ニュース・ワーカー2

組織ジャーナリズムに身を置き40年余

2011-01-01から1年間の記事一覧

被災した放送人の体験を記録〜放送レポート別冊「大震災・原発事故とメディア」

東日本大震災は発生から4カ月半になります。死亡が確認された方は1万5616人、行方不明の方は4949人(7月23日現在、警察庁集計)に上り、被害の全容は今もなお確定していません。東京電力福島第一原発事故の収束は遠く、それどころか最近では原…

「ワンコイン応援メッセージ」石巻で10日に配布〜息長く継続、参加してみませんか

東日本大震災の被災地への応援メッセージを新聞折り込み広告として届け、併せて現地の新聞販売店の支援にと、仙台市の新聞販売会社で働く「今だけ委員長」さんこと小関勝也さんが続けていらっしゃる「ワンコイン応援メッセージプロジェクト」は、第3弾の宮…

脱原発デモの各紙報道に差

東日本大震災に伴う福島第一原発事故を契機として、“脱原発”論議がマスメディアの報道にも目立つようになってきました。その中で先週末、東日本大震災から3カ月の6月11日土曜日に、日本でも各地で脱原発を掲げるデモやパレードがありました。12日付の…

「ワンコイン応援メッセージ」次は石巻へ、多くの方の賛同・参加を

東日本大震災は3月11日の発生から3カ月。1万5千人以上の方の死亡が確認され、なお8千人以上の方の行方が分からないままの現状に、今さらながらこの厄災のすさまじさをみる思いです。福島第一原発事故は終息の見通しもなく、多くの方が故郷を離れて避…

気仙沼へ「ワンコイン応援メッセージ」第2弾

5月のエントリーでも紹介した東日本大震災の被災地の新聞販売店支援を目的にした「ワンコイン応援メッセージプロジェクト」の第2弾のチラシが出来上がりました。プロジェクト発案者で、仙台の新聞販売会社で働いている「今だけ委員長」こと小関勝也さんか…

公開シンポジウム「メディアは原子力をどう伝えたか」(6月25日、東京)

案内をいただいたイベントの紹介です。参加には事前の申し込みが必要とのことです。 チラシもPDFファイルでダウンロードできます。 20110625公開シンポ「メディアは原子力をどう伝えたか」.pdf 公開シンポジウム メディアは原子力をどう伝えたか 福島第一…

君が代も定数削減も押し切った大阪維新の会〜橋下氏「新しい地方議会」

前々回と前回のエントリーで触れた「大阪維新の会」大阪府議団が議案提出したいわゆる「君が代起立条例」(大阪府の施設における国旗の掲揚及び教職員による国歌の斉唱に関する条例)は3日夜、府議会本会議で採決が行われ、単独過半数を占める維新の会など…

日の丸・君が代、起立斉唱の職務命令に「合憲」判断は出たが

ひとつ前のエントリー(「大阪維新の会」君が代起立条例の報道に差)で取り上げた「大阪維新の会」の君が代起立条例案にも関係が深い司法判断が出ました。最高裁は5月30日、元東京都立高の教諭が、君が代斉唱の際に起立しなかったことを理由に退職後の再…

「大阪維新の会」君が代起立条例の報道に差

大阪府の橋下徹知事が率いる地域政党「大阪維新の会」の府議団が25日、府内の公立小中高校の教職員に対し、入学式などの君が代斉唱時に起立・斉唱することを義務付ける条例案を府議会に提出しました。「国歌斉唱をめぐる教職員と学校・教育委員会側とのト…

今なお先進性が色あせない宮古毎日新聞労組〜祝結成5周年

21日から22日にかけて、1泊2日で沖縄県の宮古島を訪ねました。このブログでも何回か紹介しましたが、この島の地域紙の労働組合、宮古毎日新聞労働組合が21日で結成から丸5年となり、その記念式典とお祝いの会に出席しました。 結成当時、わたしは新…

5月22日に緊急シンポジウム「原発報道を考える〜メディアは真実を伝えているのか」

案内をいただいたイベントの紹介です。 緊急シンポジウム「原発報道を考える〜メディアは真実を伝えているのか」 原発事故をめぐる政府の「安全」「安心」説明が事実によって次々と破たんを余儀なくされていますが、同時にそれを伝えるマスメディアの報道に…

被災地の新聞販売店支援へ「ワンコイン応援メッセージ」

3月11日の東日本大震災では、岩手県、宮城県、福島県の各地で新聞販売店も大きな被害を受けました。新聞産業で働く一人として他人事ではありません。あらためてお見舞いを申し上げます。 仙台の新聞販売会社で働いている「今だけ委員長」こと小関勝也さん…

「憲法記念日ペンを折られし息子の忌」〜朝日阪神支局事件から24年

憲法記念日の3日、兵庫県西宮市の朝日新聞阪神支局を訪ねました。一階の入り口に24年前のこの日、散弾銃で襲われ殺害された小尻知博記者(当時29歳)の遺影が花に包まれるように飾られていました。記帳、焼香して、支局3階の「朝日新聞襲撃事件資料室…

ひと言:JR尼崎脱線事故6年

25日は、2005年に兵庫県尼崎市のJR福知山線で通勤電車が脱線、転覆し、乗客106人と運転士が死亡、562人が重軽傷を負ったいわゆる「JR尼崎脱線事故」から6年の日でした。大阪発行の新聞各紙は夕刊で、尼崎市内で開かれた追悼慰霊式や、6年…

