昨日(20日)は午後、東京・表参道のウィメンズプラザで22日まで開催中の「第7回市民メディア全国交流集会〜TOKYOメディフェス2009」の分科会「徹底討論!『貧困の報道』と『報道の貧困』」に参加しました(参照過去エントリー)。日本ジャーナリスト会議(JCJ)の企画によるもので、派遣社員として働いた日々をハンディカメラで記録した「個人メディア」とも言える異色の映画「遭難フリーター」の岩淵弘樹さんらを招いての2時間のパネルディスカッションでした。
司会進行役でしたので手元にちゃんとしたメモも残っていません。メディフェスの実行委員会がネット中継用に収録した動画の一部(52分)が現在、アップされていますので、関心のある方はそちらをご覧ください。
http://www.stickam.jp/video/179307778
※パネラー3人のプロフィルです。
岩淵弘樹(映像作家・フリーター)
神内美香子(教育・科学テレビ番組プロデューサー)
今井精一(機関紙協会神奈川県本部・元「日刊・雑草」)
率直に言って、司会役の力量不足でテーマが絞りきれず、すっきりした進行にできなかったと反省しています。ただその中でも、岩淵さんの数々の発言はマスメディアの今と将来のありようを考える上で、わたしにとっては示唆に富んだものでした。マスメディアの報道のプロであろうが、個人としての非プロの活動であろうが、表現活動で問われている、あるいはそこで表現されているのは実は表現する「個人」なのだとあらためて感じました。組織で動くメディアの場合はとりわけ、組織の中での「肩書き」に意味があるのではなく、組織の中で「個人」がどう活かされるのかが問題なのだろうと思います。
映画「遭難フリーター」はDVD化の予定はないそうです。自主上映などは可能とのことです。貧困の問題や表現活動に関心のある方に、ぜひご覧いただきたい作品です。
「遭難フリーター」公式サイト
http://www.sounan.info/
岩淵さんのブログ
http://distressss.exblog.jp/