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組織ジャーナリズムに身を置き40年余

安倍元首相と「安倍政治」の評価に差異~銃撃、殺害から1年、在京各紙の報道の記録

 安倍晋三元首相が奈良市で参院選の応援演説中に撃たれ、死亡したのは昨年、2022年の7月8日でした。選挙演説の安全の確保と要人警護のありよう、旧統一教会と政治、中でも自民党との関係、教団の詐欺的商法や「宗教2世」の救済、国葬のありよう、そして「安倍政治」の功罪など、事件は検証や検討が必要なさまざまな課題を社会に投げ掛けました。あれから1年がたちました。ことしの7月8日前後は、東京発行の新聞各紙(朝日、毎日、読売、日経、産経、東京の6紙)も、それぞれに多角的、多面的な報道を展開しました。「あす事件から1年」のタイミングの7日付朝刊、「きょう1年」の8日付朝刊、8日当日のもようを伝えた9日付朝刊について、主な報道や、雑ぱくながら感じたことを、取り急ぎ、書きとめておきます。

 おおむね各紙とも「あす1年」の7日付朝刊から報道が始まり、連日複数のページに関連記事を掲載しました。掲載状況は以下の通りです。

▽7日付朝刊 ※あす1年
・朝日新聞:1面、2面、6面(1ページ特集)、社説
・毎日新聞:1面、2面、3面、社会面
・読売新聞:1面、2面
・日経新聞:2面、社会面
・産経新聞:1面トップ、3面、社会面
・東京新聞 (見当たらず)

▽8日付朝刊 ※きょう1年
・朝日新聞:1面、13面(オピニオン)、社会面・第2社会面、社説
・毎日新聞:1面トップ、2面、3面、5面、社会面トップ、社説
・読売新聞:1面、2面、4面、6面(1ページ特集)、7面(論点スペシャル)、社会面トップ、社説
・日経新聞:1面準トップ、3面、4面、30・31面(2ページ特集)、社会面トップ、社説
・産経新聞:1面、4面(1ページ特集)、5面、社会面・第2社会面、社説
・東京新聞:2面、社会面トップ、社説

▽9日付朝刊
・朝日新聞:1面トップ、2面、社会面、社説
・毎日新聞:1面準トップ、2面、社会面トップ
・読売新聞:1面準トップ、4面、社会面トップ
・日経新聞:1面、3面、社会面トップ
・産経新聞:1面トップ、3面、5面、社会面トップ、社説
・東京新聞:2面、社会面トップ

 ※各紙の個別の報道については、主な記事の見出しを書きとめました。後掲します

 報道のピークは「きょう1年」のタイミングの8日付朝刊でした。読売新聞と産経新聞は1ページ特集を、日経新聞は2ページの特集を組みました。それぞれの主な見出しは以下の通りです。
・読売新聞
「ツイッター440万件分析/頻出ワード 移ろう関心 #統一教会、#テロ…」※大型図解
「凶弾の余波 社会揺らす/宗教2世に注目■悪質な寄付勧誘 規制法」
・産経新聞
「安保主導 戦後体制と決別/『有事を戦えない』訴え続け/日米豪印 高めた抑止力」※語録年表「安倍晋三元首相は 力強い言葉で外交・防衛政策を進めた」
・日経新聞
「霊感商法、救済半ば」「悪質な寄付勧誘 抑止狙う/宗教2世も念頭に新法や法改正」「組織性見極め 質問権6回」「問いかけられた『信教の自由』」立正大教授・西田公昭氏 ※大型年表
「凶弾、消えない衝撃」「後方に隙、事件防げず/警護に浮上した3つの課題」「縦割り排し連携強化/警察庁が組織見直し指針」「テロ対策、社会全体で議論を」米ウォール・ストリート・ジャーナル東京支局長・ピーター・ランダース氏 ※大型図解

 この事件を巡っては、事件としても、政治課題としても様々なテーマと論点があります。各紙が報じたテーマを、大まかですが記事の見出しに主眼を置いて一覧表にしました。

 各紙とも、安倍氏なき後の自民党、さらには政界の現状についてはそろって報じています。自民党の保守派がまとまりを欠く一方で、重要な政治テーマが岸田首相の一存で決まってしまっている、との点で、おおむね見方は共通しているようです。
 旧統一教会については、詐欺的商法の救済問題や解散命令を想定した政府の調査状況、自民党との関係や、信仰に熱心な親の元で育ったいわゆる「宗教2世」の問題など、いくつかの論点があり、各紙各様の報じぶりです。

