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「国葬」に18~29歳は賛成64%、60代以上は反対6割(朝日新聞調査)

備忘です。
 朝日新聞が8月27、28日に実施した世論調査の結果が報じられています。安倍晋三元首相の国葬に対しては「賛成」41%、「反対」50%と、9ポイントの差がつきました。反対が圧倒というわけではありませんが、最近の各メディアの調査結果の傾向である、「賛否二分」「拮抗」から「反対」が多数派へという流れに、変化はないようです。
 朝日新聞の記事によると、自民党支持層では賛成65%、反対29%。全体で見れば男性は賛成45%、反対47%と拮抗しているのに対し、女性は賛成37%、反対53%でした。また年代別では、18~29歳は賛成64%、反対30%だったのに対し、60代以上では賛成3割、反対6割でした。
 2006~07年、12~20年と長期にわたって首相の座にありました。若い世代で国葬への賛成が3分の2に上るのは、「子どものころから、首相と言えば安倍首相だった」という事情が関係しているのかもしれないと感じます。
 朝日新聞の調査では、岸田文雄首相の旧統一教会と政治家を巡る問題への対応については「評価しない」が65%で、「評価する」は21%。岸田内閣の支持率は前回7月調査から10ポイントも下落し、47%でした。不支持率は14ポイント増の39%。旧統一教会の問題への対応のまずさと国葬の強行とで、政権支持が急落する傾向にも変わりはありません。