東京五輪・パラリンピック競技施設見直しを世論は圧倒的に支持―読売調査85%、JNN調査81%

 読売新聞社が10月7―9日に実施した世論調査の結果が報じられています。個人的に興味深く感じたのは、2020年の東京オリンピックパラリンピックを巡って、東京都の調査チームがボート会場など三つの施設について、建設中止を含む抜本的な見直しを提案し、小池百合子知事が見直すかどうかを検討していることに関連した質問と回答です。施設の整備計画を見直すことに「賛成」と答えた人は85%に上る一方で、「反対」は8%と圧倒的な差が付きました。1週間前の10月1、2両日にTBS系列のJNNが実施した調査でも同様の傾向が出ており、調査チームの見直し提案を「評価する」が81%なのに対し「評価しない」は10%でした。
 読売の記事は「大会組織委員会や競技団体などは見直しに否定的だが、国民の多くが見直しに理解を示している」としています。盤石な政党の支持基盤を持たない小池都知事は、世論の支持が頼みの綱と指摘されており、五輪施設の見直し提案に対して同様の世論調査結果が相次ぐようなら、小池知事が三つともかどうかはともかく、施設の見直しを決断する可能性はかなり高まるのではないかと思います。そうしないと世論の支持が離れていきかねない、という状況になるなら、間違いなく見直しを決めるのではないかとも感じます。今後を注目したいと思います。
 なお、JNNの調査では、都の調査チームの試算で東京五輪パラリンピックの開催費用が3兆円を超える可能性を指摘したことに対し、「高すぎると思う」との回答が82%で、「高すぎると思わない」は10%でした。協議施設の見直し提案を巡る回答とほぼ同じ結果です。「3兆円超」は高すぎると考える人は、おおむね競技施設の見直しも評価するのは当然のことのように思えます。
 以下に、読売新聞とJNNのそれぞれの質問と回答を書きとめておきます。
 ▼読売新聞
 ・小池知事は、2020年の東京オリンピックパラリンピックの一部施設について、整備計画を見直すことを検討しています。あなたは、施設の整備計画を見直すことに、賛成ですか、反対ですか。
 「賛成」85% 「反対」8%
 ▼JNN
 ・東京都は2020年の東京オリンピックパラリンピックの開催費用が3兆円を超える可能性があると試算しました。あなたはこの金額が開催費用として高過ぎると思いますか、高過ぎるとは思いませんか。
 「高すぎると思う」82% 「高すぎるとは思わない」10%
 ・東京都は東京オリンピックパラリンピックの競技会場になるボート会場などの3つの施設について、費用が掛かりすぎるなどの理由で建設中止を含め抜本的に見直すよう提案しました。あなたは都の提案について評価しますか、評価しませんか。
 「評価する」81% 「評価しない」10%

 内閣支持率は読売新聞調査では「支持」57%で前月比5ポイント減、「不支持」32%で同3ポイント増、JNN調査では支持57.1%、不支持40.7%でした。


【追記】2016年10月12日1時40分
 NHKが10月8―10日の3日間実施した世論調査の結果が報じられました。
 東京五輪パラリンピックの競技会場施設に関しては次の通りです。

 東京オリンピックパラリンピックの競技会場をめぐって、東京都の調査チームが、東京以外の施設への変更など計画の大幅な見直しを提案したのに対し、大会組織委員会の森会長が、見直しは困難だという見解を示していることについて、見直しに賛成かどうか聞いたところ、「賛成」が60%、「反対」が7%、「どちらともいえない」が24%でした。

※「NHK世論調査 安倍内閣「支持する」7ポイント低下」=2016年10月12日
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161011/k10010726111000.html?utm_int=all_side_ranking-social_004