■「分断」「敵対」の政治手法
 違いを感じたのは、安倍晋三元首相と「安倍政治」への評価です。
 朝日新聞は8日付で「『分断』の政治のその先へ」との見出しの社説を掲載。「その政治手法において、安倍氏には際立つ特徴があった。『友』と『敵』の峻別であり、『分断』である」「敵対をあえてあおり、そこから権力行使のエネルギーをくみ上げる手法である」などと、相当に厳しい表現で批判的に論じました。さらに、岸田文雄首相についても強引さが目立ってきていることを指摘しています。
 毎日新聞も同日付の社説「民主主義守る決意新たに」で、「歴代最長政権を率いた安倍氏は、敵を明示して対立をあおることで支持層を固め、政治を動かす原動力とした」と、朝日新聞の社説と同様のことを指摘し、岸田首相に対してもやはり、苦言を呈しています。
 これに対して産経新聞は、安倍元首相の功績をたたえるトーンが顕著です。少なからず驚いたのは、「あす1年」の7日付朝刊の1面トップに、岸田首相の単独インタビューを据えたことです。「安倍氏功績継承 結果出す」の見出しで、安倍元首相が力を注いだ憲法改正や北朝鮮による拉致問題の解決に、岸田首相も力を入れると話した、との内容です。今なお、民意の評価が定まったとは言えない故人について、記者会見などならともかく、特定のメディアのインタビューで私見を語るのは、一国の首相としてはあまりに軽くないか、との感想を持ちました。
 産経新聞は、8日付朝刊では前述の通り、「安倍晋三元首相は 力強い言葉で外交・防衛政策を進めた」との見出しが目を引く語録の大きな年表を1ページ特集で扱い、9日付朝刊では松井一郎・前大阪市長(元日本維新の会代表)のインタビューも掲載しています。8日付の社説(「主張」)「安倍氏の『遺言』に応えよ」では、安倍元首相の功績の大きさを挙げつつ、核抑止の充実強化などをめぐって、岸田首相に注文も付けています。
 読売新聞も9日付朝刊に「『安倍政治』再評価の声」の記事を掲載しており、朝日新聞や毎日新聞とは一線を画しているように感じました。

■「旧統一教会と自民党」の扱いにも違い
 この安倍元首相や「安倍政治」への評価の違いと関連があるのかどうかは定かではありませんが、旧統一教会を巡る報道で興味深く感じたことがあります。教団と自民党との関係です。安倍元首相の死によって旧統一教会の存在が注目を集める中で、安倍元首相自身が教団と浅くはない関係だったとの指摘も報じられました。自民党が、徹底的な調査に踏み切れない理由になっているとの見方もあります。
 朝日新聞は7日付朝刊の2面に「教団との過去 清算せぬ政権」「勝共連合元事務総長 安倍氏を支援 12年総裁選支援」などの見出しの記事を掲載し、9日付では「教団と自民党 社会の不信に向き合え」との社説も掲載しています。毎日新聞も8日付2面に「自民 かすむ『断絶宣言』/解散請求可否 政府見極め」の記事を掲載。日経新聞、東京新聞もそれぞれ、関連の記事を掲載しています。これに対して読売新聞と産経新聞の報道では、少なくとも見出しを立ててまとまった内容を伝えるような記事は見当たりませんでした。

 社説は、朝日新聞が8日付と9日付で、2日連続で「安倍政治」や岸田政権、自民党に批判的な内容のものを掲載したのが目を引きました。各紙の関連の社説の見出しは以下の通りです。各紙のサイトで全文が読めます。
・朝日新聞
 8日付「安倍氏銃撃から1年 『分断』の政治のその先へ」/民意の包摂なお遠く/自認した「保守」とは/「強権」より熟慮を
 https://digital.asahi.com/articles/DA3S15681918.html
 9日付「教団と自民党 社会の不信に向き合え」
 https://digital.asahi.com/articles/DA3S15683143.html
・毎日新聞
 8日付「安倍氏銃撃から1年 民主主義守る決意新たに」/継承された『国会軽視』/国民の声に耳傾ける時
 https://mainichi.jp/articles/20230708/ddm/005/070/122000c
・読売新聞
 8日付「安倍氏銃撃1年 教訓を生かして安全な社会に」
 https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20230707-OYT1T50249/
・日経新聞
 8日付「安倍氏銃撃事件の教訓を着実に生かせ」
 https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK072TE0X00C23A7000000/
・産経新聞
 8日付「元首相暗殺1年 安倍氏の『遺言』に応えよ」
 https://www.sankei.com/article/20230708-UCXWYU6T4ZIXRMSUSM7QDFEJG4/
 9日付「安倍氏銃撃1年 警護『現場の力』を高めよ」
 https://www.sankei.com/article/20230709-UM5Z6C2LFFKABHBQZF5KJ5JFUM/
・東京新聞(中日新聞)
 8日付「安倍氏銃撃1年 暴力ではなく票の力で」
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/261719?rct=editorial

