党首討論の社説・論説「疑問や不安に答えず」の論調が圧倒~1964年東京五輪の思い出話 読売、産経は肯定的

 一つ前の記事の続きです。6月9日の党首討論は、多くの新聞が社説、論説でも取り上げました。
 東京五輪の公式スポンサーには全国紙5社と北海道新聞社が名前を連ねています。この6紙はそろって10日付の社説で論じました。朝日新聞、毎日新聞、北海道新聞の3紙はそれぞれの見出し「首相の言葉が響かない」(朝日)、「開催の意義を語れぬ首相」(毎日)、「やはり肩透かしだった」(北海道)に端的に表れている通り、菅義偉首相はコロナ禍の下で五輪を開催することの意義も、「安全・安心」の具体策も、ともにろくに説明していないことに批判的です。毎日新聞は「開催ありきで突き進むことは許されない」と踏み込みました。
 これに対し読売新聞の社説は、菅首相の答弁、発言を客観的に紹介し、批判も肯定的な評価もないのが目を引きました。産経新聞はワクチン対策が遅れたことに対し「政府は猛省が必要だ」としつつ、全体としては野党の追及よりも菅首相の説明に理解を示しているように受け止めました。
 菅首相が1964年の東京五輪の思い出を語ったことに対しては、読売新聞は「様々な機会を通じて、首相が自らの言葉で五輪の意義を語ることが重要だ」と、産経新聞は「五輪・パラ開催の意義を、遅まきながらも菅首相が語った点は注目したい」としており、控えめの表現ながら肯定的に評価していることがうかがえます。少なくとも批判はありません。この点は、地方紙も含めて他紙にはない際立った特徴です。
 日経新聞は、与野党の議論がかみ合わなかったとして、主に党首討論のありように行数を割いています。
 このブログで繰り返し書いていることですが、大会の公式スポンサーであるからこそ、大会のありように踏み込んだ批判を表明することには意義があるとわたしは考えています。大会組織委員会もIOCも、公式スポンサーには忖度を期待するのかもしれませんが、新聞のオピニオン機能の一つとして、正面から向き合うべきだと思います。

 公式スポンサー社の6紙以外にも、多くの地方紙、ブロック紙が党首討論を社説、論説で取り上げています。ネット上の各紙サイトで読めるものを後掲で紹介します。目にした限りのことですが、菅首相の説明はまったく不十分であり、五輪開催への国民の疑問や不安に答えていない、との論調が圧倒しています。

【公式スポンサー社】
■6月10日付
▼朝日新聞「党首討論 首相の言葉が響かない」
 https://www.asahi.com/articles/DA3S14934365.html

 質問には直接答えず、一方的に長々と自説を述べる。これでは、到底その言葉は国民に響かない。菅首相が初めて臨んだ党首討論は、与野党のトップが国民の前で、大局的な見地から議論を深めるという、あるべき姿からは程遠いものに終わった。

▼毎日新聞「党首討論と五輪 開催の意義を語れぬ首相」
 https://mainichi.jp/articles/20210610/ddm/005/070/106000c

 首相は東京五輪を「平和の祭典」と説明している。しかし、そんな抽象的な表現では、国民の不安や疑問は払拭(ふっしょく)できない。開催ありきで突き進むことは許されない。
 五輪について「国民の命と健康を守るのが私の責任。守れないなら、やらないのが前提」と、首相は繰り返している。そうならば、どのようにして守るのか。分かりやすい言葉で語る責任がある。

▼読売新聞「党首討論 五輪開催へ情熱と具体策語れ」
 https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20210609-OYT1T50320/

 読売新聞の世論調査では、開催賛成が50%となり、先月より増えた。だが、不安を感じる人も多い。大会の成功には、医療従事者やボランティアら多くの人が納得して協力することが大切だ。
 また、首相は、1964年の前回大会を鮮明に記憶していると語り、今回の開催によって「今の子供や若者に希望や勇気を伝えたい」と強調した。様々な機会を通じて、首相が自らの言葉で五輪の意義を語ることが重要だ。

