ニュース・ワーカー2

組織ジャーナリズムに身を置き40年余

「Journalism」11月号にスイッチオン・プロジェクトのリポート


 朝日新聞ジャーナリスト学校が編集している月刊誌「Journalism」11月号に、わたしもデスクの1人として参加している「スイッチオン・プロジェクト」のリポートが掲載されています。タイトルは「ジャーナリスト教育の新たな試み 記者と学生の127日間 スイッチオンプロジェクトの実験」。8ページにわたる長文で写真も4枚。筆者はプロジェクトのプログラム・ディレクターの藤代裕之さんです。
 プロジェクトが立ち上がった経緯をとりわけていねいに説明しており、この雑誌の中心的な読者層と思われる新聞産業、その中でも編集部門の人たちにもプロジェクトの趣旨は理解してもらえるのではないかと思います。
 第1期の活動に参加したデスク陣は、わたしのような企業内記者のほかにも、フリーランスや大学の研究者ら15人。ふだんの活動の場は異なっていても、インターネットの普及でだれもが情報発信できる社会にあってのジャーナリズム、さらにはジャーナリストのありようへの関心が共通していました。ことし1月に、デスクの何人かが集まった最初のミーティングのことを思い出します。藤代さんもリポートに書いているように、議論の末にプロジェクトの目的は自然と、所属組織や立場の違いを超えてジャーナリズムに関わる者が集まり、社会的な職能としての「ジャーナリスト」を確立する場をつくることに落ち着きました。
 プロジェクトは今も進化の途中です。個人の表現活動はいかにしてジャーナリズムたり得るのか、個人はいかにしてジャーナリストたり得るのか。プロジェクトを通じて、その答えを見出していきたいと思います。

※参考
 朝日新聞ジャーナリスト学校「月刊Journalism 【11月号のご案内】」
 http://www.asahi.com/shimbun/jschool/report/0911.html

 スイッチオン・プロジェクトに参加してのわたしの経験や感想のエントリーは、以下にリンクをまとめてあります。ご参照ください。
 http://d.hatena.ne.jp/news-worker/20091022/1256146488

※11月28日はスイッチオン仙台キャラバン
 参加者を募集中です。わたしもデスクの1人として仙台に行きます。申し込みはこちらから
 http://blog.goo.ne.jp/321switchon

【追記】2009年11月14日午前11時45分
 11月28日の仙台キャラバンを紹介する記事が、河北新報(本社仙台市)の紙面と同社サイトに掲載されました。
 http://www.kahoku.co.jp/news/2009/11/20091114t15002.htm