4月30日に東京で緊急シンポ「原発事故とメディア」

お知らせです。4月30日(土)に東京で「緊急シンポジウム『原発事故とメディア』」が開かれます。主催はメディア総研(メディア総合研究所)と開かれたNHKをめざす全国連絡会です。以下はメディア総研のサイト http://www.mediasoken.org/ からの引用…

新しく仲間に加わった皆さんへ〜隣人の「生」に思いをはせるために

4月になりました。あちこちの職場に新しい顔ぶれが加わったことと思います。3月11日の大震災で一体どれだけの方が亡くなったのか、いまだ被害は確定せず、福島第一原発の事故もまた収束にはほど遠い状況です。多くの大学が卒業式を取りやめ、企業の中に…

「余震の中で新聞を作る」〜河北新報・寺島英弥さんのブログ

東日本大震災(わたしの勤務先が使用している呼称をこのブログでも仮に用いることにします)は18日で発生から1週間が過ぎました。新聞各紙も依然、通常とは異なった特別紙面での発行が続いています。大きな犠牲が出ている宮城県の沿岸部も発行エリアにす…

現場取材の皆さんへ〜声を掛け合おう

今月11日に東北地方を中心に東日本を襲ったマグニチュード9・0の巨大地震は、発生から6日目の16日を迎えても、なお被害の全容がはっきりしません。激しい揺れもさることながら、何もかも押しつぶし飲み込んでいった津波被害には言葉もありません。福…

東京大空襲の大本営発表はツイート1回分

今年も3月10日になりました。東京大空襲から66年です。ここ数年は毎年のように、当時の「大本営発表報道」の新聞記事をこのブログで紹介しています。ことしは思い立って、この「大本営発表」をツイッターでツイートしてみました。 発表の全文は次の通り…

二・二六事件から75年

きょう2月26日は、1936(昭和11)年の二・二六事件から75年です。このクーデター未遂事件については、わたしはその後の1945年の敗戦まで続く「戦争社会」のありようを考える上で、今日の社会にとっても依然として小さくない意味を持つと考え…

憲法メディアフォーラム6周年シンポ「マスメディアとナショナリズム」4月23日に東京で

新聞労連や民放労連、出版労連などメディア産業や映画演劇・音楽家の産業別組合でつくる日本マスコミ文化情報労組会議(略称MIC)と、日本ジャーナリスト会議(JCJ)が共同で運営しているサイト「憲法メディアフォーラム」が4月に開設6周年を迎えま…

メディア総研が「提言・検察とメディア」公表〜検察問題にマスメディアは当事者性がある

メディア研究者や弁護士、ジャーナリスト、メディア企業内記者らが参加しているメディア総合研究所が2月10日、「提言・検察とメディア」を公表しました。昨年発覚した大阪地検特捜部検事による証拠改ざん事件を機に、検察のあり方が論議となり、法務省が…

お知らせ:2月17〜18日にJCEJが講演会&ワークショップ

案内をいただいたイベントの紹介です。 JCEJ発足記念 3日連続ワークショップ開催のお知らせ この度、日本ジャーナリスト教育センター(略称JCEJ)発足記念といたしまして、2月17日(木)、18日(金)、19日(土)の3日連続で講演会&ワークショップを開催いたします…

東京を離れて大阪に行きます

報告です。勤務先の人事異動があり、2月下旬に東京から大阪に転居します。 勤務先の通信社に「記者職」として入社したのは1983年でした。最初の任地の青森には4年、次の埼玉には3年でした。東京の本社社会部に8年半在籍した後は、横浜支局デスク、社…

お知らせ:スイッチオンPJの発展を願っています

スイッチオン・プロジェクトが装いを改めました。 詳しくはブログで告知されています。2月にはワークショップを開催するとの予告も出ています。 http://blog.goo.ne.jp/321switchon このブログでも何度も書いてきましたが、ジャーナリズムは今やマスメディ…

何を報じていないか〜週刊金曜日「ウェブ時代のメディアリテラシー」

発売中の週刊金曜日(1月14日号)が特集「煮詰まるマスコミ 見えない社会 ウェブ時代のメディアリテラシー」を掲載しています。佐藤卓己氏、西垣通氏のそれぞれの長文談話記事とともに、直接、マスメディアやジャーナリズムに関係するものとして、三橋順…

「消耗戦」の中の「思考停止」

週刊 ダイヤモンド 2011年 1/15号 [雑誌]出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2011/01/11メディア: 雑誌購入: 7人 クリック: 39回この商品を含むブログ (14件) を見るNewsweek (ニューズウィーク日本版) 2011年 1/19号 [雑誌]出版社/メーカー: 阪急コミ…

お知らせ:1月23日に「越境ジャーナリスト集団」ティーチイン「私たちは懸念する、新聞は、テレビは大丈夫なのか、と」

イベントの案内をいただきました。転載して紹介します。 私たちは懸念する、新聞は、テレビは大丈夫なのか、と 〜「越境ジャーナリスト集団」、ティーチインの呼びかけ〜 2011年1月 文責・村上義雄 私たち、記者、テレビディレクター、カメラマン、編集…

この1年に読んだ本から

昨年は読書関係のエントリーが減ってしまいました。今年は読書にも励みたいと思います。年が明けてしまいましたが、昨年1年に読んだ本の中で印象に残った何冊かについて、簡単に感想を書き記しておきます。街場のメディア論 (光文社新書)作者: 内田樹出版社…

「2011年 メディアの課題と展望」憲法メディアフォーラム・新春特集

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 お知らせです。 新聞労連や民放労連、出版労連などメディア産業の産別労組などでつくる日本マスコミ文化情報労組会議(MIC)と日本ジャーナリスト会議(JCJ)が、2005年から共…