▼日経新聞「国民の疑問に応える党首討論へ改革を」
 https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK096AF0Z00C21A6000000/

 国会で2年ぶりに党首討論が開かれた。新型コロナウイルス対策や東京五輪・パラリンピック開催の是非などが焦点になったが、論戦は煮え切らず、消化不良に終わった感が否めない。
 ※無料域では冒頭部分しか読めず

▼産経新聞「党首討論 ワクチン邁進が最優先だ」
 https://www.sankei.com/article/20210610-KI6WDGNWJNOCRJ6ZAO7P2VJRYM/

 五輪・パラ開催の意義を、遅まきながらも菅首相が語った点は注目したい。昭和39年の前回東京五輪の記憶に基づき「底知れない人間の能力を感じた」と述べ、素晴らしい大会を今の子供や若者が見ることで「希望や勇気」が伝わることを願った。パラが「心のバリアフリー」の学習にもなると指摘した。野党党首が開催の意義に触れなかったのとは対照的だ。

▼北海道新聞「党首討論 やはり肩透かしだった」
 https://www.hokkaido-np.co.jp/article/553755?rct=c_editorial

 科学的な根拠に基づいた感染防止策も示さずに、感染拡大のリスクを感動話で覆い隠しても不安が増すだけである。
 枝野氏はまた、感染の再拡大を防ぐため、東京などで発令している緊急事態宣言について厳しい解除基準を設けるよう求めた。
 首相は正面から答えず、11月までに希望する全国民へのワクチン接種を終えると宣言した。これも議論のすり替えだ。

【地方紙・ブロック紙】
■6月10日付
▼東奥日報「首相の危機感伝わらず/党首討論」
 https://www.toonippo.co.jp/articles/-/545343

 菅義偉首相(自民党総裁)からは、コロナの感染拡大につながりかねない五輪の開催意義や条件について納得いく説明を聞きたかったが、国民の共感を得るには程遠い内容だったと言わざるを得ない。五輪での感染防止対策にも依然、不安を残している。
 このまま五輪に突入し、感染「第5波」を呼び込む事態になれば、首相は「主催者ではない」と言い逃れるのではなく、全責任を負う覚悟を持ってもらいたい。

▼秋田魁新報「菅氏初の党首討論 国民の納得には程遠い」
 https://www.sakigake.jp/news/article/20210610AK0013/

 コロナ禍の中での五輪開催の意義については、菅首相は「世界が大きな困難に立ち向かい、乗り越えられたことを世界に発信したい」などと述べた。菅首相は以前にも「人類がウイルスに打ち勝った証し」として五輪開催の意義を強調したことがある。パンデミック(世界的大流行)が続き、国内の感染拡大が懸念されているにもかかわらず、既に困難を乗り越えたかのような発言は空疎に響く。国民の共感を得られるか疑問だ。

▼信濃毎日新聞「党首討論 問いに答えない不誠実」
 https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2021061000115

 党首討論の時間は首相の発言も含め野党党首4人で計45分だ。最も長い枝野代表で30分、志位委員長ら3人は5分しかない。
 首相が的外れともいえる発言をするのは時間稼ぎではないか。国民が感じている疑問や不安に対し、説明する姿勢が見えない。
 菅首相は今国会で、五輪や感染拡大対策について具体性に欠く答弁を繰り返してきた。国会が予定通りに16日に閉会すれば、今回の党首討論が五輪前に首相が国会で質問に答える最後の機会になりかねない。首相は説明責任を果たしていない。

▼新潟日報「党首討論 『開催ありき』際立つ首相」
 https://www.niigata-nippo.co.jp/opinion/editorial/20210610621904.html

