5月の世論調査から(備忘)

 5月にマスメディア各社が実施した世論調査の結果について、備忘を兼ねて書きとめておきます。
 安倍晋三内閣の支持率は以下の通りです。前回調査の実施時期の違いなどもあり、支持率の増減傾向については一概に読み取れないように思いますが、大まかな傾向としては5月中旬の時点で、支持が不支持を相当に上回っている、とは言っていいように思います。天皇の代替わりと改元が、祝賀ムードの中でとどこおりなく進んだと報じられたことがその要因の一つのように思えます。

【内閣支持率】 ※カッコ内は前回(前月)比、Pはポイント
・朝日新聞 5月18、19日
 「支持」45%(1P増)
 「不支持」32%(±0)

・毎日新聞 5月18、19日
 「支持」43%(2P増)
 「不支持」31%(6P減)
 「関心がない」23%(2P増)

・共同通信 5月18、19日
 「支持」50・5%(1・4P減)
 「不支持」36・2%(4・9P増)
  ※前回は5月1、2日実施

・読売新聞 5月17~19日
 「支持」55%(1P増)
 「不支持」32%(1P増)

・日経新聞・テレビ東京 5月10~12日
 「支持」55%(7P増)
 「不支持」35%(7P減)
  ※前回は3月下旬実施

 個別の質問と回答の状況で、興味深く感じたのは、夏に予定されている参院選についてです。
 朝日新聞の調査によると、与野党のいずれが議席を増やした方がいいと思うかを尋ねたところ「与党が議席を増やした方がよい」との回答が15%、「野党」との回答は34%だった一方で、「今とあまり変わらないままがよい」も38%でした。また、「今度の参議院選挙をきっかけに、日本の政治が大きく変わってほしいですか」との問いには、「大きく変わってほしい」47%、「それほどでもない」43%と大きな差はなく、「今後の安倍首相に期待しますか」との問いでは「期待する」46%、「期待しない」45%と、真二つに割れました。
 読売新聞の調査では、参院選の結果、自民党と公明党の与党が参議院で過半数の議席を維持する方が良いと思うかどうかを尋ねています。回答は「維持する方がよい」48%、「そうは思わない」38%と差が付きました。
 参院選と同時に衆院選を行うことに対しては、読売新聞の調査では「行ってもよい」44%、「行わない方がよい」38%でした。日経新聞・テレビ東京の調査では、同日選に賛成47%、反対32%で、賛成は内閣支持層では54%、不支持層では40%とのことです。
 朝日新聞の調査結果に注目すれば、「日本の政治が大きく変わってほしい」「今後の安倍首相に期待しない」は4割を超えており、内閣支持率の安定ぶりほどには、安倍政権が信任を受けるかは分からないという気もします。しかし一方で、朝日新聞の調査でも読売新聞の調査でも、野党が議席を伸ばすことを求める回答は30%台にとどまっています。一般には与党が有利になるとされる衆参同日選に対し、容認する回答が否定の回答を上回っていることも考えれば、現時点の民意は読みづらい、と言うほかないように感じます。