週刊誌編集長のトーク記録

 以前のエントリーで紹介したのですが、5月15日に東京・四谷の上智大学で、「闘論!週刊誌がこのままなくなってしまっていいのか」と題するイベントがありました。雑誌が次々に休刊・廃刊したり、雑誌記事が名誉棄損に当たるとして裁判所が高額の賠償を命じたりと、雑誌をめぐる環境が厳しい中で、週刊誌の編集長が集まって雑誌のこれからを考える、という内容で、ぜひとも見に行きたかったのですが都合がつきませんでした。
 週刊誌各誌編集長のこれだけの顔ぶれが集まったという点だけでも画期的なイベントですが、チェックした限りでは生ニュースとして報じたマスメディアは共同通信ぐらいで、あとは朝日新聞毎日新聞が後日、メディア界の話題として取り上げたぐらいでした。各紙の記事とも編集長の発言は簡単な紹介にとどまっていましたが、ブログ「新小児科医のつぶやき」管理人さまからいただいたトラックバックで、ジャーナリストの津田大介さんがネット上で編集長たちの発言をリポートしていることを知りました。
「さまざまなめりっと」
http://twitter.g.hatena.ne.jp/maname/20090516/1242440318

 ブログ「新小児科医のつぶやき」のエントリー「とあるシンポジウム その1」では、管理人さまが各編集長の発言への感想を丹念に書かれていて読み応えがあり、マスメディアの在りようを考える上で参考になりました。トラックバックありがとうございました。

 各編集長の発言はそれぞれに興味深く読みましたが、新聞にも言及している週刊金曜日の編集長(元毎日新聞で元新聞労連委員長の北村肇さん)の発言が印象に残ります。一部を引用します。

 新聞が最近何で売れないか。こんなの当たり前。もともと消費者はそもそも新聞を隅から隅までしか読んでない。新聞の読んでる時間なんて平均すればせいぜい5分とか10分。要するに昔の新聞は固定費だった。新聞は今読まれないのではなく、昔から読まれてなかっただけの話。
 雑誌は何で買われるか。それは暇つぶし。(中略)今の暇つぶしは何か。ネットかケータイ。暇つぶしのものとしてやっている以上、雑誌が売れるわけがない。今の雑誌のビジネスモデルは終わってる。

 だれでも1日は24時間しかありません。新聞にしても雑誌にしても、限りのある時間を振り分けてもらえなくなっている、ということでしょうか。もちろん購読料など金銭面の問題もあると思いますが。