 質問に丁寧に答えるより、政府がいかに頑張っているかなど自らが国民にPRしたいことを優先する。そんな狙いがあったのではないか。
 その分、議論はかみ合わず、国民の懸念は置き去りにされた印象が強い。
 共産党の志位和夫委員長は感染リスクが高まると不安視される中でも、五輪を開く理由をただした。
 首相は「国民の命と安全を守るのが私の責務。守れなくなったら開かないのは当然」と従来の答弁を繰り返すのみだった。
 首相は、五輪が開かれても感染拡大の心配はないと自信を持っているということか。いつもながらはっきりしない。言語も意味も不明瞭だ。
 自画自賛は能弁、不都合な質問は取り合わない。国民の思いとあまりにずれており、説得力を欠く。

▼中日新聞・東京新聞「党首討論 疑問に答えぬ不誠実」
 https://www.chunichi.co.jp/article/269764?rct=editorial

 ワクチン接種の重要性は理解するが、危機感を欠き、後手と批判されたこれまでの政府対応が、感染拡大や長期化につながったことへの反省が決定的に足りない。
 枝野氏は「五輪開催を契機に感染が拡大するのではないか」として五輪に関する見解もただした。
 しかし、首相は五十七年前の前回東京大会当時、自身は高校生だったとして「東洋の魔女」「マラソンのアベベ選手」など思い出話を列挙して、「すばらしい大会を子供や若者に見てもらい、希望や勇気を伝えたい」と語った。
 国民が知りたいのは五輪開催が命と暮らしを脅かすことはないのかだ。思い出話に約五分間も費やし、議場がざわつく場面もあるなど、首相が疑問に正面から答えないのは不誠実極まりない。

▼福井新聞「党首討論、首相答弁 全責任負う覚悟が見えぬ」
 https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1334893

 このまま五輪に突入して「第5波」を引き起こすような事態になった場合、首相は「主催者ではない」と言い逃れするのだろうか。コロナ禍で親しい人が治療も受けられず命を落としたり、事業の継続を断念したりしている中で、もろ手を挙げて賛同する国民は多くないはずだ。首相は現状認識を改め全責任を負う覚悟で対策に取り組むべきだ。

▼京都新聞「菅首相と五輪 開く根拠語らぬ無責任」
 https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/579462

 菅氏が頼みにするのはワクチン接種のようだ。党首討論でも「医療逼迫は大幅に改善される」と述べた。ただ、五輪までに国民の大多数に打てる見通しはない。接種の動きは加速しているが、開催の根拠とするには不十分だ。
 競技場に観客を入れるかどうかの結論はまだ出ておらず、会場外で人々の行動をどう管理するかも手探り状態だ。多くの人が集まるパブリックビューイングなどでは一部中止の動きもみられる。
 開幕まで時間がないのに、万全な感染対策を施した準備を進められるのかどうか、疑問の声が出るのも当然だ。

▼神戸新聞「党首討論/命を守る覚悟が見えない」
 https://www.kobe-np.co.jp/column/shasetsu/202106/0014402689.shtml

 開催できる基準や具体的な感染防止策についても正面から答えず、聞かれてもいない1964年の東京五輪の思い出話に時間を費やした。
 五輪開催による感染拡大や医療逼迫(ひっぱく)のリスクをどう考えているのか。緊張感に欠け、国民の命を守る覚悟がどこまであるのかが見えてこなかった。

 (中略)
 東京五輪の開幕まで1カ月半を切った。コロナ禍は感染の第5波を防げるかどうかの正念場にある。首相は、国民の不安や疑問に真摯(しんし)に向き合い、解決策を示す責任がある。政府、与党は野党の要求に応じ、国会を延長すべきだ。
 秋までにある衆院選に向け、有権者に判断材料を示すための議論を深めねばならない。

▼中国新聞「2年ぶり党首討論 『丁々発止』促す制度に」
 https://www.chugoku-np.co.jp/column/article/article.php?comment_id=762571&comment_sub_id=0&category_id=142

 形骸化の背景には、政治家、特に首相の姿勢や力量に問題があるのではないか。今回は、新型コロナの感染リスクが高まると、専門家に指摘されている五輪の開催に関するやりとりから問題点が浮かび上がってきた。
 拡大を防ぐ実効性のある具体策は十分示せないまま。リスクがあるのに、開催するのはなぜか―。重ねて問われたが「国民の命と安全を守るのが私の責務。開催はそれが前提」とピント外れの答えを繰り返した。
 討論に向けて準備を重ねてきたらしい発言を連ねた。しかし国民に納得してもらうつもりがあるようには見えなかった。