【写真】7月9日付の東京発行各紙の1面
 以下に各紙の主な記事と見出しを書きとめておきます。

【朝日新聞】
▼7月9日付朝刊
・1面トップ「政界 漂う『幻影』/銃撃から1年『安倍氏だったら…』」「奈良 献花台に長い列」
・2面・時時刻刻「安倍カラー 今なお/経済・防衛…『生ける岸田首相を走らせる』」「『神格化の動き』危惧も/8年8カ月 憲政史上最長政権」「政局構図は変化/保守派リーダー不在」「いちからわかる!安倍晋三氏 どんな経歴?/祖父も首相、父は元外相。06年から2度、政権担う」
・社会面トップ:連載企画「深流Ⅲ 安倍氏銃撃から1年」③「解散請求『生き残りかかる』/質問権の動き 教団幹部の表情一変」「改革を強調…信者『本質変わらないのでは』」「『不誠実な対応続く』被害救済取り組む弁護団 声明」
 準トップ「『暴力 決して許されない』/銃撃事件から1年 市民ら献花」
・社説「教団と自民党 社会の不信に向き合え」

▼7月8日付朝刊 ※きょう1年
・1面「散弾銃の空薬莢購入 教団行事詳細尋ねる/安倍元首相銃撃1年 事件前の山上被告」
・13面(オピニオン)「政治に激動起きず追従型の岸田氏が奇妙に『行政化』/ライバル不在 活力失い自壊へ かつてない危機」
・社会面トップ:連載企画「深流Ⅲ 安倍氏銃撃から1年」②「統一選 教団信者 電話かけ/『関係遮断』自民本部方針届かず/『建前と捉えても』」「解散命令の請求 全国弁護団が声明」/「山上被告 新聞・本読む日々 銃撃事件きょう1年」
・第2社会面「国葬 基準作り見送り/首相方針に松野朝刊『時の内閣が判断』」
「重要な事柄は国会に」政府のヒアリングに参加した石川健治・東大教授(憲法)
・社説「安倍氏銃撃から1年 『分断』の政治のその先へ」/民意の包摂なお遠く/自認した「保守」とは/「強権」より熟慮を

▼7月7日付朝刊 ※あす1年
・1~2面:連載企画「深流Ⅲ 安倍氏銃撃から1年」①
1面準トップ「解散請求 長引く調査/元信者の証言集める文化庁」
2面「解散命令 法令違反の有無探る」/「教団との過去 清算せぬ政権」/「勝共連合元事務総長 安倍氏を支援 12年総裁選支援」/「いちから分かる! 旧統一教会 どんな問題があるの/『原理運動』で社会問題化。霊感商法被害も相次いだ」
・6面(1ページ特集)「政治家と教団 あれから1年」ジャーナリスト鈴木エイトさん、北海道大大学院教授 桜井義秀さん

【毎日新聞】
▼7月9日付朝刊
・1面準トップ、社会面
1面「山上被告 銃改良に執着/試射重ね 動画に/安倍元首相銃撃1年」
社会面トップ「山上被告矛先 なぜ変化/募らせた憎しみと焦り/教団に関心 今も」
・2面・焦点「崩れた均衡 自民に影/保守派漂流 支持層離れ懸念」「野党 結集軸を喪失」
・社会面「安倍氏 各地で追悼」東京、奈良

