ニュース・ワーカー2

組織ジャーナリズムに身を置き40年余

講義が始まりました

※エキサイト版「ニュース・ワーカー2」から転記です。 http://newswork2.exblog.jp/7695619/
 近況です。
 先週の土曜日の4月12日、非常勤講師として明治学院大学社会学部で、新聞ジャーナリズムをテーマに週1回の講義を始めました。7月いっぱいまで計13、4回の予定です。最初に話があった際には「とてもそんな能力はない」とお断りしたのですが、話を紹介していただいた方(この方も元新聞記者で現在は大学教員です)から「『教える』は『学ぶ』に通じるのだから」と言われ、引き受けることにしました。
 「新聞ジャーナリズム」というテーマそれ自体はざっくりとしていますが、「表現の自由」と「知る権利」が今の新聞ではどのように実現されているのか(あるいは実現されていないのか)を検証することを目標にしました。人は自分と異なった意見に接し、知らなかった事実を知って、考えや意見が変わることがあります。だから「表現の自由」は憲法にも明記されているし、「知る権利」も自由な表現に接する権利としての意味でも重要だとわたしは理解しています。
 今までは、主に労働運動の場で「表現の自由」と「知る権利」について考えたり発言したりしてきました。非常勤とはいえ大学教員として恥ずかしくないだけの講義ができるか、心もとないのですが、最低限、検証可能な根拠や論拠を示すことと、わたし個人の意見や考え方の押し付けにならないようにすることを心がけて、授業を進めていくつもりです。学生がそれぞれに「表現の自由」や「知る権利」について一つでも二つでも感じ取るものが残るような講義にしたいと考えています。