▼山陰中央新報「国会で党首討論 全責任負う覚悟で臨め」
 https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/46228

 東京五輪の目的に関し菅首相は、57年前の東京五輪での体験を基に「子どもや若者に希望や勇気を与えたい」と強調。「東日本大震災から復興した姿、世界が新型コロナに立ち向かい、団結して乗り越えられたことも発信したい」とも述べた。
 そうした希望を抱くのは当然だが、残念ながら、首相以外でも語ることができる理屈であり、実際、そうした主張が繰り返されてきた。
 首相はいまだにコロナ禍で事業継続を断念したり、親しい人が病院で治療を受けられず命を落としたりしている中で、国民がもろ手を挙げて賛同してくれると考えているのか。現状認識が甘いと指摘されても仕方あるまい。

▼徳島新聞「党首討論 五輪開催 不安が消えない」
 https://www.topics.or.jp/articles/-/541647

 目を引いたのは、首相が「私の考えを説明したい」と、自分の言葉で語った場面だった。57年前の東京五輪を見た時の自身の感動を振り返り、「子どもや若者に希望や勇気を伝えたい」と五輪の意義を訴えた。
 ただし、これは平時の場合である。首相が語るべきは、政府の対策分科会の尾身茂会長が「(五輪開催は)普通はない」と言うほどのパンデミック(世界的大流行)の中、あえて開催する大義ではなかったか。

▼高知新聞「【党首討論】五輪の安心安全深まらず」
 https://www.kochinews.co.jp/article/463172/

 特に懸念されるのが、会場外での大会関係者や観客の感染リスクとされる。五輪開催に伴う人の移動の増加が想定される。会場に観客を入れるようなら、さらに大きくなるとみられる。だが、政府などは無観客を回避する方向へと傾いている。
 感染者数の減少傾向やワクチン接種の加速が背景にあるようだ。首相は接種に全力で取り組み、ことし10月から11月にかけて必要な国民全てを終えることを表明した。
 早期収束は期待したいが、五輪は迫っている。国民の協力を得るには、何のために開催し、リスクをどれだけ小さくできるかしっかりと説明することが必要だとの尾身氏の指摘を受け止める必要がある。

▼西日本新聞「党首討論 国民の疑問になぜ答えぬ」
 https://www.nishinippon.co.jp/item/n/752687/

 国民の多くは、コロナ禍が収束しないまま五輪が行われようとしていることに懸念を抱いている。政府のコロナ対策分科会の会長も同様の警鐘を鳴らす。いま首相がすべきは懸念の解消に十分な説明である。
 ところが、注目の党首討論という絶好の場で、首相が語る言葉を持ち合わせていない。極めて残念な現実である。このまま五輪に突き進むことに、やはり危惧を覚えざるを得ない。

▼南日本新聞「[党首討論] これでは共感できない」
 https://373news.com/_column/syasetu.php?storyid=138432

 五輪開催に向けた具体的な基準は結局聞けずじまいだった。これでは開催に伴う感染拡大に不安を持つ国民は納得できまい。
 枝野氏は国会会期の大幅延長を求めたが、首相は「国会のことは国会で決めてほしい」とした。会期末は迫っている。コロナ対応などのため会期を延長し、議論を深めることが必要ではないか。

▼沖縄タイムス「[菅氏初の党首討論]『不安』に答えていない」
 https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/767832

 党首討論は首相と野党党首が一対一で向き合い、骨太の議論を交わす場だ。
 しかし首相が突然、1964年の東京五輪の思い出を語り始めるなど質疑はかみ合わなかった。
 「高校生だったがいまだに鮮明に記憶している」と、大会の名場面など聞かれてもいないのにとうとうと話し続けた。
 五輪が世界を沸かせる「平和の祭典」で、アスリートたちの夢の舞台であることは分かっている。医療提供体制が逼(ひっ)迫(ぱく)し、国民に行動の制約が求められ続ける中、聞きたいのはそんな話ではない。緊張感を欠いている。
 一方で野党の側も「今国会最大のヤマ場」と位置付けていながら攻め手に欠けた。