▼7月8日付朝刊 ※きょう1年
・1面トップ「安倍氏標的『直前に決意』/旧統一教会幹部狙えず 山上被告」
・2面「自民 かすむ『断絶宣言』/解散請求可否 政府見極め」「教団改革『うわべだけ』被害弁護団」
・3面・クローズアップ「要人警護 強化続く/警察庁 審査・報告厳格化」「奈良 専門部署を新設」「単独攻撃者対策 途上」
・5面「保守派の抑え役不在に/『楕円の哲学』をもう一度」谷垣禎一・自民党元総裁
・社会面トップ「宗教2世『人ごとじゃない』/安倍氏銃撃 刑減軽求め署名活動/母との葛藤 生きづらさ抱え」「公判開始 見通し立たず」
・社説「安倍氏銃撃から1年 民主主義守る決意新たに」/継承された『国会軽視』/国民の声に耳傾ける時

▼7月7日付朝刊 ※あす1年
・1、3面:「人を動かすナラティブ」
 1面トップ「凶行『物語』心酔の末/『被害者』思い込み暴走/安倍元首相銃撃被告」
 3面「孤独が生んだジョーカー」「暴力自体が目的に/相次ぐ電車内襲撃」「現実世界あきらめ」「『人生物語で自我』専門家指摘」
・2面「国葬ルール作り 幕引き/岸田政権『時の内閣判断』」/「旧統一教会想起『負の記憶』」
・社会面「安倍氏存在感 地元で薄れ/あす銃撃1年 一般市民『どうという思いない』」/「警察庁長官『改めて痛恨』」

【読売新聞】
▼7月9日付朝刊
・1面準トップ「首相『遺志を継ぐ』/安倍元首相銃撃1年」
・4面「『安倍政治』再評価の声/日本の骨格作り替えた」経済再生/外交で存在感/憲法改正
・社会面トップ「事件の衝撃『心に傷』/献花の列『悔しさ消えぬ』『喪失感』「要人警護 強化徐々に」

▼7月8日付朝刊 ※きょう1年
・1~2面:連載企画「安倍元首相銃撃1年」の(下)
 1面「『保守の核』後継不在」
 2面「国葬 SNSで分断」
・4面「与野党 安倍氏しのぶ声/きょう法要 首相『遺志に報いる』」
・6面(1ページ特集)「ツイッター440万件分析/頻出ワード 移ろう関心 #統一教会、#テロ…」大型図解/「凶弾の余波 社会揺らす/宗教2世に注目■悪質な寄付勧誘 規制法」
・7面・論点スペシャル・安倍氏銃撃1年と教訓「テロに共感 危険な風潮」帝京大教授・筒井清忠氏/「『強い犯罪者』脅威深刻」元警察庁長官・米田壮氏/「政策対立で分断 回避を」京大教授・待鳥聡史氏
・社会面トップ「警護失敗『生涯背負う』/奈良県警 組織強化『2度目ない』」/「警察庁長官『不断の見直し図る』」
・社説「安倍氏銃撃1年 教訓を生かして安全な社会に」

▼7月7日付朝刊 ※あす1年
・1~2面:連載企画「安倍元首相銃撃1年」の(中)
 1面「『完璧』警護ジレンマ」
 2面「『犯行の予兆』収集強化」

▼7月6日付朝刊
・1~2面:連載企画「安倍元首相銃撃1年」の(上)
1面「英雄視 暴力の連鎖」
2面「宗教虐待 対策道半ば」

【日経新聞】
▼7月9日付朝刊
・1面「都内で法要、献花に列/安倍元首相銃撃1年」
・3面「演説の安全確保 見直し/選挙、交流と両立課題/警察、屋内開催や荷物検査要請」
・社会面トップ「声上げた宗教2世たち/同じ境遇の人々を支援 団体設立/虐待防止や経済的救済」/「奈良の現場で追悼/安全な世の中 願う声相次ぐ」

▼7月8日付朝刊 ※きょう1年
・1面準トップ「要人襲撃 AIで検知/警察庁、画像解析実証へ/安倍元首相銃撃1年」
・3面「旧統一教会 政権なお苦慮/衆院選・内閣改造 火種に/質問権行使も解散請求至らず」
・4面「自公と維新、崩れる共存/『野党第1党』奪取へカジ 衆院選で全面対決へ」/「首相『遺志に報いる』/菅氏『喪失感なお』」
・30、31面(2ページ特集)
30面「霊感商法、救済半ば」「悪質な寄付勧誘 抑止狙う/宗教2世も念頭に新法や法改正」「組織性見極め 質問権6回」「問いかけられた『信教の自由』」立正大教授・西田公昭氏 ※大型年表
31面「凶弾、消えない衝撃」「後方に隙、事件防げず/警護に浮上した3つの課題」「縦割り排し連携強化/警察庁が組織見直し指針」「テロ対策、社会全体で議論を」米ウォール・ストリート・ジャーナル東京支局長・ピーター・ランダース氏 ※大型図解
・社会面トップ「続く勾留 語らぬ被告/初公判、来年以降の見方」「『なぜ事件が』『もう二度と』/現場で手合わせる姿」「『旧統一教会は被害の賠償を』弁護士連絡会が声明」
・社説「安倍氏銃撃事件の教訓を着実に生かせ」

