社会面「激戦の構図1 大阪1区 6人対決乱気流」「『野合』『約束破り』…批判交錯」
第2社会面「公示日ドタバタ」「比例届け出遅れ 未来困惑 夜まで」「離党の末やっと出馬/街宣ルート朝決定」

【日経】
1面トップ「衆院選 最多1504人立候補」「民主『比較第1党守る』」「自民『自公で政権復帰』」
1面「『明日の日本』判断を」(芹川洋一・論説委員長)
社会面「帰れぬ町再建託すしか」「避難住民いら立ち胸に」「福島5区 原発事故の影」

【産経】
1面トップ「未熟さ露呈 どう託す」「衆院選公示 最多1504人」「未来・維新ドタバタ…自民も」
1面「問われる『政治のかたち』」
社会面「政党ねじれ 戸惑い」「有権者『誰がどの党なのか…』」(大阪14区)「民主前職に刺客 『小沢王国』分裂」(岩手3区)
第2社会面「明日の姿 願い込め」「『勢いより実行力のある人を』」(大阪の有権者の声)

【京都】
1面トップ「過半数へ論戦本格化」「衆院選 最多1504候補で確定」「京都は30人 6選挙区」
1面準トップ「未来、比例名簿遅れ」「書類準備でもたつき
社会面「譲れぬ決意」「奪還か 阻止か 第三の道か」(京都、滋賀)
第2社会面「響かぬ復興」「産業は 原発は 避難生活は」(東北被災地の有権者
第3社会面「『基地、なぜ言及ない』」「沖縄県民 疑念深め」」

【神戸】
1面トップ「政権枠組み懸け12党乱戦」「過去最多1504人立候補」
1面「兵庫小選挙区で50人確定」
1面「未来、比例届け出で混乱」
社会面「師走決戦 民意どこへ」「立て直し『待ったなし』」「将来見通す視点不可欠」(年金・社会保障制度)
第2社会面「あす占う一票の重み」「攻める野党、与党は守勢に」(県内候補第一声)
第3社会面「復興けん引誰に託す」「『みじめな生活知って』」「被災者 ぬぐえぬ不安」(福島)「基地 争点にならず落胆」(沖縄)

▼社説
【朝日】「総選挙 多党化 新党は政策こそ命」
【毎日】「2012衆院選こう考える 社会保障 抑制策も逃げずに語れ」
【読売】「衆院選公示 確かな日本の針路見据えたい 無責任な主張に惑わされぬよう」
【日経】「12衆院選政策を問う 教育改革を語るなら地に足つけた議論を」
【産経】「景気対策 大型補正と規制緩和競え」
【京都】「衆院選スタート 見極める力を持ちたい」
【神戸】「乱戦幕開け 政治を前へ動かすために」

▼12月5日夕刊
【朝日】
1面「嘉田代表が陳謝」「未来の届け出混乱」
第2社会面「脱原発 実現へ具体策を」(評論家 田原総一朗さん)
第2社会面「日本の舌戦 各国特派員の目」(韓国、中国、米国、フランス)

【毎日】
1面「党首力に活路」(民主・野田代表)
社会面「『脱原発』若者の声を」「東京で被災 大阪でデモ参加の24歳」

【読売】
1面トップ「『経済再生』党首舌戦」「デフレ脱却も争点」
第2社会面「将来のため 政治の話しよう」(語る1 タレント春香クリスティーンさん)

【日経】
1面「師走の決戦1 たそがれのマニフェスト」(野田首相民主党
社会面トップ「TPP揺れる農家」「『自立のきっかけ』」「『地域農業潰れる』」

【産経】
1面「“綱渡り”の調整 直前まで」「投票用紙分類機にも余波」
第2社会面「高速無料化の光と影」「たこフェリー廃業/沸いた舞鶴の道の駅」
第2社会面「数十年後の日本見ているか」(建築家 安藤忠雄さん)


※追記 2012年12月6日7時45分
 「衆院選・5日の新聞各紙」から改題しました。