▼琉球新報「菅首相初の党首討論 会期延長しコロナ論議を」
 https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1335932.html

 ワクチン接種に前のめりな首相の姿勢に危うさを感じる。8日の参院厚生労働委員会で尾身会長は「7、8月の段階で接種率が上がっても、感染を抑える集団免疫(が実現する)との考え方はとても早すぎる」との専門的な知見を述べている。
 9日に開かれた、厚生労働省に新型コロナ対策を助言する専門家組織でも、ある試算が報告された。
 新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言を今月20日で解除した場合、ワクチン接種が進んでいても東京では流行が再拡大し、8月に再び緊急事態宣言が避けられない恐れがあるという。感染力が強いインド株は7月中旬に英国株から置き換わり、国内で主流化するとの試算も示された。五輪を開催し人流が増えれば、リバウンドの可能性は十分考えられる。

■6月11日付
▼山陽新聞「党首討論 五輪開催の意義伝わらず」
 https://www.sanyonews.jp/article/1140041?rct=shasetsu

 五輪を取り巻く状況は誘致を実現したころと様変わりした。今はコロナ禍のために世界中が苦しんでいる。「おもてなし」を大切にする日本文化をあわせて発信し、世界から多くの人を呼び込もうという狙いも、文化交流も実現できそうにない。そうした中での開催である。
 開催に疑問を抱く人も、望む人も、菅氏が自らの言葉で開催の意義について語る姿に注目したはずだ。せっかくの機会を生かせず共感は広がらなかったと言えよう。
 菅氏がアピールしたかったのは、遅れていると指摘されていたワクチン接種を軌道に乗せた実績だろう。強引にも見える取り組みが接種を前進させたことは事実だが、五輪開催までに安全といえる水準に達する保証はない。感染防止の具体策については、もっと踏み込むべきだった。

▼宮崎日日新聞「国会で党首討論 延長し五輪対策の議論必要」
 https://www.the-miyanichi.co.jp/shasetsu/_53997.html

 枝野氏はコロナ対策の補正予算編成などのため、16日に閉会予定の国会の大幅な会期延長を要求した。菅首相は否定的な考えを示したが、「五輪開催ありき」でなければ、開催可否や感染拡大への対処方針について、国会で徹底した議論が引き続き必要だ。会期延長を首相が決断するよう強く求めたい。

■6月12日付
▼河北新報「五輪開催と感染リスク/具体的軽減策 早急に示せ」
 https://kahoku.news/articles/20210611khn000011.html

政府分科会の尾身茂会長の発言は、五輪開催に懐疑的な国民の不安を代弁したものだと言える。
 9日の党首討論は、そうした疑問に対して、菅首相が自らの言葉で語り、理解を得る機会でもあった。その期待に応えたかと言えば、不十分だったと言わざるを得ない。
 立憲民主党の枝野幸男代表から五輪開催の意義を問われた菅首相は、東日本大震災からの復興の発信に加え、「新型コロナという困難を乗り越えることができたことも日本から世界に発信したい」と述べた。
 だが、尾身氏が指摘するように、世界は今もパンデミックのさなかにあり、各地で変異株への置き換えが進む。現状認識が甘すぎないか。

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 この週末、東京・お台場を歩いてみました。東京五輪でトライアスロンやオープンウォータースイミングの会場になるお台場海浜公園はフェンスで囲まれ、仮設スタンドなど会場施設の整備が進んでいるようでした。東京はいまだ緊急事態宣言下とあって、周囲の人出も以前の週末ほどではないように感じましたが、さて、五輪が開催された場合はどんな光景が繰り広げられるのでしょうか。飲食店が集積するエリアです。