▼7月7日付朝刊 ※あす1年
・2面「警護計画、事前審査3100件/警察庁 7割で指導 3D分析導入へ/安倍元首相銃撃1年
・社会面トップ「単独犯防止、ネット巡回強化/武器の製造状況 警察AI導入へ/安倍元首相銃撃1年」「海外でも驚異、対策模索」

【産経新聞】
▼7月9日付朝刊
・1面トップ「安倍元首相銃撃1年/都内で法要 首相『国家的課題に全力』」/「『日本取り戻す』遺志継ぐ」阿比留瑠比・論説委員兼政治部編集委員
・3面「選挙警護強化 課題なお」「組織増員も再発防げず」「主催者と連携不可欠」「聴衆との距離 ジレンマ」/論点「市民の権利 抑圧されない」日本大学危機管理学部 福田充教授
 3面「ぶれない政治家だった」前大阪市長 松井一郎氏インタビュー
・5面「功績しのぶ声 海外からも」
・社会面トップ「安倍氏追悼 絶えぬ列/銃撃1年 憤りと喪失感抱え」/「安倍先生がまいた種 育てる」選挙応援受けた佐藤啓参院議員
 社会面準トップ:連載企画 新テロ時代 ローンオフェンダー考③「あふれる情報 自己過激化/不公平感『自分だけ不幸』」
・社説「安倍氏銃撃1年 警護『現場の力』を高めよ」

▼7月8日付朝刊 ※きょう1年
・1面「要人警護『託された使命』/安倍元首相銃撃1年」
・4面(1ページ特集)「安保主導 戦後体制と決別/『有事を戦えない』訴え続け/日米豪印 高めた抑止力」 ※語録年表「安倍晋三元首相は 力強い言葉で外交・防衛政策を進めた」
・5面「選挙中暴力 許されず/松野氏、改めて非難」
・社会面トップ:連載企画 新テロ時代 ローンオフェンダー考②「母への愛憎 凶行に転化/山上被告 教団への恨み募らせ」/「初公判 来年後半以降か/審理手続きも延期」
・第2社会面「暴力生む 危険な英雄視/被告支援の動きに専門家警鐘」
・社説「元首相暗殺1年 安倍氏の『遺言』に応えよ」

▼7月7日付朝刊 ※あす1年
・1面トップ「安倍氏功績継承 結果出す/岸田文雄首相(65)」
・1面、社会面:連載企画 新テロ時代 ローンオフェンダー考①
1面「独善的テロリストの出現/冷酷に計算された暴力」
社会面「世論の共感 見据えた布石か/人格の断片 ネットに埋め込む」/「改めて痛恨の極み 警察庁長官」
・3面「『仲介者』不在 崩れた均衡/首相 保守派掌握に課題」「安倍派内で主導権争い/新体制の結論出ず」「ポスト岸田 構図に変化」

【東京新聞】
▼7月9日付朝刊
・2面・核心「教団と集票 見えぬ実態/細田議長の調査、自民及び腰/安倍元首相銃撃死1年」/「芝・増上寺 5000人献花」
・社会面トップ「安倍元首相銃撃1年 市民ら悼む『真相究明を』」
 社会面「教団ない人生 歩みたかった/母の高額献金知った男性返還交渉へ」/「解散請求 被害の証言カギ/文化庁調査7カ月…結論出せず」

▼7月8日付朝刊 ※きょう1年
・2面・核心「岸田政権『安倍路線』を加速/銃撃1年 敵基地攻撃能力や防衛費倍増/改憲にも強い意欲」/「独自性出せず保守政策引き継ぐ/愛知大・後教授に聞く」
・社会面トップ「凶弾 真相遠く/公判は来年以降」/「教団 問題続く/『旧統一教会の解散命令請求を』全国弁連 政府に訴え」/「拘置所で読書の日々 支援金続々/山上被告 不審物騒ぎ案じる」
・社説「安倍氏銃撃1年 暴力ではなく票の力で」